SSブログ

シュトレン [食べ物・飲み物]

ドイツのクリスマスに欠かせないお菓子、Stollen(シュトレン)。

発祥はドレスデンで、ドレスデンで作られたシュトレンは「ドレスナーシュトレン」という名がついており、それ以外の地域のはドレスデンという言葉を使ってはいけないことになっているそうだ。例えば、「ドレスデン風」といった言葉も禁止。この写真のでは「クリストシュトレン」という名がついている。

こんなふうに箱で売られている高級品もあるし、パン屋で手軽に買うこともできる。クリスマス市でも売られている。それに、もちろん自宅で作ることもできる。

ラム酒風味フルーツケーキなのだが、想像するよりどっしりと思い。ドライフルーツをラム酒に漬け込み、相当な量のバターを用いて焼かれる。焼いた後さらに上からバターを塗りこみ、4週間も寝かせるそうだ。家庭で作っても、少なくとも1週間は寝かせるらしい。そうすると味が馴染み、美味しいシュトレンになるのだとか。一つ1~2キロという重さだ。

ドイツにはシュトレン専用のまな板があって、一年に一度、シュトレンを切るためだけにそれを持っている人がいる。うちのはクリスマスプレゼントに頂いたもの。

甘いものが苦手な私には、これ一切れでお昼ごはんになってしまいそうに重い。でも、やみつきになる不思議な味である。

このシュトレンは頂き物。贈り主は自分でこのように美しく包装し、金色のペンでカードを書いて送ってきた。ドイツ人のクリスマスにかける情熱を感じる。それにしてもこのアルファベット、解読がとても難しい。ドイツ人の筆記体は非常に難しく、いまだに苦労している。


nice!(10)  コメント(20) 
共通テーマ:グルメ・料理

nice! 10

コメント 20

julliez

アルザスの友人が送ってくれるのもシュトレンです!
甘さが日本のそれとは違いますね~。
でも重いけど病み付きになる・・分かります。^^;
by julliez (2006-12-10 04:30) 

たけぞう

変った専用の機材って面白いですね。
アスパラガス用の皮むきや、鍋。 ジャム用のじょうご。

シュトレン用のまな板は、石ですか?
by たけぞう (2006-12-10 06:38) 

のび太

実は昨年の今頃妻はドイツ料理講習会で「シュトレン」を
作ったのです。とても好評でした。(私は助手でした・・・)
参加された人たちは皆大喜びでした。

シュトレン、美味しいですよね!(めぎさんは甘いもの苦手なのですか??)
by のび太 (2006-12-10 10:27) 

きょうパパ

わぁシュトレンですねぇ。
日本でも、流行ってきてるようですが、手作りが基本ですかねぇ、やはり。
勿論私は食べるだけですが・・・(^^;)
添付サイトは、私がへぇ~と思った日経新聞の関連(?)記事です。
ご興味あれば。 http://www.nikkei.co.jp/p1/ranking/
by きょうパパ (2006-12-10 10:30) 

ぽりぽり

本当に知らないことばかりです!年1回のまな板があるとは。。御影石でしょうか?それだけ特別なものなのですね。シュトレンは、食べたことがありません。デパ地下で売っているかなぁ~ これは是非食べてみたいですが、高そう!!温泉とラーメンも良いけど、シュトレンとかファイアーツァンゲンボウレは素敵ですね。
by ぽりぽり (2006-12-10 10:45) 

夏のひまわり

食べるとやみ付きになりそうですが、かなり少しでも充分そうですね!!
こんなケーキ、スキです。^^
by 夏のひまわり (2006-12-10 12:16) 

wakatate

ドイツのクリスマスに欠かせないお菓子は
自分で作るのは大変なんですね、
ドイツの人は皆さん凝り性なのかな!
年に一度使う為に大事に使うまな板、
日本人には真似が出来ないですね。
by wakatate (2006-12-10 16:38) 

ゆゆ

オーブン料理の本にシュトレンが出ていました。
でも。。。パンのところに。
見た目もこのシュトレンと違う(>_<)
なぜ?不思議~??
こちらのシュトレンのほうが美味しそうです^^
by ゆゆ (2006-12-10 17:50) 

めぎ

>julliezさま
ただでさえカロリー多いシュトレンにさらにバターをぬって食べるドイツ人の真似は流石にできませんが、クリスマス近くなるとこの味が恋しくなるようになってしまってます・・・。
by めぎ (2006-12-10 21:12) 

