イースターとは [プチ教養]
もうすぐイースター。
だから、店先には復活祭の豊饒のシンボルであるウサギや鳥やタマゴの置物やお菓子がいっぱいある。夜写したのでガラスに色々映っているけれど雰囲気だけでもどうぞ。
こんな可愛いイースターだけど、これはとっても宗教的な行事。イースターとは、言うまでもなくキリストの復活祭。キリストが磔刑後に復活したという教え・・・それが神の子であるという証であり、キリスト教の根幹であるから、イースターはキリスト教徒にとって非常に重要なお祭りである。
その日も、その年によってまちまちだ。春分の日のあとの最初の満月のあとの最初の日曜日。今年は3月23日。来年は4月12日!
もうすぐ復活祭・・・それはすなわち、イースター直前にキリストが受難に遭ったということ。つまり、密告され、捕まって、十字架に磔にされるのだ。そのキリスト受難をテーマにした音楽がたくさんある。クラシック音楽はキリスト教と切っても切り離せない関係にある。バッハを初めとして17~18世紀には教会音楽が多く書かれたが、キリスト受難曲はその重要な一部を担っている。
で、イースター前のこの時期、あちこちの教会で受難曲が演奏されている。その一つ、ゲオルク・フィリップ・テレマンというバッハと同時代の作曲家のルカによる福音書をモチーフにした受難曲の演奏会を聴きにいってきた。
こんな教会で・・・
こんな人たちが演奏。
手前の二人はソプラノとテノール。左の前にいるのは指揮者。オーケストラの後ろにはコーラスも。
作曲したテレマンという人は、その時代にはバッハよりも有名だったとか。Tafelmusik(ターフェルムジーク)=食卓の音楽、すなわち、祝宴の時にバックミュージックとして演奏された宴席音楽で有名らしい。
それで、その食卓音楽を借りてきた。
テレマンはこんな人。
中の解説書に、祝宴のお品書きの例が載っている。
<前菜>
カモの田舎風
鯉の白子・無花果添え
若鳩
ウナギのシチュー・レムラード味ソース
<焼き物>
鮭の頭、イシビラメ、雌鶏(めぎ注:卵巣を除去して太らせた鶏)
付け合わせ
シャンパンとトリュフ、アスパラ、アーティチョーク
<デザート>
リンゴのシャルロット、オレンジ風味のパンケーキ
・・・なかなか興味深いものを食べていたんですねえ。
だから、店先には復活祭の豊饒のシンボルであるウサギや鳥やタマゴの置物やお菓子がいっぱいある。夜写したのでガラスに色々映っているけれど雰囲気だけでもどうぞ。
こんな可愛いイースターだけど、これはとっても宗教的な行事。イースターとは、言うまでもなくキリストの復活祭。キリストが磔刑後に復活したという教え・・・それが神の子であるという証であり、キリスト教の根幹であるから、イースターはキリスト教徒にとって非常に重要なお祭りである。
その日も、その年によってまちまちだ。春分の日のあとの最初の満月のあとの最初の日曜日。今年は3月23日。来年は4月12日!
もうすぐ復活祭・・・それはすなわち、イースター直前にキリストが受難に遭ったということ。つまり、密告され、捕まって、十字架に磔にされるのだ。そのキリスト受難をテーマにした音楽がたくさんある。クラシック音楽はキリスト教と切っても切り離せない関係にある。バッハを初めとして17~18世紀には教会音楽が多く書かれたが、キリスト受難曲はその重要な一部を担っている。
で、イースター前のこの時期、あちこちの教会で受難曲が演奏されている。その一つ、ゲオルク・フィリップ・テレマンというバッハと同時代の作曲家のルカによる福音書をモチーフにした受難曲の演奏会を聴きにいってきた。
こんな教会で・・・
こんな人たちが演奏。
手前の二人はソプラノとテノール。左の前にいるのは指揮者。オーケストラの後ろにはコーラスも。
作曲したテレマンという人は、その時代にはバッハよりも有名だったとか。Tafelmusik(ターフェルムジーク)=食卓の音楽、すなわち、祝宴の時にバックミュージックとして演奏された宴席音楽で有名らしい。
それで、その食卓音楽を借りてきた。
テレマンはこんな人。
中の解説書に、祝宴のお品書きの例が載っている。
<前菜>
カモの田舎風
鯉の白子・無花果添え
若鳩
ウナギのシチュー・レムラード味ソース
<焼き物>
鮭の頭、イシビラメ、雌鶏(めぎ注:卵巣を除去して太らせた鶏)
付け合わせ
シャンパンとトリュフ、アスパラ、アーティチョーク
<デザート>
リンゴのシャルロット、オレンジ風味のパンケーキ
・・・なかなか興味深いものを食べていたんですねえ。
2008-03-19 05:47
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コメント(39)
鯉の白子・・・・???いただいたことないです。
鳩も・・・(汗)
結構ボリュームがありそうですね。
でも、おいしいかどうかは。。。(汗)
お菓子がとてもかわいいですね。
ウサギ、にわとり。そしてたまご。
いいな~~お祭りって感じだわ。
by Christina (2008-03-19 06:21)
イースター=春分の日?
