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月曜日から学校が始まる [新型コロナウィルスのこと 2021年]

今日はコロナのお話を。と言っても、話はめぎに関係のあることのみで、あとのことはもう調べてもいないけど。知っている範囲で言えば、現在のところ、会っていいのは自分の世帯以外は1人まで(つまり友達3人で会うのはダメ)、バスや電車の中では医療マスク義務、旅行は自粛(どっちみちホテルやレストランは営業閉鎖中、結構多くの国で国境も閉鎖またはコロナテスト&10日間程度の隔離義務)、うちのドイツ人的に影響を受けているのはホームセンターの閉鎖で、従って床の改装もストップしたまま。
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未だロックダウン中のドイツだが、保育園と学校は2月22日から月曜日から開校することとなった。と言っても一部だけのことで、対面授業を始めることになったのは、簡単に言えば小学校と、高校の卒業年次の学年だけである。これは2月12日のスマホのスクリーンショット。この頃、寒かったのよねえ…
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言わば、小さい子どもがいて仕事ができないでいた世帯に朗報。ドイツは11月からずっとロックダウン中なのだけど、学校だけは11月も12月も普通に開校していた。でも、12月末から1月初旬にかけて一日の新規感染者数は3万人を超えたし、人口10万人当たりの七日間指数も200ぐらいになったので、医療も逼迫し、1月からは学校も閉鎖となって、保育園も預けられる時間数を削減されていた。と言ってもどちらも医療従事者などの子供を預かる機能は果たし続けたのだが、普通の仕事の親たちはホームオフィスに子どももいるという状況となっていた。小さい子どもがいては家で仕事もしにくいし、小学校の生徒がうちでオンライン授業を受けるには本人用のタブレットがなければ親のPCを使うわけで、家庭によってはホームオフィスとバッティングしたりもするし、なんとかしてくれ~という声が高かったようだ。だから、2月10日のメルケルさんと州知事たちの会議で、ロックダウンは3月7日まで延長するが、学校は一部開いてもいい、ということになって、州によって開く時期は様々だけど小学校を開講するという流れになり、めぎの住むノルトライン・ヴェストファーレン州は2月22日からと決まったのだった。

