義父の奥さん宅で

現在4月中旬の一泊二日のハンブルクの話を連載中。

お墓参りを終えためぎたちは、義父の奥さんの家へ。すると、可愛いテントウムシさんが待っていてくれた。



↑これは、イースターの頃に売られるチョコレート。卵形やウサギ、ニワトリだけじゃなくて、テントウムシもよくモチーフになる。大きいけれど、中は空洞。

そして、綺麗にセッティングされた食卓でお茶。



今回はケーキではなく、シュトゥーテというレーズンパンに色々なジャムを塗ったものが用意されていた。ジャムは手作り。たしか、左から、ブルーベリー、アプリコット、プラムのジャム。クッキーは買ったもの。



今回の主目的は、うちのドイツ人の子どもの頃の写真を探すこと。



事前に奥さんが探して「無い」と言われたのだけど、もう一度うちのドイツ人が探したら、部屋のアルバムの中にちゃんとあった・・・義父はうちのドイツ人の母親と離婚したあと、うちのドイツ人が小学校1年生くらいの時に再婚し、さらにその二人目の奥さんともうちのドイツ人が大学生の時に離婚し、最後の奥さんと結婚した。母親の方も、うちのドイツ人が小さいときにイギリスへ渡り、そこで再婚した。そんな事情から、うちのドイツ人の子どもの頃の写真はほとんどが分散し、捨てられたり無くなったりしている。ほんの少しでも赤ちゃんから物心つくまでの歴史を知りたくて、今回写真を探させてもらったのだ。たくさん見つかって、よかったね。

これは、父親の若かりし頃。オペラ歌手として劇場に立っていたから、衣装を着た面白いのもあるのだけど、ずいぶんかっこいいわねえ。



そうこうしているうちにワインのお時間に♪



それからめぎたちはサッカーニュースを見せてもらい、番組の終わった8時頃から夕食に。8時でもこんなに明るい季節。綺麗にセッティングし直されていた。



赤ワインをお供にメインディッシュは・・・



大きなナスに挽肉を詰めてオーブンで焼いたものに、チーズのソース。



そして、デザートは手作りのアップルコンポート。アイスクリームと一緒に。量が多くて甘くてめぎにはかなりしんどかった・・・



奥さんのうちはいつもお花が綺麗。ちょっとマクロ修行中。






朝食はいつものごとく。



ドイツの朝食では普通葉っぱ類を使わない。それが習慣である。大学の食堂の朝食のラインアップを見ても、パンにレバーペーストやチーズが挟まっているだけで、葉っぱやキュウリやトマトなどは決して挟まっていない。高校生たちや同僚たちの休み時間につまむサンドイッチを見ても同様。（ドイツの学校には長い昼休みが無く、一斉にみんなでお弁当を食べる時間もなく、短い休憩時間に各自おなかが空いたときに持ってきたパンやリンゴなどをつまむ。）学生たちに朝食について聞いてみても、誰も朝ご飯に生野菜を食べている人はいない。ただ、昼だったら、パンに生野菜とハムやチーズを挟んだオープンサンドが売られているが。



以前は義父が自分で焼いたパンが出されたのだけど、それが無くなって寂しいわ・・・



こうして一泊二日の用事を終えた。最後に、ここにちらっと寄った。



義父の遺した服や靴で誰もサイズが合わなくてもらえないけどまだ十分使えるいいものを、この箱の中に入れるため。中に入れられたものは、キリスト教の社会奉仕に使われる。大きな袋に入れた遺品をこの中にどさっと入れて、さようなら。こうして少しずつ少しずつ、義父が生きていた跡が消えていく。でも、奥さんだって、我々だって、まだまだ人生があるのだものね。



ハンブルクの話は庭の写真などあともうちょっと続く。

コメント 17

おはようございます。

食事にいつもワインが出てくるっていいなぁ。
こちらでは車乗らないといけないので、アルコールは夜のみです。
by Baldhead1010 (2012-04-27 04:35) 

義理のお父様はかっこいいですね。舞台に上がっていたのですか。
うちのドイツ人さんを想像してしまいました。
いつもたくさんの種類のお花を咲かせているんですね。
by ちばおハム (2012-04-27 05:58) 

あら、お父様は往年の映画俳優のような雰囲気ですね。
このてんとう虫型のチョコはイースターの時期のものなんですね。
ときどきお土産で会社にあるのを見ますが、そうか、この時期に多かったのかも。
by YAP (2012-04-27 08:06) 