by Baldhead1010 (2008-03-19 06:41)
街はまた春らしいイースターの飾りや彩で賑やかですね^^
あれもこれもほしいです^^ 特にチョコレートで作られたものは^^;
うふふ^^めぎさん、祝宴のお品書きでお腹がぐぅ~ってなりましたか?^^
by Ballacki (2008-03-19 07:06)
鮭の頭・・・美味しそう。
意外にも、魚をいろいろ食べていて、
カモ、鳩、鶏、と多種類ですね。
by Inatimy (2008-03-19 07:07)
鯉を食べていたんですね。
それも白子、大変興味深いです。
by とよっち (2008-03-19 08:02)
イースター 名前位しか知りませんでしたが、宗教の意味深いお祭り
なのですね! タマゴは何となく知っていましたが、ウサギや鳥が
何故 関係あるのか 少し 不思議でしたが、実に美味しそう !!
でも やはり宗教音楽は素晴らしいですね! さすがドイツでした^^♪
by パトラ (2008-03-19 10:40)
日本人には、宗教行事の大切さが実感として感じられないですね。
ウナギって食べてたんだ!
by くっさん。 (2008-03-19 10:59)
可愛らしい写真でイースター気分を味わえましたぁ~
(*^_^*)
カモに無花果に鳩・・・どれも好き!!
お腹が空いてきました・・・。・゜゜・(>_<;)・゜゜・。
by blume (2008-03-19 11:11)
だから復活祭って言うんですね。
by manamana (2008-03-19 11:15)
イースターって毎年日にちが違うんですね!
それは初めて知りました!
お菓子が可愛い♪食べるのがもったいない笑
by てんとら (2008-03-19 11:30)
ターフェルムジーク=テレマン♪^^♪
解説書にお品書きがあるなんて面白いですね。
バッハは食卓音楽として書いたものがあるのかしら???
コーヒーカンタータなどがあるみたいですが、これは食卓音楽じゃないし。
若い子が煙草をカフェでふかしているのをバッハが見ていて(自分はヘビースモーカー)いけませんよ、そんなに若いのに・・・って意味も含めて書いたそうです。
可愛らしいお菓子を食べてみたいものです。
by ake_i (2008-03-19 11:42)
お祭り前の楽しさが伝わってきます。
by tmykj1 (2008-03-19 11:45)
かわいいチョコですね!
キリスト教の学校だったので懐かしいです!
by フェイリン (2008-03-19 12:07)
復活祭・・・クリスマスと 同じようにお祝いするのですね?
イースターを詳しく勉強出来 ありがとうございました。
可愛らしい卵の飾り ウサギや鳥のお菓子など それぞれに意味があるのが
解り そして 「その日」は 春分から数えて・・・も解りました。
日本でも 教会では 盛大に「復活祭」を 祝っているのかしら!?
お彼岸なので 明日にでも お墓参りは行こうかと思っています。
日本は やはりご先祖様の供養の日かな!?
でも 渋谷あたりへ行けばイースターのお菓子は売っていそうですね!?
by ララアント (2008-03-19 12:11)
そうですねぇ、
今週末はキリストの復活祭、イースターですねぇ~(^^)
ホント、キリスト教徒の皆さんには重要な日なんですよね。
by いとお (2008-03-19 12:44)
イースターの印象は、「長い休み」、「うさぎの人形」です。宗教色がまったくなくて申し訳ないです。我が家には本物のウサギがいるので、一年中イースター気分が味わえます(笑)。
by hideyuki2007y (2008-03-19 12:54)
やはし、かわいいー卵形の飾り♪
ドイツでは今年は春分の日なんだ。
日本では宗派で春分の日と四月の後半とにわかれてるみたい。
by たろちぅ (2008-03-19 13:46)
イースターは一番ぴんと来ないお祭りです。
卵やウサギをよく目にしますが、それがどんな意味をもって
いるのかがわかりません。
by gehirn (2008-03-19 14:06)
イースターと音楽の記述を興味深く読まさせていただきました。大変勉強になりました。
ヨーロッパでもウナギを食べていたのですね。さすがに蒲焼は食べないでしょうね。
by たいちさん (2008-03-19 14:10)
イースター。。勉強になりました。
祝宴のお品書き、バラエティに富んだ内容ですね(^.^)
うなぎも(@_@)
by 夢空 (2008-03-19 14:22)
由来の一方で、イースターで神妙にしている欧米人には
めぐり合ったことがないですけどね。(たまたまでしょうか??)
