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テュービンゲンにて [南西ドイツ 2017年6月]

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今日から6月中旬の南西ドイツのお話を再開。

話をざっくり振り返ると、うちのドイツ人とハンブルクの友人夫婦と4人で南西ドイツへ旅をし、ヒュフィンゲンという小さな町で2泊してカトリックの聖体の日の伝統行事を見学し、ドナウの源泉巡りをし、さらにジュラ紀の石灰岩の岩山の辺りをハイキングしたところまでご紹介済み。今日は、ハイキングの後で3泊目の宿の街に向かうところから。その途中に見えたのは、かつてのプロイセン王家のホーエンツォレルン家の名城、ホーエンツォレルン城。
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アウトバーンだったか高速幹線道路だったかをぶっ飛ばしながらの撮影。ホーエンツォレルン家がここに城を築いたのは11世紀の事だが、それは全壊し、この城は1867年に新たに建設されたものである。ノイシュヴァンシュタイン城と同様、中世風に作られた「フェイク」だとドイツでは揶揄されていて、連れのドイツ人たちはここに寄ろうなどという気はさらさらなく、通り過ぎただけ。
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これはトリミング。絵に描いたようなドイツの城なのだが、たしかに新しい。新しいと言っても明治維新頃のものなのだけど、ドイツで古城というと12~15世紀のものを指す。19世紀の回顧調建築はドイツ人的には「フェイク」なのだ。それでもノイシュヴァンシュタイン城よりはホーエンツォレルン城の方に価値を感じているようだけど。
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そして到着したのはテュービンゲン。これは市庁舎。
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この日はいっぱい歩いて疲れちゃってて、軽い58mmの単焦点レンズ一本で散歩。しかしそれはレンズ選択ミスだったように思う・・・どうも広角的にも望遠的にもどっち付かずな、寄りきれず距離感もつかめず、作品になるようなものには程遠いのはもちろん、スナップなのか観光記録写真なのか何なのかわからない写真ばかりが残った。
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そもそもうちのドイツ人のみならず友人夫婦とも一緒の旅なので、おしゃべりもしながらで撮影だけに集中はできないし、同じ場所でタイミングを待って気の済むまで撮るというわけにもいかず、でもあれこれ被写体が目に入り、適当にパシャパシャ。追い込んでいないので何を撮りたかったのかさっぱり伝わらないものばかり。旅の記録としてならもっと街並みが分かるように撮るべきだったと思うし、せっかくの高価な58mmレンズが勿体無いことだわねぇ・・・
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アイス屋さんでアイスを買ってもらっている小さな子どもたちが可愛かった。
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3人の小さな子連れの若いお母さん、大変だろうな。
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めぎたちも小腹がすいたので、上の写真のカフェではないが別のところでちょっと座ってケーキを食べることにした。このときは金曜日の午後4時過ぎで、仕事を3時頃終えたドイツ人サラリーマンたちが週末の始まりを謳歌する時間帯で(ドイツでは普通は定時5時ぐらいだが、金曜日は3時頃に仕事を終える人が圧倒的に多い)、しかもめぎたちのように祝日の木曜日と週末の合間の金曜日に休みを取っている人も多く、どこも外のテラス席(テラスというより道端や広場にテーブルを置いているというような感じの席)は満席状態。

でも、やはり外のテラス席は満席だったあるカフェで、外とのガラスの仕切りが全て取っ払われてて中に座ってもそこそこ外っぽいところがあって、そこはガラ空きだったのでやっと座れて落ち着き、やれやれと注文したのだが、その矢先友人夫婦のご主人のほうがサクッと席を立って外のテラス席をゲット!お見せできないけど、ここでめぎはとっても満足そうなにこにこ顔のご主人を撮影したのだった。
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そんなわけでめぎたちも外の席に座ったのだが、そこまで外に座りたいですかドイツ人!という感じ。だって、外はこの頃からちょっと風が強くなってきててナプキンとか砂糖の袋とかが飛びそうであまり落ち着けなかったし、友人の奥さんの方は首周りが寒いとまで言い出していたのだ。中だったら風も防げて、でも風通し良く空気が篭ってなくて十分外みたいに開放感があって涼しくて暑くもなく快適だったのになあ・・・まあドイツ人のテラス席好きは重々知っているのだが、でもでも。冬でもオーバー着込んで外に座りたがるドイツ人たちなのだが、でもでも。

そうそう、食べたのはめぎはりんごのケーキとカシスジュースの炭酸割り。うちのドイツ人はルバーブのケーキに、あれ?もうワインだったっけ・・・?

テュービンゲンの夕方の散歩は更に続く。
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撮影: D600 + 58mm(F1.4)
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Baldhead1010

ノイシュヴァンシュタイン城を訪れたのは、もう遠い昔のように思います。
by Baldhead1010 (2017-08-16 04:59) 

YAP

ホーエンツォレルン城もそんなに新しいんですか。
少なくとも私の勤務先のシュトゥットガルトのエンジニアたちは、ノイシュバンシュタイン城は日本人とアメリカ人しか見に行かないとバカにしていましたが、ホーエンツォレルン城はいい城だと言ってました。
テュービンゲンは私もふらっと立ち寄ったことがあります。
クリスマスマーケットの頃で、数軒だけ屋台というか、あの小屋が並んでたのをおぼえています。
by YAP (2017-08-16 09:22) 

mimimomo

やはり地元のこだわり? わたくしも日本のお城の復元がコンクリートだったり、修復した後あまり新しい雰囲気はどうもね、と思ったり。しかしドイツのお城に関してはあまり気にならない^^
ま、ノイシュバンシュタイン城はわたくしも外の雰囲気は兎も角、ちょっと予想を裏切られた部分はありました。
by mimimomo (2017-08-16 09:49) 

テリー

日本では、やはり、お城が残っている、復元されていると、地元では、誇りに思う人が多いですね。
復元されたお城が、コンクリートではなく、木製だと、さらにいいのですが。
ただ、木製で、残存しているお城は、耐震性が不足しているのですが、補強に、莫大なお金がかかるとのこと。

by テリー (2017-08-16 09:57) 

momo

おかえりなさーい(^^)
私もただいまぁ*です。5日間の帰省でした。
飛行機もなんとか・・;;なんとか頑張りました・・が、
出来ればもう2度と乗りたくない(++;)
写真アップしようと思ったら、写真の取り込み方がわからず、
旦那さんもいないので、また今度にします。
めぎさんも、夏休みを楽しまれたようですね♪
前の旅行記も含め、ゆっくりとアップ楽しみにしてます♪
by momo (2017-08-16 13:32) 

Inatimy

テラス席は人気ですよね〜。 我が家は室内好きですが・・・。
冬でも、わざわざストーブ焚いて毛布を膝にかけても外の空気を楽しんでますよね。
市庁舎が面した広場に噴水があったのは覚えてます^^。
by Inatimy (2017-08-16 20:29) 

engrid

テラス席、、風の日と、、
窓際がいいな、、外の開放感はいいけれど。。。
ケーキ、おいしそう大振りですね
最後の一枚、素敵
by engrid (2017-08-18 00:32)