昔の本 [小さな出来事]
昨日のお花は、何て言うんでしょうかねえ?ニセアカシア?
めぎもうちのドイツ人も相当な本好きで、うちは壁という壁のほとんどが天井まで本棚で埋まっているのだが、最近うちのドイツ人が40ユーロで見つけたのがこちら。
製本していない19世紀の本。初版じゃないし、製本もしていないのでこれだけ安い。作者はテオドーア・モムゼン(Theodor Mommsen)で、歴史家としてこの本『ローマ史』を書いたのだが、それで1902年にノーベル文学賞を受賞。つまり、この歴史書は文学的に価値があるとみなされているのだが、もともとは文学ではなく、歴史の専門書。ドイツで歴史を勉強する人はこれを必ず読むらしい。
1861年出版のこの本、横から見るとこんな感じ。
そして、この時代の本の特徴は、こちら!
読む人は、これを自分で切っていかなければならないのだ。今回購入したこの3冊は、どうやら長年倉庫に積まれていた模様。誰も読むことがなかったのね。それにしても、この年代の本で亀の子文字でないのはちょっと残念。
デュッセルドルフのある製本屋さんに聞いたら、これを製本すると400ユーロはかかるとか。背表紙を革製にしてもらうと640ユーロとか!本そのものよりずーっと高いですねえ。どうしましょ。うちのドイツ人の予算は100ユーロ。見つかるかしら。
さて、本に興味のない方はこちらをどうぞ。
ある日の夕飯だが、これは9時近くの撮影。ホント明るいでしょ。
白いのは塩抜きした塩漬けダラ。タラの塩気を楽しむために塩抜きをちょっと短めにし、サラダのドレッシングはメープルシロップを入れてちょっと甘めに。
うちのドイツ人の作るミートソースを食べるようになってから、外でスパゲティミートソースを食べることをしなくなっためぎ。パルメザンチーズはめぎが削ったもの。
♪ おまけ ♪
スーパーの前でおとなしくご主人様をお待ちのワンちゃん。
ちょっと不安そうな顔が可愛いですねえ♪
2009-05-28 02:00
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コメント(32)
こういう本を買って自分好みに製本してもらうのって贅沢なことなんですねえ! 表紙の色合いとか、革の種類とか、凝る方は凝って楽しむのでしょうね。ちょうどよい金額のお店が見つかるといいですね。ミートソース、とっても美味しそうです。うちでも久しぶりに作ってみようと思っていたところでした。ドイツ人さんのレシピも伺いたいなあ。
by tanpopo (2009-05-28 03:41)
文字に惹かれて古本屋さんでドイツ語の本買ったことあります♪
ちょっと背表紙が破れてたけど。
それに、装丁というのか、自分で製本したくって、
それを学べるコースを楽しみにしてたら、
いつのまにかなくなってて、がっかり。
発注するとなると、自分の好みの皮とか文字の位置とか、
気になってくるから、高くなりますよね・・・。
by Inatimy (2009-05-28 05:26)
飼い主と散歩のワンちゃんは一時的に単独でいるとかなりのストレスを受けるんでしょうね..
by さとふみ (2009-05-28 05:40)
来週の日曜から手打ちうどん打ちますよ^^
by Baldhead1010 (2009-05-28 06:10)
素敵!!(><)こういう古本大好き!
読めないけど、飾っておきたいです。
2つ前の記事の鴨の赤ちゃん* 可愛いぃぃぃぃ♪
子供の頃、田んぼに親子鴨がいたりして
時々子供がハグれちゃったりしてて・・・そういう子を
父が保護してきては飼ってました。
懐かしいです(*^^*)
by のの (2009-05-28 06:38)
むかしは、製本するのは、本を買った人だったんですね。
お金持ちは、凝った製本をするのでしょうね。
苦学生は、製本せずにこのまま勉強したり。
by manamana (2009-05-28 06:40)
すごい貴重そうな本ですね。
製本していないだけで、こんなに安く買えるとは。
けど、そのままだとやっぱり傷みそうだし。
悩みどころですね。
by YAP (2009-05-28 08:22)
自分で製本しながら呼んでいくのですね、すごいです。
ミートソースは特別の美味しさがありそうです。
by やよい (2009-05-28 08:23)
おはようございます^^
本を切って読む話、どこかで聞いたのですが、何処だったかしら~新聞の話だったかも。
自分で製本を選べるという風に解釈も出来ますね~
青だったり赤だったり、、、重厚な皮も良いですね~ わたくしも本は好きでつい買いすぎます。(__;
by mimimomo (2009-05-28 09:15)
ペーパーナイフが必需品だった頃の本ですね。
一枚ずつペーパーナイフで切りながら読書、なんだか良い感じです。
ドイツは今でも腕の良い製本職人が多いそうですね。
手頃な値段で製本できると良いですね。
by ナツパパ (2009-05-28 09:35)
150年前の本に、自分好みの表装をしていく…
そんなことをするなんて知らなかったから、想像するだけでもワクワクしてきます。
古い本を探したり、表装を考えたりするのは、一度やってみたくなるぐらい楽しそうです。
でも、表装代は思った以上に、お高いですね(^^;
by くっさん。 (2009-05-28 09:58)
こういう本大好き(ドイツ語は読めませんが)、本っていいですよね、若い人達ももっと本を読んで貰いたいです。古本屋さんも大好き、前にしみだらけの「凱旋門」みつけて、50円でした。夢中で読みましたよ。
ドイツ文学、フランス文学も英米文学もワクワクドキドキ、しかも昔のものほどいい~わ~!また読みたくなった(*^-^*) ニッコリ☆
美味しそうなミートソースも生唾ごっくんです。
ワンちゃん、ほんと心配そうな顔してる~(^_^;)ちゃんと待っててえらいなぁ~
by マリエ (2009-05-28 11:22)
ペーパーナイフってこの為に作られたのでしょうか?