むしろ純粋にホリデイを楽しんでいるような・・・。
香港のイースターネタあります。追って紹介します。
by Jalana (2008-03-19 14:32)
ヨーロッパの空気が漂ってくるイースターのお菓子達。
ドイツらしいです。クリスマス市のようなマーケットが
並ぶのですね。この時期にもドイツに旅行したいです。
by noie (2008-03-19 15:19)
キリスト教のかたがたにとっては、とても大事な宗教行事なのですね。
勉強になりました♪
by MOCOMOCO (2008-03-19 15:21)
最初の写真のカラフルな玉子や可愛らしいケーキに心奪われましたが、
キリスト教の方たちにとっては、重要な行事なのですね。
日にちが毎年違うとは知りませんでした。なるほど。
by nao (2008-03-19 16:22)
たまごの飾りつけが楽しいですね! それからウナギのシチュー・レムラード味ソースが気になりました!うなぎを食べるのは日本人ぐらいかと思っていましたから。。
by ぽりぽり (2008-03-19 16:30)
日本では、キリストに関する行事は関係者以外はあまり
知らないと思いますが、ドイツでは年間を通じて
色々あるんですね、
写真を見ているだけでも、楽しいですね。
by wakatate (2008-03-19 16:43)
お菓子がとってもかわいい♡
”復活祭の豊饒のシンボルであるウサギや鳥やタマゴの置物”
あの、でもどうしてウサギ?タマゴ?
エ?自分で調べなさい?(エリザベスみたいなことを・・・)
ハイ、調べてみます。
by ゆゆ (2008-03-19 21:07)
私も、「鯉の白子・無花果添え」に興味を持ちました。
どんな料理だったんでしょうね。
なんとなくワインに合いそう♪
by いさ (2008-03-19 21:23)
教会の壁画が独特ですね。
お品書きは今でも通用しそうな内容ですねー。
デザートに興味があります。
by sonic (2008-03-19 22:43)
みどりのたまごのかざり、奇麗だな。
イースター、身近に感じた事はないけれど
それにしても、メニューがすごいなぁ。
by misaboo (2008-03-19 23:25)
こっちもイースター一色ですよぉ。
お品書きのなかの鮭の頭が気になります・・・
体は食べないのかな?
ウナギのシチュー・・・鰻は蒲焼が一番ですね(爆)
by SOLE (2008-03-20 01:59)
昨日テレビを見ていたら、素敵なイースターエッグを作る工房を紹介していました。
手にああいう技術を持っている人っていいなぁと思いながら見ていました。
アメリカもお店の中がイースター一色です。
by しみ (2008-03-20 05:26)
>みなさま
イースターの話にコメントとniceをありがとうございました。
鯉の白子って!今はドイツ人で魚の白子を食べる人はほとんどいません。それが、18世紀に貴族の祝宴で料理に出されていたとは・・・食文化って、現代だけじゃ分かりませんね。
ウナギはドイツでも食べます。蒲焼きじゃなくてこってりとしたソースまみれですけど・・・わたしも、ウナギは蒲焼きのほうがいいです。
鳩や鮭の頭も興味ありますよね~鮭の頭を使うなんて、相当な食通ですよね。鮭の中で最も美味しい部分だと私は思います。どんなふうに料理したんでしょうねえ。ものすごく食べてみたい!でも、わたしはやっぱり塩焼きがいいなあ・・・そして、ご飯と一緒に。冷めたらお茶漬けに。ああ、食べたいなあ・・・
イースターのウサギやタマゴは、キリスト教とは全く関係ありません。多産のウサギとこれから生命が生まれるタマゴは豊饒のシンボルですが、恐らくキリスト教化される前のヨーロッパで、春の生命の誕生や復活を祝うお祭りがあって、それがイースターに取り込まれたものでしょう。
よほどのキリスト教信者でなければ、イースターはただの祝日です。日本のお正月やお盆のように、家族が帰省して集まります。学校も2週間休みになるので、それに合わせて大人も休暇を取って家族で旅行する人が多いです。
by めぎ (2008-03-20 06:35)
ふーむ お品書き見て作曲したのか 曲を聴いてメニューをきめたのか
こちらもなんとなくイースターです
どんな行事もなんとな~くって感じなのはやっぱり季節が逆だからかな~
by mompeli (2008-03-20 10:40)
神聖なものなのでしょうが、素敵ですね~
クリスチャンの先生に「宗教はファッションじゃない!」と説明された事がありますが、仰るとおりですが草餅よりケーキの方が好きです。
by まるまる (2008-03-20 18:52)
やはり、食卓音楽を聞きながらお食事ですか?
優雅ですねー♪
by rose (2008-03-21 00:42)
めぎちゃん、
祝宴のお品書き、微妙ですね。カモの田舎風って…?
by もりけん (2008-03-21 03:16)
私はキリスト教なのですが最近は行事にも参加していません。昔はイースターの週のミサによく出ていました。色々な行事があるのです。この時期肉も食べれませんでした。
by michael (2008-03-21 12:08)
>みなさま
イースターって、ドイツに来るまでほとんどよく分かっていなかっためぎです・・・michaelさん、やっぱり本当に信仰するとお肉食べなかったりするんですね。うちのドイツ人も、聖金曜日にはお魚食べたりしています。
by めぎ (2008-04-13 08:05)