ビルバオ

現在3月29日～4月5日のスペイン・バスク旅行記を連載中。今日は第3日目の移動中に立ち寄ったビルバオのお話を。

昨日のガステイス（ビトリア）からアウトバーンを北上するとビルバオ。ビルバオはバスクの文化の中心地であり、かつ最も経済力のある工業都市でもある。大都市となったビルバオにはあまり興味がなかったのだが、うちのドイツ人がこの建物だけ一目見たいというので移動途中に立ち寄った。まず対岸に駐車。



こんな並木道を・・・



こんな建物のある通り沿いに歩きながら・・・



まずは橋のたもとまで。（この写真は別の角度から撮ったもの）



そこには有り難いことにエレベーターがあって・・・



あっという間に橋の上♪



なかなか素敵な橋でしょ。この先ずっと行くと空港。



下るとビルバオの市街。



そして、この橋の上からはこの建物がこんな風に見えるの！



グッゲンハイム美術館、面白い造形ですね～





蜘蛛さんも♪



こうして橋を渡りきると・・・



そこにはこの有名なワンちゃんが。



オットー・ゲーリーのこの建物を見ることだけが目的だったので、中には入らず・・・



入り口付近でお茶して・・・



それからぐるりとまわってもう一つ向こうの橋を渡って車へ戻ることとした。



すぐ近くにはこんな建物が建設中。ビルバオに限らずバスク地方は怖ろしい勢いで開発が進んでいる印象。先日ご紹介した砂漠地帯の展望ランドと道路もそうだけど、アウトバーンもあちこちで建設中だったし、地図ではここまでしか高速がないのに実際はもっと先まであったというのがザラだったし、2008年度版の地図には載っていない道がホントにいっぱい。EUは（ドイツの税金は）、ギリシャだけじゃなくてスペインの開発もずいぶん助けている模様・・・



スペインやらギリシャやらにはめぎの雀の涙の給料から引かれた税金が流れ（バスクの真新しい道路や施設にはどこもかしこもEUが援助したという表示が出ていたし、ギリシャの件はみなさまもご存じの通り）、その一方でめぎたちはお金無くて一晩一人3千円の安宿に泊まり歩いているのって、なんとなく理不尽なような気がするのだけど。

こういうごちゃごちゃしたモザイクのようなパッチワークのような景色がバスクを、そしてまたヨーロッパを表しているような気がした。ホントここは、いろんな文化・民族・様式・習慣・ものの考え方がモザイク状態に存在しているところ。



こうしてさくっと現代ビルバオのシンボル的なグッゲンハイム美術館を見た後は、めぎたちはこの日の夜サンタンデルという町に入るわけだが、そこからしばらくカンタブリア州の話になる。つまり、バスク地方ではなくなるということ。景色に大きな違いはないが、標識からバスク語が消え、町にバスクの旗が見当たらなくなり、バルに色々なピンチョス（串刺しタイプのタパス）が並ぶ光景もなくなり、やっぱり文化が違うんだなあと感じたカンタブリア州の様子もどうぞお楽しみに。

あ、でも、またちょこっとデュッセルドルフの話がその前に入るかも・・・

コメント 28

洗練された街ですね。私も、バスクには一度行ってみたいと思っています。
by krause (2010-05-08 04:12) 

くもさん・・・きもちわるい・・・。
by Baldhead1010 (2010-05-08 06:25) 

ワンちゃんどうなっているのでしょう。
真新しい赤いバスがステキです。
by manamana (2010-05-08 06:33) 

おもしろい建物ですねぇ～ゲッゲンハイム美術館。橋の上からの写真、アルミホイルで作った船みたい!!
by あっち (2010-05-08 07:48) 

こんな蜘蛛さん、出没します^_^;
by ムク (2010-05-08 07:57) 

綺麗な町だぁ～。そして美術館の建物の造形が凄い！クモは、東京の六本木ヒルズにもありますよぉ～。たぶん同じ作者ではないかと。。
建物の造形を愛でながらテラス席でお茶なんて素敵だぁ～。
by ぽりぽり (2010-05-08 07:57) 

わたしも、ビルバオというとこの美術館の建物が浮かびます。
とても個性的、一度見てみたいなあ、と思っているんですよねえ。
改めて、めぎさんの写真で拝見すると、やっぱり良いですね。

ギリシャ支援に、ドイツとフランスが、何兆円ものお金を融資するとか。
こういう事は、ギリシャだけでお終いになって欲しいですね。
by ナツパパ (2010-05-08 08:23) 