ミートソース、とても美味しそうです^^
by yann (2009-05-28 12:31)
ドイツの方は本が好きで、古本屋には珍しい貴重な本がたくさんあり面白いよ…と教えてもらったことがあります。
なるほど、本当ですね。
by きこじじ (2009-05-28 12:40)
へぇ~、自分で切ってページめくってくんですか!
なんだか不思議(^^;
おお!ミートソース!
これまたおいしそうですねぇ~
私にも作って欲しいな(笑)
by いとお (2009-05-28 12:59)
昔はこういう書籍を読むためにペーパーナイフはあったのかもと思いました。レターだけではないと。古本だとあるんですね。しかもまだ読まれていないのが。
by hideyuki2007y (2009-05-28 14:09)
この本は歴史の専門書なんですね、やはり歴史の本は
古い方が価値があるんですね。
ドイツ人さんの作るミートソースに、パルメザンチーズ
見るかに美味しそうですね。
by wakatate (2009-05-28 17:35)
おっしゃる通り旧字体でないのが不思議だし、珍しいですね。
印刷の関係で端を切断せずに出した時代は日本でも戦後にはあったことはありましたが、ご主人様が今回手にいれられてのはいろんな意味で貴重品でしょうね。日本ではお宝鑑定団で鑑定というような?(あくまで個人的な考えで済みません)
by 塩 (2009-05-28 17:36)
歴史の重み。。。より食。。
パスタが美味しそう(*^-^)
by misaboo (2009-05-28 17:59)
袋とじの本を切り開きながら読むのに憧れてた頃があってペーパーナイフを集めてました。
ドイツ人さんのつくったミートソース美味しそうですね~
by miffy (2009-05-28 19:57)
ミートソースは手作りなんですねぇ。見るからに美味しそうです。。ワンちゃん、良い子に待っていますねぇ。 うちのメルは子供の頃、リードをくぐりぬけて、スーパーの店内奥まで私を探しに来たことがありました。今は、ちゃんとお留守番できますよぉ~。でも何時も不安なのでしょうねぇ。
by ぽりぽり (2009-05-28 22:48)
年代物になるともったいなくてページが切れませんね。でもそうすると読めないし。
わんちゃん、ふわふわですね。
by luces (2009-05-28 22:51)
100年以上も作成当時の状態を保ったままのノーベル文学賞本がたったの40ユーロ!
日本でそんな本が見つかったら好事家がその100倍くらい払いそうですね。
by kaz777 (2009-05-28 23:35)
面白いですね。挿絵本なども、版画の絵の部分と
文字の部分が交互にあって、本というより版画本
という感じがしたものです。文字だけでも古いと
そんな本を連想してしまいました。
by ケイクス (2009-05-28 23:39)
素敵な本ですね~☆紙が不揃いのところも味があっていいし、何といっても簡単にパラパラめくるよりも、切っていきながら読める楽しさもいいですね~。
ドイツ人さんの作られたミートソースのスパゲティ、とっても美味しそう・・・♪
by Mimosa (2009-05-29 00:11)
ご自分で製本されてはどうでしょう?
100ユーロあれば、上等な材料を買えそうですよ。
愛着もわくし。結構簡単ですよ(^^)
by どらっち (2009-05-29 04:34)
これ、切り開くのがちょっと惜しい感じしちゃいますね(^^;)
でも製本しないと読めないかぁ。
古いものには降り積もった年月分の価値があるような気が、してしまうのです(笑)
by ひろころ (2009-05-29 12:01)
欧州では、仮の製本だけの本が売られていて、買った人が好みの製本をするという流儀があるらしいですね。あまり高価なのは困りますが、楽しいでしょうね。
by たいちさん (2009-05-29 13:27)
>みなさま
昔の本の話にコメントとniceをありがとうございました。
この本、早く読みたいけど切ってしまうのも惜しいし、ちょっと考え中です。亀の子文字じゃないのは文学ではなく歴史書だからじゃないか、とうちのドイツ人は言ってますが、ホントどうしてなんでしょうね。ペーパーナイフはもちろん本を読むために使われていました。
お宝探偵団に出すほどじゃないのは、初版じゃないからでしょうね。
ミートソースの作り方、そのうちに写真取ってアップしますね。でも、極めて普通の作り方だと思いますよ。
by めぎ (2009-05-30 05:28)
こんばんは。
>ミートソースの作り方
私は牛頬肉で作っています。炒めて煮込むだけなんだけど(笑)
めぎ家のドイツ人さんレシピ楽しみにしております。(^^)/
by あかえび (2009-05-30 12:52)
めくっていく本っておもしろいですねえ。
切ってしまうのが惜しいってなんとなくわかります。
亀の子文字だと読みにくいものではないのですか?
私は、外国語がよくわからないので・・・(^_^;)
おいしそうですね。サラダ食べたい~~
by くりっぴ (2009-05-30 13:15)
>みなさま
ミートソースの作り方はいつかご紹介しますね。
亀の子文字は、慣れると特に問題なく読めますよ。ドイツ語がある程度できれば、一時間ほどでマスターできます。
by めぎ (2009-06-01 04:17)