キッチンの小さな改築 [うちのドイツ人のDIY]
一部の方々に大人気のうちのドイツ人のDIY。今回はタリンのサウナ通りでコーカサス料理の夕食をご一緒した日本の研究者さん(女性♪)の熱烈なるリクエストにお応えして、帰国後すぐ、うちのドイツ人がかつてからの懸案事項にさくっと手を出した。一刻も早くご希望にお応えしたかったんですって♪
今日の話は彼の重要な仕事場キッチンにて。タイトルを「改築」としたけれど、そんな大袈裟な話ではないので、そんなに期待しないでね。
↑この写真を見て、あれ?あ゛~~~~と叫んでいるうちにホームステイしていた元学生さんとめぎの大学の同期さんの声が聞こえてきそう。同期さんは、わたしも自分でできるようになりたい!とさえ言い出しそう・・・彼女たちはうちで夕飯を食べたあといつも皿洗いをして帰るから、ここの異変がすぐに分かるはずだ。
しかし、ブログをご覧のみなさまには、上の写真はたぶん初めてのアングルのはず。ブログに載せる写真というのはほぼ決まったアングルで撮り続けている。キッチンは非常に良く登場する場所であるが、あまり綺麗じゃない場所は写らないように細心の注意を払ってきた。だから、ここがもともとどうだったのかをお見せしたくても、ここ数年の写真を振り返ってもなかなかいいものがない。ようやく見つけたのは5年くらい前に撮った写真の片隅に写っていたこんなの。
そう、この流しの奥のちょこっと引っ込んだ空間は、むき出しだったのだ。そこにうちのドイツ人は自分で棚を造り、一番下には洗剤などを直に置き、上の棚にはお茶の箱やハーブの瓶などを置いていた。その空間にガラスのドアを取り付けようというのが今回のDIY。
まず、棚を全部取り払って、一番下にタイルを貼り付けた。
タイルを切ったり貼り付けたりするところは残念ながら撮ることができず。うちのドイツ人は事前に声をかけてくれたのだけど、めぎは仕事に集中してて、気がついたらもうこのような状態だった。でも、上の左の壁の汚いところの修繕は写すことができましたわ♪
一番上の箱みたいなものの中は、電気のメーター。右から、照明、暖房(暖房そのものはガスで温めたお湯の循環だが、そのスイッチが電気)、その後3つは電気のコンロやオーブン用なのだが、うちはガスのレンジとオーブンを使用しているのでメーターは切ってある。
ガラスはガラス屋さんで寸法通りに切ってもらった。一枚80ユーロ。そのガラスをこんなもので壁に固定するつもりで・・・
取り付けてみたものの、壁は非常にもろく、とても一枚ガラスを持ち堪えられそうにない。
それで、彼のお宝箱の中から色々と探し出し・・・
こちら側に取り付けた。
結構しっかりした感じ。80ユーロが割れずに済みそう。
真四角じゃなかった部分を綺麗に修繕し、ほぼきっちり収まったみたいね。
中身を元通りに。ね、ドアがないと醜いでしょ。
最も醜いメーターの箱をカムフラージュしていた時計は、こちらへ移動。その下にかかっている掛け軸みたいなのは、デュッセルドルフの日本のお寺からいただいた日めくりカレンダー。この日の言葉は「縁によって咲き、縁によって散る」・・・うーむ。その通りなんだけど、散る縁はうまく選びたいわねえ・・・
そうそう、この作業に先立ち、実は奥に見えている棚の方もちょっと修理してたの。と言っても棚自体じゃなくて、壁の方だけど。なんでも屋根が雨漏りしたみたいでこの辺が腐ってきて、屋根自体は大家さんに言って直してもらったのだけど、こちら側は完全に乾いてからうちが塗り直すことになったわけ。腐ったところを取り除き・・・
綺麗に修繕。まだ黒っぽいけど、これでもずいぶん綺麗になったということなのよね。
何度か白いペンキを塗り直して終了。この配管は暖房のお湯が流れているところ。その配管を隠すように棚を作ったのはもちろんうちのドイツ人。ここに引っ越してきた頃に自分で一つずつ作ったのだそうだ。
♪ おまけ1 ♪
これもDIYと言えばそうよね。新しくお古を譲り受けた機械でバルコニーの椅子などの掃除。
ほら、ずいぶん違うでしょ。
この機械、Mopsと言って、この中に水を入れて蒸気で綺麗にするというもの。
先の部分はこんな風に使うこともできる。絨毯がとっても綺麗になってすっきり。
♪ おまけ2 ♪
うちのドイツ人は靴下の穴も自分で繕う。
中に入れているのは・・・リンゴだった・・・
ええ、もちろん、洗濯してから繕っておりますって♪
壁紙剥がし [うちのドイツ人のDIY]
猫ちゃんの話は終わってしまった・・・義妹に昨日電話で猫ちゃんの近況を聞いたら、あれからずいぶん大きくなったけど、二人ともまだ遊び盛りで、洗濯物にじゃれついたりして怒られて、でもソファーで義妹に寄り添って寝たんだって・・・いいないいな♪
