神々の食物 [食べ物・飲み物]
ある日私が仕事から帰ったら、相方とコドモが私にお供え物を作っていてくれて、食事が終わったあとでデザートとして捧げられた。
それはこれ。
Götterspeise(ゲッターシュパイゼ=神様の食べ物)という。別名はAmbrosia(アンブローシア)。ギリシャ神話に出てくる神々の食物のことだ。食べると不死になるという。
このもとはこれ。
ここに出ているDr. Oetkerというのはドクター・エトカーと読み、ドイツの有名な加工食品会社。日本でのハウスとかSBみたいなもの。
後ろの作り方もどうぞご覧あれ。
この「神々の食物」は、甘い!!!
パンチが効いていて、どうしてもとちゅうでやめられない強烈な魅力があって、私は3日間かけて食べきった。
ギリシア神話よりも、マンガのアレクサンドライトのアンブローシアが理解できた気分。
そばのパンケーキ [食べ物・飲み物]
ドイツでメジャーな、そば粉で作るパンケーキをどうぞ。
まず、普通の小麦粉、Weizen(ヴァイツェン)。
これがそば粉、Buchweizen(ブーフヴァイツェン)。見た目、少し黒っぽいかな、という程度で白に近い。
そこへ卵を入れ、
牛乳や生クリームなどを入れ、よくまぜる。
それをフライパンで焼く。
食事として食べる場合、ベーコンやチーズをのせて焼く。
これがドイツのベーコン。2センチくらいの厚さがある塊だ。豚の皮もついたままで、軟骨も入っている。
それを、皮と肉の部分に分け、細かく切る。皮の部分も硬いけれど食べられる。たいていのドイツ人は皮の部分は味付けに使う程度で捨てるらしいけれど、うちでは食べている。
チーズは、普通は別の溶けるチーズなどを使うんだけど、この日はたまたまカマンベールが少し古くなりかけていたので焼いてしまうことに。
塩が効いていて美味しかった。この生地をそのまま焼いて、蜂蜜やジャムを上にのせて巻いて食べるとクレープみたいになる。
そば [食べ物・飲み物]
デュッセルドルフでは日本食材店で蕎麦とめんつゆ、のりやわさびが売られていて、年越しパーティで蕎麦を毎年披露しているのだけど、やる気があれば自分で蕎麦を打つこともできるのかもしれない。というのは、ソバ粉が普通に売られているのだ。
ソバはBuchweizen(ブーフヴァイツェン)という。ヴァイツェンと言えば小麦のことだが、もちろんソバは小麦の属するGetreide(ゲトライデ=穀物)ではない。ソバの花の写真は、ごんごろ村のみほ様のブログで紹介されている蕎麦畑をご覧あれ。
http://blog.so-net.ne.jp/ryokusuishi/2006-10-15-5
ブーフ(Buch)はBuche(ブーヘ=ブナの木)の実、Buchecker(ブーフエッカー)からきている。ブナの木の実とソバの実の形状が非常に似ているのである。
ソバ
ブナの実
ブナの実のような小麦のようなもの、ということで、ソバはBuchweizenというのである。
このソバ粉、牛乳で煮てお粥状にして食べることもあるそうだが、普通はパンに入れる程度である。
パンにする場合、製粉されたものを使うか、実そのものを使うか、小麦粉との割合をどうするかで色合いがこんなに異なる。
上の二つのパンは、どちらもDinkel-Buchweizen Brot(ディンケル・ブーフヴァイツェン・ブロート)という。ディンケルはスペルト小麦といって、昔よく使われていた古い種類の小麦。見かけはこんな感じである。
ドイツではこのディンケルが今でもよく使われている。ディンケルがまだ若いうちに採ったものはGrünkern(グリューンケルン=緑の種)といい、スープに入れられたり、ハンバーグに混ぜられたりする。
このディンケル(スペルト)小麦とソバ粉を混ぜて作るパンはあっても、そば粉だけで作るパンは無いそうだ。