これはめぎが比較のために作った表である。ロベルト・コッホ研究所の発表する数値を書き込んだもの。一日の感染者数が3万人を超えてこりゃ大変となった12月中旬の一週間と、クリスマスや年末年始のロックダウンで効果が出たのか一日の感染者数は若干減ったが、11~12月に感染して闘病して残念ながら亡くなってしまったらしい方々の数が一日千人を超えていた1月中旬の一週間と、やっと7日間指数が100以下となって、当時の目標値だった50に近くなってきて、そろそろ緩和してもいいんじゃない?という声が高まってきて学校開始が決まった2月中旬の一週間と、その次の週、つまりこの一週間の数値を書いてある。最後の一週間の数値を見ると、12月中旬と比べたらずっと少なくなってて、ああ頑張った甲斐があった~という感じなのだが、その前の週までの減り具合と比べると、どうも減少が停滞してしまったというか、若干多くなりつつある?という感もあって、変異種の所為なのかどうかは分からないが、こんな状況で学校始めちゃって大丈夫なのかな~という気もしないでもない。
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学校が開始すると言っても、小学校はシフト制を取り、対面授業と遠隔授業のコンビネーションで(つまり生徒を2グループに分け、例えば、グループAは2月22日の週は月水金に登校してグループBはその日はホームスクーリング、3月1日の週はそれを逆にする、という感じ)、全面的な開校とは言えない。結局は親もそのシフト制に合わせて仕事の予定を立てなければならなくて、かなりややこしいような気がする。それでも子供が学校に行ってくれてうちにいない日があるというのは凄く有難いのだろうけど。
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ドイツの小学校は4年制なので、5年生以上高1生までの生徒はまだ学校に戻れず、今後も自宅でオンライン授業が続けられる。つまりめぎ的には中学生と高1生の授業はうちでオンライン授業をするのが今後も続く。しかし、高校の卒業年次の学年も対面授業が始まることとなり、その卒業年次に高2生も含まれることから(ドイツの高校は高2と高3の成績が卒業試験の成績の一部になるので、卒業年次は2年間)、一週間に3日14時間の授業を学校で行うこととなった。しかもその授業は、感染対策でクラスを2つに分けて隣同士の教室に入れ、教師はそこを行ったり来たりして同時に授業を行うのだという。は!?という感じだ。いや、いいけどさ、やれと言うならやるけどさ、でも、こっちに今日の授業の新しい内容の導入をし、その間あっちは復習かなんかのプリントで自習しててもらい、こっちに導入した内容の課題を与えてそれじゃやっててね~とあっちに行ってプリントの答え合わせをして新しい導入をし、その間にどちらの部屋も20分に一度全面的に換気をし…というような感じで行ったり来たりして、だいたい同じような進度で終わるようにしろって…そして、あとの2日8時間+3日4時間は中学生~高1生の授業なので、自宅からオンライン。学校からだと学校のWi-Fiが心もとないので(!)自宅からしろという(つまり学校でオンラインを使うのはキャパシティ的に高2と高3の授業に使う方に振り分けたいので、それ以外の学年は学校からオンライン授業をするのは禁止)。めぎはたまたまその時間帯と高2~3生の授業の時間帯の間に空き時間が大きくあるので移動ができるが、たいていの教師は1~2時間目が高2で3時間目は中3で4時間目は高3で5時間目は(日本で言う小学校の)5年生、という風に詰まっているので、その中3と5年生の授業はオンライン授業ができず、予めプリントをサーバーにアップロードして生徒に自宅でダウンロードさせて自分でやってもらうということになる。なんとなんとなんと…(読んでいて意味が分からなかったかもしれないが、それはめぎもこの意味を分かっていないからである。)
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なんというか、政治家って、自分たちが次の選挙で当選するように(支持者に)都合よくあれこれ決めるけど、子どもたちの未来のためとかなんとかよさげな言葉を使って、本当に子どもたちにとって良いのか検証など全くしていない。メルケルさんは感染対策のため学校開校はできるだけ3月以降にって言っていたのに州は前倒しして2月22日からにしたし(ドイツは州の権限が多く、メルケルさんは方針を示すことしかできず、あとは州が決める)、なんだかなあ。教室のみならず学校の構内は医療用マスクが義務となり、食べるのは校庭に出て(つまりお弁当は寒くても雨でも校庭で)、マスクを外す場合は2メートル離れてとのこと。教師のめぎたちには一日に2枚FFP2マスク(日本のN95)を支給し、一週間に2回コロナテストをするとのこと。そう言えば、ワクチンも教師には予定(現在の予定では第3カテゴリー)より早めに接種なんて言う話も出てたけど、それは決まっていないままだ。
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めぎは2月12日にかかりつけの医者に行って、遅ればせながらインフルエンザの予防接種をした。2月22日までに、とりあえず自分を守る何かをしておきたかったのだ。まあ今年はドイツにもすっかり定着したマスクと手洗いと消毒とディスタンスのおかげでインフルも鳴りを潜めているが、一週間の寒気とその後の急激な春の陽気でひょっとすることもあるし、今までの無菌状態の暮らしから急にまた学校に行って若者たちと過ごし、もしインフルエンザに罹ってそれで抵抗力を落としたら、コロナの変異種にも無防備になりそうな気がしたのだ。まあそんなことが杞憂に終わればいいけれど。これは2月13日と2月20日のスクリーンショット。
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この一週間でマウスは、つるつるだから気をつけて~という冷凍マウスから、今年は夏の休暇も諦めなきゃいけないかもというトップニュースの下で雨降りの中傘を差してマフラーしているマウスを経て、クロッカスが咲き始めた2月中旬なのにもう真っ裸の夏仕様マウスへと様変わり。近々20℃になるかもとのよそうだ。それって、ホント夏!
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2月20日、空を見上げると飛行機雲がいっぱい。それを見ながら、不安なく飛行機に乗れるようになるのはいったいいつのことか、春も夏もどこにも行けないかもしれないのね…と思う。ドイツでは、自国でワクチンを製造しているにもかかわらずその大半はアメリカと日本に買われていき、12月末から始まった接種も2月後半で未だ472万本程度しか終わっていない。1本目と2本目を含むので、何人が終わったかはよくわからないが、それは100人当たり5.69人だそう。まだまだって感じだわねえ。
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2月20日の再生産数は1である。先週は0.8ぐらいになっていた記憶だが、再び1である。ホント、まだまだだなあという感じである。あ、そうそう、床屋さんと美容院は3月からやっと営業開始(予約客のみ)。うちのドイツ人も髪がかなり伸びてきてて、行ける日を待ちわびている。それ以外の店、ホームセンターなどは3月7日まで未だ閉鎖中。レストランもカフェも11月からずっとずっと閉鎖中。3月7日を過ぎたらさらに何かが緩和されるのか、今は全く分からないまま。七日間指数が35以下にならないと緩和しないという話だし、今やっととんでもなかった第2波が収まってきたところなのに第3波が始まったところだなんていう話も出てきたし、ロックダウンはまだまだ続きそう。しかし、こうしてとにかく言われたとおりに頑張っていつも以上に仕事をしているのに、休みになってもどこにも行けないしちょっとレストランやカフェに行くなんてことすらできないし今からイースターも夏休みもどこにも行けないだろうと言われて、なんと言ったらいいか、いつまでたってもご褒美が無いという感じで、だんだんと疲れてきている…仕事がない人と比べたらそんなのはぜいたくな悩みなのだが、ワクチンが本当に全員にいきわたるのなんて来年のことではないかとも言われているし、ホント終わりがないというのはこのことである。

