ホテルの庭園 [イタリア・ウンブリア州]
現在、昨年夏のイタリア旅行記を連載中。
めぎたちが泊まったホテルには、屋上のようなところに綺麗な庭園が造られてあった。
ここには宿泊客なら自由に出入りできる。ここでのんびりお茶してもいいし、のんびりワインを飲んでもいい。お総菜をと飲み物を買ってきてここで晩餐をしてもいい。とっても便利なプライベート空間。
見下ろすと、朝食のカフェのところのすぐそばに立っている執政官宮殿がずいぶん下に見える。
ちなみに下の麓から見ると、この執政官宮殿はずいぶん上の方だ。
つまり、結構な高台だということがお分かりいただけるだろう。麓とそのまた向こうの丘も見渡せる。
綺麗なお花もあって・・・
とっても素敵なんだけど、昼間は暑すぎて。
見上げると後ろ側にもさらに高く建物が。これもさらにホテルなのかしらね。
めぎたちは宿泊した最終日の夕方をここでゆっくりまったりと過ごした。
印象がずいぶん違って見える。
日陰になると外でも快適に過ごせる。乾燥しているからかしら。
果物も数種類なっていて、ちょっと採って食べてみたかったな。
刻一刻と変わっていく色に、めぎは撮影で忙しかったけれど、心はゆったりモードだった。
めぎたちの部屋があったのはこの建物で・・・
ちょうど上の部屋にこんな可愛いバルコニーが。いいなあ、あそこに泊まってみたかったなあ。
でもまあ、この庭園からもこんな景色を静かに堪能できたのだから、よしとしよう。
休暇を過ごすのにとてもいいホテルだった。
グッビオの音楽祭 [イタリア・ウンブリア州]
昨日niceが111111を超した・・・残念ながらその数字を見ることはできなかったが。皆様のご訪問とnice押しに心から感謝。
現在、昨年夏のイタリア旅行記を連載中。
イタリアワインは美味しい♡
いつもは赤ワインを好むめぎ家だけど、真夏のイタリアは暑くて暑くて、冷えた白ワインがとても美味しかった。適当な街角のバールのようなレストランの食事も美味しかった。
ところで、イタリアのマイナーなウンブリア州、その中でもさらにマイナーなグッビオという町になぜわざわざ行ったかと言えば、ここで音楽祭があって、それにめぎの妹が日本からやってきて参加したから。音楽祭といってもバイロイトやザルツブルクのような有名なものじゃなくて、ヨーロッパで夏中あちこちで開かれるアマチュア音楽祭。めぎのブログを訪ねてくださる方々の中にも、趣味でオーケストラをやっていらして、ヨーロッパの音楽祭に参加していらしたという体験記を書かれた方がここ数年に数名いらっしゃったが、各国から集まった愛好家たちと一緒に練習して一緒にコンサートをする体験って素敵だなあと思って拝読していた。だから、妹もそういう体験をするのだろうと思って、参加すると聞いたときはとっても嬉しかった。
音楽祭の期間中なので、街角のあちこちでコンサートの準備中。
グッビオには大きなコンサートホールがある訳ではなく、多くは教会や街角でコンサートが行われていた。音楽祭にはバイオリンやフルートやトランペットやトロンボーンといった楽器ごとにコースがいくつもあって、それに参加した人たちが最後にコンサートを行っているのだろう。たいていのコースは3~5日間で、音楽祭参加登録料が100ユーロ程度(当時約1万円)、コース受講料が100~250ユーロ程度(当時約1万円~2万5千円)。その他にもちろん宿泊費や食費がかかる。音楽祭事務局が斡旋している宿はグッビオの旧市街ではなく麓の平野の部分に立っているホテルで、一泊2食付き一人部屋で一人45ユーロ(当時約4500円)程度。もっと安い相部屋もあったようだ。妹の話ではメインの食事だった昼食が毎日フルコースの素晴らしい美味しさだったらしいが、エアコンがなく、さらに立地が麓だから部屋が物凄く暑かったようだ。
こちらも街角のコンサート。老いも若きも愛好家たちがこうして音楽で集って練習してライブをやっているのって、素敵ね。
この町のどこにこんなに人がいたのかしら・・・
バレエも!
