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2019年夏 ザルツブルク ブログトップ
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ザルツブルク8月5日 [2019年夏 ザルツブルク]

昨日9日、うちのドイツ人が合流。ここまでの一人の夏休みを心置きなく楽しみ、ここからは夫婦での夏休みに突入。と言っても記事の方はまだまだ一人の間の話が続くが。準備した記事が終了するまでは、これまでのめぎ一人の話にどうぞ引き続きお付き合いを。

今日のお話は8月5日のこと。久々にこのカフェで朝食をとったその日、メルケルさんがザルツブルクにやってきた。これは数年前の写真だそうだが、今年も彼女が夏の休暇に律義に音楽祭を訪問するということが書かれている。
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なんでもメルケルさんは先月バイロイト音楽祭の初日に出席したのを皮切りに休暇に突入。もちろん何かあればすぐに首相の仕事に復帰するが、基本的に3週間公式な予定を入れていないのだそうだ。バイロイトの次の日にはインスブルックに降り立ってそこから車で南チロル地方に行って一週間ハイキングなどして過ごし、その後ドイツの警視庁のヘリでザルツブルクに移動してきたのだとか。それが5日の月曜日だったのだ。メルケルさんのこの夏の過ごし方は例年通りで、昨年も一昨年も同じような記事を読んだ記憶。そして、この服も、メルケルさんは長年着まわしていて、これは2017年の写真だが、その前にもザルツブルク音楽祭で同じのを着たことがあるし、その前にも別の場で着ているところが写真にとられているのだとか。そして、これまた毎年書かれていることだが、音楽祭は首相としてではなくプライベートの訪問で、つまり公式訪問ではないのだそうだ。まあそうはいっても厳重警備になるのだが。

そうそう、その頃、Minaminoさんがザルツブルクで大活躍していたみたい。
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さて、これは肉屋さんの前の立ち食い席で食事をとるご主人を辛抱強く待っているワンちゃん。ちゃんとご褒美のお肉をもらっていた。
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いつものフランツィスカーナー教会は、ライトアップが消されている時間帯。窓からの光だけで撮る。
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この日は70‐200㎜の望遠で。APS-Cなので35㎜換算で105‐300㎜となる。
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自然光、綺麗だった。
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帰りにも望遠での圧縮を楽しんでみた。ああ、時計が隠れちゃった…
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このとき11時。この通りは人がいっぱい。
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ちょっと目線を上にあげると、看板が綺麗。看板に光が当たった時に写せばとても綺麗だと思うのだが、その時間帯には今日は音楽祭なんだよなあ…写真撮影と音楽祭の両立は難しい。
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つづく
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8月5日の午後 [2019年夏 ザルツブルク]

今日のお話は8月5日の午後のこと。

この日は12時からアルチーナというオペラのゲネプロを見学。まあ見学と言っても一部売りに出されたチケットを買っての見学で、本番と同じような雰囲気だった。
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このオペラはとっても長くて4時間45分かかるので、さすがに途中でおなかがすき、こんなのをつまんでしまった。これ、これだけで4ユーロ以上するので、いつもは食べないんだけどね。
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ツェツィーリア・バルトリという有名なオペラ歌手が出る演目なので彼女目当ての人が多いのだが、バルトリ以外の歌手のレベルの高さが印象に残った。カウンターテナーとか、少年とかも出ているのだがそれも素晴らしかった。演出はまあまあという感じ。全く悪くないが、すごく印象に残る感じでもない。これは本番初日も見る予定なので(この記事がアップされる頃には初日が終わっているのでこのカーテンコールを載せることに問題はないだろうと思う)、ゲネプロとどう違うか見るのが楽しみだ。演出はもう変わらないだろうが、歌は本番となると声の伸びが違うだろうから。ちなみに歌手はみんな本番衣装だが、指揮者とオケは普段着。
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さすがに5時間近くのオペラを見た後は疲れがどっと出て、宿に帰ってまずはちょっとお昼寝。その後何やらちょっと雲行きが怪しくなった中支度をし…
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再び音楽祭へ。この日は21時からウィーンフィルのコンサート。
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テーマは「死」で、パーシヴァルの序曲やリヒャルト・シュトラウスの「死と変容」をウェルザー・メストの指揮で。これはすごかった…今までウィーンフィルはどうも何を弾いてもウィンナーワルツ的な粘っこい弾き方だなあと感じていたのだが、この日の演奏は違った。ワーグナーも厳格に、本当に厳しい印象に仕上がっていた。そして休憩後、ショスタコーヴィッチの交響曲第14番(オケはこんな小編成!)にめぎの大好きなAsmik Grigorianというソプラノ歌手が出たのだが、それも期待以上に素晴らしかった。この歌手は去年サロメを歌ってあまりにも素晴らしくて涙が出たのだが、本当にもうもうもうもう…ちなみにザルツブルク音楽祭では今年もサロメがあって同じ演出で彼女が歌うのだが、その時期にはすでに高校が始まってしまうので見ることができない。ああ残念。でも、この別の作品を生で見ることができて本当によかったわ。
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実はこの日、メルケルさんも来ていたそうだ。その記事はこちら。プライベートの訪問とのことで入口で写真撮影に応じることすら避け、楽器搬入口のようなところに乗り付けたらしい。休憩にも全く公衆の面前には姿を見せなかった。メルケルさんと同じ空間であの演奏を見たんだなあ…実は去年も同じオペラを同じ日に見ていたのだけど、全然気が付かず、次の日の新聞で知ったのだった。しかもそのオペラのあとめぎの宿のめぎの部屋の窓から見下ろせるレストランで食事をしたそうなのに、見事に気が付かなかった。それほどお忍びが徹底しているということである。まあそこまでのお忍びができるというのこそ要人ならではのことでもあるが、社交界に顔とドレスを見せるために来るのではなく、首相として文化交流に来るのでもなく、本当に音楽を楽しみに、休暇としてきているということを徹底するその姿勢、めぎはすごいなあと思う。
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↑スマホでこの写真が撮れるってすごいなあって思う。夜の手持ちなのに。