2月22日からは、小学校の年齢までの子供向けの音楽の個人レッスンもOKとなるらしい。そうか、ピアノのレッスンなどもずっと禁止だったわけね。でもまだ、全面開始ではないのだわね。このポケモンはたぶん先週のカーニバルの名残ではないかと思う…今年はパレードが中止となったし、パーティーも禁止となった。来年はカーニバルを祝えるようになるかしらねえ…
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Baldhead1010

集団生活のないリモート授業を受けた生徒達、人格形成に大きな影響が出そうです。
これからを担って行く大人になった時、世界が、どんな社会になっているのか心配です。
by Baldhead1010 (2021-02-21 04:14) 

mm

案外すごい数なんですね~かなり自粛しているような感じだったけれど。
日本もまぁ減ってはきたけれど…まだまだ。ワクチンでは蕁麻疹の症状が出たとか、そういう話が出ている。
本当にいつ収まるのかしら。複雑な授業ですね(-- 頑張ってください。
by mm (2021-02-21 06:59) 

YAP

やはりヨーロッパの新型コロナと日本のは何かが違う。
いや、人種の差があるのか。
日本にも欧州やアフリカ由来の変異種が入ってきているようではありますが、マスコミが期待している(?)ほどには広がってません。
ct値を大きくして無理やりカウントしようとしている新規陽性者の数も減ってきています。

政治家が選挙のことしか考えてないのは、万国共通なんですかね。
日本なんて、若者が選挙に行かないので、政策は完全に高齢者優遇のものばかりですよ。
そうやって、後の世代に回すつけが雪だるまのように膨れ上がっていきます。
私ももうすぐ優遇される世代になっていきますし、子供がいないので自分だけのことを考えれば恩恵に預かれるだけなのですが、やはりこんなの間違っていると思います。
by YAP (2021-02-21 07:10) 

テリー

ワクチン接種が、今のところ、新型肺炎終息の鍵ですから、ワクチンの国際的な争奪戦は、ますます、厳しくなってゆくでしょうね。
ただ、ドイツは、製造国の強みですから、結局、確保してゆくのでしょうね。日本は、河野さんが、担当大臣になって、国を挙げて、争奪してゆこうと。働きかけている状態。1回目の輸送で、37万回分、2回目の輸送で、40数万回分とか、まだまだ、医療従事者、470万人分の確保すら、されていない状況。4月から65歳以上の高齢者への接種を開始すると言っていますが、これがスタートできるかどうかです。
ワクチン接種の副作用として蕁麻疹が、大きく報道されましたが、専門家は、ワクチン接種で、普通に起きることで、他の国では、副作用として報告すらされないレベルとのこと。これから、どんどん情報が修正されて、ワクチン接種希望者が、増えてゆくと思います。
NHK調べで、ワクチン接種希望者が、1ヶ月前で、50%だったのが、現在、61% に上がってきています。

by テリー (2021-02-21 10:13) 

(。・_・。)2k

そっかぁ 散髪屋さんよりホームセンター開いて欲しいですねぇ
ホームセンター 日本は混んでますよ
暇だから みんなDIYするようです

by (。・_・。)2k (2021-02-21 12:56) 

stellaria

二つの教室で授業をするのは大変ですね!! 多分、めぎさんが書かれているような形式になるのでしょうね。換気も先生がするのですか?時間を決めて、生徒にやってもらうのはどうでしょうか。
仕事で行っている小さな小学校は複式で、2つの学年を一人の先生が担任して同じ教室で授業をしています。それぞれの学年にあらかじめその授業の進め方を示し(ホワイトボードに目次のように書いて掲示しておく)、先生が指示や説明をする合間に、生徒だけで「問題を解く、ペア学習をする、話し合いをする」などを行なっています。子どもたちは慣れていて、教科ごとのリーダーを中心に「この問題を解くのに何分かかりますか?」などと話し合って自分たちで時間を決めて、タイマーで時間を計って取り組んでいます。自主的に学習する態度が身についているようです。ご参考までに。
by stellaria (2021-02-21 19:48) 

Inatimy

小学校、こちら2月8日からだったか再開したけど、南部は1週間、
北部と中部は2週間行ったら、あっという間に春休みに突入でした・・・。
こちらはお店、ホームセンターなども、全部オンラインで注文&店の前で受け取りという形態で営業してます。でも、早く実物見て買えるようになってほしいなぁ。
by Inatimy (2021-02-21 22:14) 

momo

スケートリンクも制限されてるせいで十分な練習時間がとれないため、辞めてしまう子もいればこんな中でも一般滑走を開放してるリンクへと移籍する子もいたり、
地方大会もなくなったり、あっても無観客だったり、習ってる子たちのモチベーション保つのも段々困難になってきてたり…。
ピアノや音楽の世界もそうなんだろうなぁ。
とにかく世界レベルで集団免疫獲得するしかないのかなぁ。ワクチンが広まることで改善されていくとよいのですが、すぐにともいかないようですね…。
by momo (2021-02-23 14:13)