テーブルセッティングが素敵ですね＾＾。ドイツの料理も美味しそうです。拘束時間が長くなるのですが、5月が今から楽しみです＾＾。
by krause (2012-04-27 08:08) 

抱っこされている赤ちゃんがドイツ人さんでしょうか
そのままポストカードになりそうな良い写真ですね。
by luces (2012-04-27 08:53) 

生野菜を食べる習慣があまりないようですね。
アメリカで、朝食に何を食べると言う話になったとき、わたくしが
生野菜と・・・と言ったらみんなに吃驚された。それを見てわたくしが吃驚＾＾
十分着られる洋服などを、そうして持って行けるところがあるのはいいですね。
こちらでは捨ててしまう。勿体無いですが、きちっとルートが整っていなくてどうしたら良いのか分からないから、、、
by mimimomo (2012-04-27 10:03) 

ドイツ人さんの子どもの頃の写真がたくさん見つかって良かったですね！お義父様の写真もすごく素敵。
朝食の生野菜の話、面白く拝読しました。日本の「どの食事もバランスよく」「一日30品目」というのも、一種の宗教（？）みたいなものかもしれないですね。といっても、今朝も彩りが足りない気がして、朝食に生野菜を出した私ですが…。
遺品を寄付できるシステムはいいですね。日本も取り入れたらいいのに。
by stellaria (2012-04-27 10:07) 

野菜を食べないと体に良くないかな～と焦ってしまいます(^_^;)
遺品はそういう風にして処分するんですね、誰かの役に立つっていいです。こちらでは良くゴミにだしたりしているのを見かけますものね。

by マリエ (2012-04-27 10:30) 

ワインを心から楽しめるめぎさんは、ドイツの文化にとけ込んでいますね。それにしても朝食の加工食品が豊富で美味しそうです。
by ぽりぽり (2012-04-27 19:29) 

お義父さん、かっこいいですねぇ。
そういえば昔大学のメンザでも朝は葉っぱは出なかったですね。パンにぼくの苦手なカッテージチーズとか‥

by gillman (2012-04-27 19:32) 

写真が見つかって本当によかったですね～。
なんとなく面影があるのが分かる気がします。
お花のマクロ写真もキレイ♪　
チューリップのフリンジの先なんて、ドキッとするほど♪
中のめしべの影が映ってる写真もいいな～。
by Inatimy (2012-04-27 20:31) 

ドイツ人さんの子供の頃の写真が見つかって良かったですね。
お義父さまは若い頃からファンが多かったでしょうね～
by miffy (2012-04-27 21:39) 

葉っぱモノや生野菜を食べないのは習慣なんですね。
先日、ミラノでもそう言う感じで野菜の無さに耐えられなくなり、
ボール山盛りの葉っぱをオーダーして一人で平らげちゃいました。
生野菜を摂らないのはドイツに限らずヨーロッパでは一般的なのかもしれませんね。
まぁ、身体が欲しないのならソレでOKなのでしょう。
食文化って興味深いです。
by Tytto (2012-04-28 05:45) 

お義父さんは、映画俳優のように素敵。ブロマイドなのかしら？
もてもてだったでしょうね。

そうですか…ドイツでは朝食に火を使わないと聞きましたが、生野菜も出さないのですね。わがやもそういう風にしたら、どんなにか朝が楽なのに。
by ＨＩＲＯＭＩ (2012-04-28 16:11) 

子供の頃の写真が見つかったのは嬉しい事ですね。
教会への寄付用のボックスは、いい風習ですね。日本にもあればいいのになあ。
by たいちさん (2012-04-28 20:55) 

あああ、見つかってヨカッタね。ホントにヨカッタね。
めぎちゃん夫婦もこれほどハンブルグとの往復が続いて、スケジュールもお体も大変だったでしょう。
過日来日していた友人達を、日本家屋の並ぶ下町路地で何枚か撮り、ネット経由で渡したあと、同時にSo-netフォトのプロ仕様で焼いてもらったの。これが非常に良くて。郵送したらとても喜んでくれて。
やっぱり紙は強いですね。その光景が”データ”でなくなるということが。
あと、思い出を形として遺して届けようとすることが、とても東洋的だと云う、アンチアメリカの彼らが画像を収めたのはiPhoneでした。ははは。
by もんとれ (2012-04-30 01:51) 

ドイツ人さまのお写真が見つかってよかったですね（＾－＾）
お父さま、かっこいい～～♪
by 夢空 (2012-04-30 16:18)