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秋 [文化の違い]

今年は異常気象で、7月はヨーロッパとしては異常に暑く、8月は一気に秋のように寒く、9月は夏が戻ったかのように暑く、10月初めもコートを着ずに外に出られるなんて!とびっくりするような暖かい天気が続いていたのだが、そろそろ涼しくなってきた。それでも今日はまた22度まで上がり、昼間はコート要らずだったけど。
とは言え写真を撮ると、デュッセルドルフもだんだん秋めいてきていることがわかる。


気温は高くても、冬に向かっていることは日の長さで明らかだ。今はまだ夏時間だから、日本との時差は7時間。真夏は夜の10時ごろまで明るいが、秋分の日をとっくに過ぎた今は、朝7時にはまだ暗く、8時ごろになってようやく朝かという感じだ。冬時間に切り替わるのは10月末の日曜日。すると日本との時差は8時間になる。切り替わると今の8時が7時になるので、少し朝が明るくなる。その代わり夜が早く来るわけで、冬至の頃には4時には暗くなってしまう。クリスマス市には暗い中に火が灯って綺麗でちょうどいいが、夜が長くて滅入ったしまうこともある。

最近はあちこちに木の実を見かけるようになった。これがその一つ。



これはHolunderbeere(ホールンダーベーレ)と言って、辞書の訳ではニワトコと書かれている。日本のサイトでニワトコを見ると赤い実が出てくるが、このホールンダーベーレは黒に近い紫色だ。ビタミンCとミネラルが豊富で、ドイツでは昔、風邪のときにこの実の煮汁を飲んだという。

去年、散歩に行ったところにいっぱい生っていたのを嬉しくなって摘んできて煮汁を作ってみたものが、いまだに飲みきれず私の冷蔵庫の中に保存されている。濃い紫色の液体だ。リンゴやかなりの砂糖を入れて煮たのだが、あまり甘くない。少し酸味があるが、レモンのようなすっぱさでもない。かなり濃厚だが、どろっとしているわけでもない。ちょっと発酵しているようだが、発酵が進むようでもない。


Grießbrei(グリースブライ)にかけると美味しいような気がする。グリースブライとは、あらびきの穀粉を牛乳と砂糖で煮たもので、ドイツでは昔メジャーなデザートだったらしい。が、今はもうほとんどの家庭で作らなくなってしまったものだという。カフェでそのメニューを見かけることはもうほとんど無い。


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みほ

日本では、春一番に芽を出すといわれるニワトコの木。
実はまったく違いますね。
実はヨウシュヤマゴボウに似てます。最初それかと思いました。
葉はニワトコの木の葉ですね。
日本では、利尿作用があるといわれていたようですね。
むくみとか腎臓の薬と、聞かされておりました。
by みほ (2006-10-12 07:22) 

めぎ

それはどうやら似て非なるもののようですね。
by めぎ (2006-10-13 04:22) 

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