昨日のmimimomoさんの「ドイツの人は家族で集まることが多いのか」というご質問だが、大きくいえば2パターンある。ドイツでは生まれた土地に一生住み続ける人が多いので、そういう人は家族で集まる機会が非常に多い。うちのように、ハンブルクとザクセンとデュッセルドルフ・・・と遠く別れて住んでいる場合は、普通はクリスマスしか集まらないのではと思う。めぎ家があの義妹の家によく行くのは、あそこが別荘のような役割を果たしていて、気軽に田舎の休暇を楽しめるから。うちのドイツ人と義妹の仲が非常に良いというのも大きい。また、父親がかなり歳取ってきたということもあって、これからの治療や介護や相続のことなど、会って話さなければならない事情もある(だから今年は会う機会が特に多かった)。若い頃はやっぱりクリスマス程度しか会わなかったようだ。
さて、話はがらりと変わり、ここはうちのドイツ人の仕事部屋。
先日ちょっと書いたように、この2年間ここを日本からの留学生が使っていたのだが、彼はヘビースモーカーだったため壁紙がすっかり汚れ、タバコの臭いが部屋に充満して換気しても全く取れなかったため、彼の帰国と同時にこの部屋の改装をすることにしたのだった。ほら、汚れてるでしょ。
家具や植物はこちらへ移動。
必要なものもスタンバイOK。
まずは台所の洗剤を入れた水をこのブラシにつけて・・・
壁紙に塗り込んで湿らせる。
本当は専用の液体が売られているけれど、うちのドイツ人の経験では台所洗剤で十分なんだって。
濡らしてしばらく置いておくと、こんな風に剥がれる。
剥がした壁紙。タバコの臭いがすごかった。
窓も全開にして換気。ちょうどこの頃妙に暖かくなって、窓全開でも寒くなく、作業がはかどったようだった。
剥がすとこの家の造りが色々見えてくる。
この機会に、中途半端な上の位置にあったコンセントを下へ移動させることにしたそうで、上から下へ線を引いて新たなコンセントを作っていた。
なんだか殺風景な写真ばかりなので、窓から見えた景色をどうぞ。これはカササギ。
壁いっぱいのツタの花。このツタの陰に鳥の巣があるようで、ぴちぴちぴーぴーにぎやかだった。
虫さんもいっぱいいる模様。
中庭の木は部分的に紅葉したというよりは枯れてきていて・・・
落ち葉が駐車場の屋根に積もっていた。
10月に入り、日が落ちるのがどんどん早くなっているドイツ。暗くなっても作業ができるように、電球を取り付けていた。
つづく。
壁紙貼りとペンキ塗り [うちのドイツ人のDIY]
現在、うちのドイツ人の仕事部屋壁紙を貼り替えを連載中。これは10月2日頃だったかな・・・めぎが朝10時頃コーヒーとクロワッサンを差し入れしたところ。
この前日に壁紙を剥がし終わり、壁にGrundierungというのを下塗りをしておいたとのこと。コーティングするイメージかしら。
壁紙は、必要な長さに切って使う。長さを測るのは「巻き」尺じゃなくて、木でできた折れ曲がるタイプの定規。これがドイツではメジャーなタイプ。なかなかまっすぐならないのに、誤差は気にしないのかしら・・・といつも不思議。でも、いつもなぜか誤差がなくぴったりに仕上がっているのが、さらに不思議。
印をつけて・・・
切る。
何枚必要だったのかしら・・・
この後1時くらいにおにぎりを2つ差し入れたのだけど、3時半くらいに行ったら1つしか食べてなかった・・・作業にすっかり夢中になっていたらしい。ずいぶん貼ったわね~
コンセントを下に移動するための線も、すっかり塞がれていた。
壁紙は、こんな糊を・・・
壁紙に擦り込んで、しばらく置いておいてから貼る。
貼り付けたのがすっかり乾かないとペンキが塗れないので、この日は暗くなっても作業を続け、ようやく切り上げて夕飯を食べたのは10時過ぎだった。
そして次の日、ドイツ統一の祝日、こんなので白いペンキを塗っていた。
塗り終わったところとまだのところがハッキリ分かるでしょ。
すっかり綺麗になったのが夕方5時くらいだったかしら。ちょっと早いけど乾杯♪
天井もすっかり綺麗だし・・・
あの下へ移動したコンセントも・・・
他のコンセントや電気のスイッチも、カバーをつけるだけになっていた。
次はキッチンの掃除だわね・・・ここも、油やヤニがこびりついて、抜本的な掃除が必要。
その後、平日になってめぎはたまに覗くことができただけだが、順調に掃除が進んでいるようだった。これは、キッチンの壁のペンキ塗りの様子。
もう一回つづく。
♪ おまけ ♪
ドイツ、ヨーロッパ選手権の予選を10戦全勝で終了!(写真はARDから)