スイスの滝(スイス10) [スイス]
ユングフラウ近くのラウターブルンネンあたりの崖には、あちこちに滝がある。雪解け水が滝になっているそうだ。
その中でもラウターブルンネンから歩いていけるところにある300メートルの滝は、ヨーロッパ第2の落差だそうだ(第1はどこ?)。
これがそのシュタウプバッハの滝。
この滝は、下のほうに遊歩道があって、滝の内側から眺めることが出来る。しかし、今回は水量が少なくて、水は途中で風に舞い上がったり岩壁に当たって散ってしまったりして拡散していて、人が昇れるところには水があまり届いていないという有様だった。
これが、内側から見た眺め。
結構きわどいところに遊歩道がある。石の落下がちょっと怖い。
ラウターブルンネン近くには、もっと凄い滝がある。それは、外側からは見えないもので、岩の中にある滝だ。トゥリュンメルバッハの滝という。
崖の中に10個の滝が隠れていて、それを見るためには、いくらか忘れてしまったが入場料を払い、エレベーターで6番目の滝まで上り、そこから上は徒歩で登る。エレベーターを写真に撮らなかったことが悔やまれる。崖の洞穴の中を斜めに昇るエレベーターで、昇っていく穴の中が見えるようになっていた。
最初に見た6番目の滝がこれ。
凄まじい音が写真では伝わらないのが悲しい。ここから上っていく途中で振り返るとこんな感じだった。
次に見えたのがこの滝。上から見たものだ。
水飛沫が凄かった。このあと洞穴の中に入る形になり、滝の音が共鳴して人の声も聞こえなくなる。滝は写しても何がなんだか分からないので、洞穴の様子。
上のほうから人が見ているのが分かるだろうか。この下に滝がある。
帰るときに写した崖の様子。
よくもまあ、こんな崖の中に遊歩道を作ったものだ、とスイスの観光地化政策に感心してしまう。しかしこの滝は一見の価値がある。凄まじい水音と深く抉れた崖は、大自然の力強さと恐ろしさと果てしない時間の長さを教えてくれる。人間は儚い小さなものだ。じたばたしても仕方がない、という気持にさせてくれる。
ルツェルン(スイス11) [スイス]
久しぶりにスイスの旅行記。
山を降りてインターラーケンからブリエンツへ抜けるたときはこんな景色だった。チラッと見える山にさようなら。
そこからルツェルンに向かって峠を越えた。これは途中のザルナー湖。小さな湖だ。
ルツェルンは、山から降りた田舎モノの私たちにとっては大都会だった。日曜日ともあって凄い人出で、人酔いする感じ。これは有名なカペル橋。奥に見える八角形の水の塔は、外敵への見張り台だったとか。
中を歩くとこんな感じ。屋根付の木造だ。屋根裏の三角の絵は、ルツェルンの歴史を描いたもの。
絵といえば、建物の壁画に描かれた家系図も見事である。
ちょっとノイシュヴァンシュタインみたいなお城も建っていた。雰囲気がいかにも観光都市という感じで、可愛くて綺麗な町だった。
ツーク(スイス12) [スイス]
スイス旅行記もこれで最後である。
ルツェルンからツークという小さな町へ抜けた。そこからチューリヒまで車で1時間くらいである。
最後の湖の逆光がとても美しかった。
湖の裏通りは日曜日でひっそり。スイスの旗とこの地域の旗がこんなにいっぱい下がっている。
次の日の早朝、チューリヒからデュッセルドルフへ。飛行機の窓から見えた最後の山の写真。
ヨーロッパにいるといつでもすぐに行けそうな気がするけれど、外国はやっぱり外国。次にスイスに行くのはいつだろう。