バレエのコースなんてあったっけ・・・??地元のバレエ学校の生徒たちなのかな。
終わったあとの踊り子たち。大きなカメラを持ったおじさんも♪
なんて絵になるんでしょ・・・もっと撮影技術を磨きたいなあとこのとき思ったわ。
この音楽祭の中で、妹が参加したコースはちょっと異色だ。日本から20名程度の団体さんでやってきて、彼らだけで集中合宿をしているという感じ。日本人の声楽の先生に師事している生徒さんたちで、日本でプロのオペラ歌手として歌っている方と、それを目指して修行中の方と、アマチュアで真剣に高いレベルを目指して習っている方が参加。コース受講料も他と比べてダントツに高く、1000ユーロ(当時約10万円)。オペラ歌手としてオペラに出たことがあるほんの一部の参加者を除き、日本で声楽を習っている場合、歌の発表会はあれどもオペラの中で振り付きで歌うという経験がない。また、本場のオペラ界で千円程度でいつでもオペラが見られる環境で育ったヨーロッパ人と、オペラと言えば構えてしまう日本文化で育った日本人とでは、歌い方も捉え方もまるで違う。さらに、オペラ界の決まり事・・・こういう台詞やこういう状況ではこういう振りをするといったこと・・・を、ヨーロッパ人なら小さい頃から自然と身についているのに、日本人は教えられないと知らないままだ。そういう日本人を対象に、イタリア人の指揮や振り付けをしている人が先生となって本場のオペラの伝統的な基礎を教える、という感じの趣旨のようだった。(これまた今時はどんどん前衛になってそんな伝統的な振り付けで公演するオペラは少なくなってきているのが現実だが、まずは基礎から、ということなのだろう。)
彼らのコンサートが行われた場所は、こんな感じの一角にある・・・
古い修道院の・・・
元食堂だった。
コンサートはみんな必死という感じだったなあ・・・街角で見かけたような楽しさよりは、ここで何かを得て帰らなくちゃ、という必死さがめぎには伝わってきた。でも、コンサート自体はイタリアオペラらしい華やかで賑やかで感情的で楽しい演出だった。長らくオペラ座で仕事をしていたうちのドイツ人も、歌っているのは日本人だけどまさにザ・イタリアオペラっていう感じの演出だった、と言ったほど、よく訓練されていた。
日本から来た参加者は真剣だ。目から鱗の新しい発見、これが本場のオペラのあり方なのだ、たった一週間では満足には学びきれない・・・という葛藤がよく見える。みなさん子どもの頃から真剣に歌に取り組み、それで身を立てたいと頑張ってきた方々で、いい大人になってから「本場はこうよ」と見せつけられるのはなかなかに辛いことだろう。いや、テクニック的には日本の方が優れているかも知れないのだが、音楽と共に生きるという感覚の方向がまるで違うのだ。せめて、日本人以外の参加者もいるようなコースだったら、いろんな国の音楽愛好家たちと直接触れあって彼らももっといろんな面に気づけただろうになあ・・・音楽なんだもの、言葉ができなくてもいろんな国の人と交流を図って、あの音楽祭のあのコースのあの先生がいいとかダメとか情報交換し合って、そこで恋が生まれたりデートしたりして、それこそオペラを育てた文化の本質を深く体験できるのに。
そのようなわけで、アマチュア音楽祭を単純に楽しんで休暇を過ごすつもりだった(妹もそうだろうと勝手に想像していた)めぎ家と、物凄く真剣に参加して自分のレベルに悩みまくっていて終わったあともその世界に浸り込んでいた妹との間には全く相容れない意識の差がありすぎて、しかもその事実にお互い容易には気づけず、終わったあとの妹と一緒に食事したり散歩したりしていてもどうにもかみ合わないままだった。
しかも、このレストランはグッビオでたぶん一番有名で、特にこの地方の特産のトリュフを使ったパスタが有名なところだったのだが、どの料理もハッキリ言ってイマイチだった。妹に美味しい物を御馳走したかったのに、残念。
グッビオ観光の目玉 [イタリア・ウンブリア州]
現在、昨年夏のイタリア旅行記を連載中。あと3回。
これがグッビオを麓から眺めた図だが・・・
山の上の方に教会らしき建物と、なにやら骨組みみたいな物と、さらに展望台のような頂上が見える。
コンサートを終えた妹と3人で、あの山の上へ登ってみることにした。上まではこんなリフトがつながっている。
鳥かごのようなリフト♪
ぶらぶらん♪
スピードは結構早い。
あっという間に上に到着。下界の眺めは素晴らし~い!
古代ローマ帝国時代の劇場も。
こんなところを通ってちょっと行くと・・・
あの教会に出た。
中は、非常に明るくて美しい。
聖ウバルドという名だったわね・・・この町の守護聖人だが、12世紀に亡くなってからずっと今もこちらに。
そして、これが守護聖人を祀るお祭りとしてグッビオで有名な蝋燭祭りとやらで使われる御輿。手前のカーテンの向こうは懺悔の場所。
御輿の大きさはこの通り。
教会というか聖堂を見学してから、めぎたちはさらに登ってみることにした。
真夏が如何にからからに乾いているかが分かる植物たちですねえ。
そして、この骨組みみたいなところまでやってきた。これはグッビオでたぶん蝋燭祭りと並んで有名な世界最大のクリスマスツリーのイルミネーションを行う仕掛けの部分。
ツリーはこんな風。写真はこちらから。
そこからもう少し登ると、こんなところに出た。
長くなったので、明日へ続く。