そうそう、メルケルさんの休暇のハイキングは毎年のことで、冬には毎年スキーもするし、あの体型でも結構身軽のようだ。健康面、本当のところは全くわからないが、休暇の過ごし方には今のところ変更はなかった模様。

これで8月5日のお話はおしまい。
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ザルツブルク8月6日 [2019年夏 ザルツブルク]

現在、旅先から旅の話を連載中。今日は8月6日のお話を。

この日は夜まで予定を入れず、雨がちだったので写真を撮りにもいかず、宿でゆっくりとオペラの予習をした。今はネットですぐにいろんな演奏が見られる&聞けるから、本当に便利。オペラのあらすじだって、作品によっては対訳だってネットに出てるしねえ。

この日のコンサートは20時30分から。
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↑実は向こうにいる人たちは18時半から始まっているオペラの幕間休憩の人たち。この日、メルケルさんがそのオペラを見ることになっていた…あの中にいるかもしれないんだなあ…(新聞によると実際はやっぱり公衆の前に出てくることはなかったらしいけど。)これは上のトリミング。
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そのオペラはめぎはうちのドイツ人と見ることにしていて、この日は別のコンサートのチケットを買ってあった。ちなみにザルツブルク祝祭劇場は3つのホールが並んでいて、さらに別の劇場やホールも使っていて同時に複数の公演があるため、この日はどれにしようかなと選ぶことになる。それが結構悩ましかったりする…

めぎの方は遅いスタートのコンサートなので、休憩の時にはもう真っ暗だった。
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めぎたちが休憩の時には、オペラはそろそろ終わるはずなのだが、車がスタンバっているものの、まだの模様。
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メルケルさんの乗る車はドイツのベルリンナンバーのはず…どれかなあ…
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たぶんあれかな…関係者しか入れないところ。
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ナンバーはちょっと見えないけどアウディらしきのが止まってるし。やっぱり人前に出ないようにしてるのね。これはトリミング。
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この日のメルケルさんについての新聞記事はこちら。2年前と同じドレスだったみたい…ホントこの人つつましいというか、ドレスを競う社交界と一線を画しているのよね。

まあ野次馬もこれくらいにして諦めて、戻りましょ…
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この日めぎが見に来たのはEvgeny Kissinというピアニストのコンサートで、演目はすべてベートーベン。ソナタが3つ(8番と17番と21番)とエロイカ変奏曲。左手の演奏が素晴らしいと感じた。すべての音が生き生きと生きていて、昔自分でも弾いた事があってよく知っているとはいえ、ああこれってこういう曲だったんだと思うほどだった。
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人気オペラと同時開催なのに、大ホールが満席。素晴らしい演奏に拍手大喝采だった。
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これで8月6日のお話はおしまい。
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