成績付け [仕事風景]
めぎは現在、高校の試験採点と成績判定で目が三角。毎年毎年年度末は心身共にボロボロって感じ。
しかしボロボロになりつつも、生きている。
年度末を2週間後に控え、最後の試験の採点をしたり作文の添削をしたり生徒の平常点を決めたりしながら今年を振り返る。うまく気持ちのやりとりができなかった生徒のことを特に色々と反省する。なぜその生徒のことが私には気に触ったんだろうか。なぜ平常心でいられず腹が立ったのだろうか。その生徒から何らかの感情転移を受けてはいなかっただろうか。どの部分が感情転移で、どの部分が逆転移で、どの部分が私自身の感情なのだろうか等々・・・
感情転移とは深層心理学の用語で、人がその人の人間関係の基礎となった体験・・・たいてい親との関係性・・・をその後の人生で出会った人たちに当てはめて再現するということ・・・つまり、相手は相手自身の感情ではなく感情転移を受けた感情を持ってしまうことがあるということ。往々にして腹が立つことはそれが原因のことが多いので、めぎは必ずその点を省みるようにしている。
教師が知っている生徒の一面はその人のほんの小さな一面に過ぎず、人というのはたくさんの面を持っている奥深い多面体。めぎが評価できるのは本当にほんのちょこっと、日本語の授業で見せた面のみで、生徒がめぎの前では見せたことのない知らない面がたくさんたくさんあるのが現実。しかしその一方で、深層心理学の言うように、人間がホンの赤ちゃんの頃の親との関係性をその後の全ての人間関係に当てはめ、特に学校時代に教師との間で何度も再現して確かめて大人になっていくのだとすれば、めぎの知っている一面はその人の本質であるとも言える。めぎは感情転移をきちんと把握して、その生徒の親とは違った対処をしなければならない。それは非常に難しい・・・でも、めぎは、教師というのは、それも思春期後半の大人になる最終段階の若者を預かる高校の教師というのは、そのためにこそ頑張らなければならないのだと思う。そこが大学の仕事と決定的に違うところだ。
ドイツの学校の教師は授業時間以外には学校にいる義務がないので、たいていの先生は採点や成績判定などを持ち帰って自宅で行う。授業準備も自宅で行う。めぎも教壇に立っている時間以外はほとんどここに座っている。写真はわざとぼかしてある。
座り疲れると、そして考え疲れると、ちょっとカメラを持ちだしてバルコニーへ。
綺麗な花に癒される。夏っていいな。
撮影： D600 + 24-70mm(F2.8)
しかしボロボロになりつつも、生きている。
年度末を2週間後に控え、最後の試験の採点をしたり作文の添削をしたり生徒の平常点を決めたりしながら今年を振り返る。うまく気持ちのやりとりができなかった生徒のことを特に色々と反省する。なぜその生徒のことが私には気に触ったんだろうか。なぜ平常心でいられず腹が立ったのだろうか。その生徒から何らかの感情転移を受けてはいなかっただろうか。どの部分が感情転移で、どの部分が逆転移で、どの部分が私自身の感情なのだろうか等々・・・
感情転移とは深層心理学の用語で、人がその人の人間関係の基礎となった体験・・・たいてい親との関係性・・・をその後の人生で出会った人たちに当てはめて再現するということ・・・つまり、相手は相手自身の感情ではなく感情転移を受けた感情を持ってしまうことがあるということ。往々にして腹が立つことはそれが原因のことが多いので、めぎは必ずその点を省みるようにしている。
教師が知っている生徒の一面はその人のほんの小さな一面に過ぎず、人というのはたくさんの面を持っている奥深い多面体。めぎが評価できるのは本当にほんのちょこっと、日本語の授業で見せた面のみで、生徒がめぎの前では見せたことのない知らない面がたくさんたくさんあるのが現実。しかしその一方で、深層心理学の言うように、人間がホンの赤ちゃんの頃の親との関係性をその後の全ての人間関係に当てはめ、特に学校時代に教師との間で何度も再現して確かめて大人になっていくのだとすれば、めぎの知っている一面はその人の本質であるとも言える。めぎは感情転移をきちんと把握して、その生徒の親とは違った対処をしなければならない。それは非常に難しい・・・でも、めぎは、教師というのは、それも思春期後半の大人になる最終段階の若者を預かる高校の教師というのは、そのためにこそ頑張らなければならないのだと思う。そこが大学の仕事と決定的に違うところだ。
ドイツの学校の教師は授業時間以外には学校にいる義務がないので、たいていの先生は採点や成績判定などを持ち帰って自宅で行う。授業準備も自宅で行う。めぎも教壇に立っている時間以外はほとんどここに座っている。写真はわざとぼかしてある。
座り疲れると、そして考え疲れると、ちょっとカメラを持ちだしてバルコニーへ。
綺麗な花に癒される。夏っていいな。
撮影： D600 + 24-70mm(F2.8)
2015-06-11 02:00
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コメント(11)
うちのカカも目が三角になるけど、めぎさんとどっちが頻度が高いんだろう＾＾；
by Baldhead1010 (2015-06-11 04:13)
子どもというのは不思議なものです。
高校生では子どもとは言わないのかしら。
低年齢のときは本当に癒しであり活力であるのにね。
by ちばおハム (2015-06-11 05:03)
お疲れ様です。。。
by のび太 (2015-06-11 07:49)
人と対峙する仕事、特に多感な時期の人たちと向き合わなければならない教師という仕事は大変だろうなあと思います。
私の仕事でもビジネスパートナーの会社のエンジニアたちと向き合っているわけで、そこには嫌な人間関係もできたりするわけですが．．．
きっとそんなのはちっぽけなんだろうなあ。
by YAP (2015-06-11 08:42)
人を評価するって難しいですよね。
わたしは自営業なので、そういう体験はごく少ないのですが、
それでも、評価しなければならないときは、辛いです。
感情転移って初めて知りました。
勉強になります。
by ナツパパ (2015-06-11 10:08)
薔薇かな、とっても綺麗ですねー☆
多感な高校生と正面から向き合うのは凄くエネルギーを使うだろうと想像します。
めぎさんみたいな先生と出逢えた生徒たちは、幸せですね。
まっすぐ受け止めて貰えるだけで、彼らも救われていることでしょう。
そして、複雑な感情を伴う人間関係をも学んで行くのだろうと思います。
by ひろころ (2015-06-11 12:34)
夏は光もあって花がより一層キレイに見えますよね。
終わりかけのバラも、一生懸命生きたって感じがします。
お仕事、うまく進みますように。
by Inatimy (2015-06-11 15:53)
教師は、大変ですね。
by テリー (2015-06-11 22:49)
最後のお写真はフリージアですか？（違うかな？）
背景が青いから白い花が映えますね。
by sheri (2015-06-11 23:13)
感情転移・・・フムフム。骨に刷り込まれた教育は（親から教育のみならず、反面教師的部分も）絶対抜けないですものね～
どうしても感情転移って知らず知らずにもやってしまう（＿＿；
by mimimomo (2015-06-12 06:44)
あー・・・・・なんだかよくわかる・・・。
なんだろう、読んでいて、とても理解出来ました。
でも、頭ではわかってても、なかなかうまくいかないのが感情ですね。
by のの (2015-06-13 22:04)