ゲッゲンハイム美術館の床面積を考えると白髪が増えそうです^^;
by あかえび (2010-05-08 08:25) 

本当に変わった形の美術館ですね～。外から見ているだけでも楽しめそうです(^^)
by 母ちゃん (2010-05-08 08:31) 

おお！ここがグッゲンハイム美術館！
美術を副専攻していたので、あこがれの美術館です。その名前だけは何度も…
すっごい斬新なデザインだなあ…
by ＨＩＲＯＭＩ (2010-05-08 09:08) 

ワンちゃん、青空に映えますね～♪
by hatsu (2010-05-08 09:12) 

ユーロが随分安くなっていますね～
フランス行きの頃と随分違う（＿＿；
確かに真面目に働くほうが損をするようなシステムは良くないですよね～
しかしここの建物はあれもこれも、奇抜というか、かなり風変わりですね～
だからって日本のようなただ四角いのは全く面白みに欠けますが。
by mimimomo (2010-05-08 09:15) 

面白い建物ですね！
そっか、美術館ですかぁ~!(^^)!
くもさんもワンちゃんも素敵！！
by いとお (2010-05-08 09:22) 

素敵なところですね＾＾
by piano (2010-05-08 09:30) 

洗練された（？）デザインが楽しいです。
美術館って設計もそうですが建設する人はたいへんだったでしょうね。
by Jalana (2010-05-08 10:11) 

グッゲンハイム美術館は興味ある建物ですね。
by やよい (2010-05-08 11:24) 

このゲーリーの建物が見たいんですよ−。日本にはないんですよねー。
by もりけん (2010-05-08 15:48) 

とても斬新な建物ですねー！（＠＠）
窓や空調がどうなってるのか気になります。
巨大なお花のワンコオブジェも楽しい（＾＾）♪
モザイク・パッチワークのような街というのは
なんだか日本の都市にも共通するような気がしますね。
by のの (2010-05-08 16:58) 

先日、TVでやっていましたが、鉄鋼の町が寂れた時、芸術の町として
復活し、その観光手腕が注目を集めている町だそうですね！
そのほか、バスク地方には面白いところが沢山あるとか・・・
楽しみにしています～～(^_-)-☆
by mikosuke (2010-05-08 19:40) 

一目見たいという気持ち分かりますぅ～とっても興味深いですね、確かに芸術的、めぎさんの解説とっても分かりやすく読みましたよ。
by マリエ (2010-05-08 19:48) 

訪れてみたいです・・。
ビルバオという名前を聞くと
「ビルバオソング」（ブレヒトの芝居の曲？）を思い出します。
by のび太 (2010-05-08 20:07) 

この美術館、007の映画で登場してましたね。
グッゲンハイム財団は世界中のあちらこちらに美術館を建ててるんですね。
by miffy (2010-05-08 22:49) 

蜘蛛おもしろいですね。(*^_^*)
大きいのでしょうねえ。
by くりっぴ (2010-05-09 00:03) 

ビルバオ、グッゲンハイム、行きたいです。スペイン、行ったことないです。最初は、バルセロナかなぁ・・・。
by ryo1216 (2010-05-09 01:15) 

グッゲンハイム美術館は、グッゲンハイム財団が世界展開している美術館の一つですね。先鋭的な建物自体が美術品ですよね。「パピー像」についてWikiで読みました。面白い物語ですね。
by たいちさん (2010-05-09 19:28) 

この美術館は建物の外観だけで圧倒されそうです。
ニューヨークのまるまるの建物はわかりますけど、なぜ、ビルバオに建てることになったのか、興味深いです。
by hideyuki2007y (2010-05-09 20:03) 

すごいデザインの美術館ですね。
芸術は難しいなあ。
by YAP (2010-05-10 14:24) 

＞みなさま
ビルバオのゲッゲンハイム美術館の話にコメントとniceをありがとうございました。
この建物、本当に興味深いですよね。ゲーリーの建物はデュッセルドルフにもありますが、ビルバオの美術館はスケールが違いました。
ゲッゲンハイム美術館はビルバオに相当な経済効果をもたらしているだけでなく、バスクのイメージアップにも役立っているようです。ビルバオは観光客向けにどんどん開発が進んでいるようでした。他の地域ともずいぶん違いましたし、ここだけ超現代的で面白かったです。
by めぎ (2010-05-11 04:53)