めぎ

>たけぞうさま
そうですね~このためだけの道具、というものが多い国ですね。
このStollenbrettは、Granit(御影石)です。石ではなくて木で作るのもあるようですよ。
そうそう、例のレゴの件、部品のパーツがたしかに多いようですね。いつも余ってます。
by めぎ (2006-12-10 21:15) 

めぎ

>のび太様
甘いもの、苦手で~す!若い頃、ケーキの食べ放題などには絶対に参加できませんでした。そんな私でも一つくらいならケーキを平らげるようになり、日本の友人たちがドイツの計り知れない威力に驚いてます。
by めぎ (2006-12-10 21:17) 

めぎ

>きょうパパさま
面白い記事のご紹介、ありがとうございます。お取り寄せできるんですね。なんだか庶民のシュトレンごときがもったいぶったものになるところが面白いです。ヒットするとボジョレ・ヌーヴォーみたいに値段がつりあがりそうですね。でも、ドイツのものはヒットしないでしょうね・・・
by めぎ (2006-12-10 21:20) 

めぎ

>ぽりぽりさま
流石!御影石ですよ。シュトレンは、5年ほど前に新宿タカノで売られてましたよ。小さいのですからためしに買ってみるにはちょうどいいかもしれません。でも、タカノには綺麗なお菓子が並んでいますから、じみ~なドイツのシュトレンは「ま、この次にしよう」と思いかねませんが・・・
by めぎ (2006-12-10 21:23) 

めぎ

>夏のひまわり様
私の友人で、15年も前にドイツからこの時期に取り寄せている人がいました。ケーキ大好きの友人とはいえ、甘いもの苦手の私には信じられない努力に見えましたけど、一度やみつきになるとクリスマスに欠かせない一品になります。あぶないですよ~
by めぎ (2006-12-10 21:26) 

めぎ

>wakatateさま
これだけ凝るのは、それだけクリスマスが重要だということかな、と思います。日本でも、おせち料理はちゃんと重箱に詰める人も多いですし、作らずとも結構なお金をかけて買う人が多いですよね。お雑煮を食べるためだけのお椀をお持ちの家庭もありますし。シュトレンは日持ちする上、自然の恵みを十二分に詰め込んだもの、という意味で、日本のおせち料理に似ているように思います。
by めぎ (2006-12-10 21:32) 

めぎ

>ゆゆちゃん
パン屋でも売っているからパンの一種という見方もあるのかも。(うーん・・・)
粉砂糖をかけなければ、パンと似て見えるかもしれませんね。
by めぎ (2006-12-10 21:34) 

ada

また食べ物、ありがとう!!!
シュトレーン、おいしそうですね。ラム酒につけたレーズンをたっぷりいれるとおいしいのですよね。日本のケーキはホワホワですが、ヨーロッパのはこういうがっしりとしたのが多くて味がありますね。
by ada (2006-12-10 23:21) 

めぎ

>adaさま
たまにふわっとしたケーキが懐かしくなりますよ。でもたしかに、がっしりびっしりぎっしりというのは、味わいが深くて、見かけで惑わさない確かなものが感じられますね。
by めぎ (2006-12-11 04:19) 

りえ

この間の週末にクリスマスマーケットを見にドレスデンへ♪
ぼそぼそ雨が降り続くいやーーな天気だったのが少し残念・・・

でも!例の木のお香立て買いました~
雪ダルマ型とそりの形のやつ。かわいい~~
ひそかにすごく気に入ってます。

このシュトレーンも味見しました。ドレスデンだからドレスナーだ!
買おうかな・・・と思ったけど、私も甘いものって普段あまり食べないので、
絶対食べきれないなぁと思ってやめました。グリューワインももちろん飲んで、カップはお持ち帰ってみました。

チェコではそろそろ、街角でクリスマス名物「鯉屋さん」が出る頃です。
by りえ (2006-12-11 20:29) 

めぎ

>りえさん
シュトレンは買える単位が大きいですよね~こんなに食べられない!と思うけど、ドイツ人はぺろりっと平らげてます。やっぱり味覚が違うんだわぁ~と思いながらおなかの大きなおじさんが幸せそうに食べるのを見てます。
チェコにもホンと一度行きたいんですけどね・・・暖かくなってから考えますね。
by めぎ (2006-12-12 03:15) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。