ヒュフィンゲンの街歩き [南西ドイツ 2017年6月]
ここは先日聖体の祭りの花の絨毯をご紹介したヒュフィンゲン。
人口7500人ほどの小さな村である。めぎの印象では2千人くらいかな、なんて思っていたが、7500人もいるのね。
ヒュフィンゲンはHüfingenと書く。実は日本人には発音がとても難しい。カタカナを読むのだって下を噛みそうだが、「ヒュ」は口笛を吹く感じで口を尖らせずに発音するという感じかな。「フィ」は上の歯でした唇に触れて発音する。それを続けてやるのって結構難しい。
南西ドイツのフライブルクに近い辺りにあるのだが、観光地ではないし、ガイドブックにも載ってないし、ドイツ人にも全く知られていない。よほどのカトリック信者でない限り、この街の聖体のお祭りの花の絨毯のことも知られていないだろう。いや、カトリック圏では聖体の日に花を撒きながら行列行進する儀式があって、ヒュフィンゲンほどの規模ではないが小さな花の絨毯を作る習慣もあちこちにある。もともとはイタリアから伝わった儀礼だし、ドイツの聖体の日の儀式をわざわざ見物に来る人などいないのだろう。先日も書いたが、これは見世物ではなく儀式なのだし。
それはともかく、この町の人にとってはこの日は非常に大事な宗教行事の日で、一つのハレの日であることは確か。街を上げてきれいに飾り、キリストの聖体を拝んでいるようだった。
ここは18世紀からある宿。めぎたちが泊まったのはここではないけど。
街は古いがとても綺麗。絵に描いたような昔の街並みの中に現代アートがあったりも。
家々の庭には綺麗な花が咲いていた。
運河に水車があったり。
観光地のような飾り立てた雰囲気はなく、ここに生活があるのだ。
駅もあって、単線だが電車が一時間に数本やってくる。これは夜10時過ぎの撮影で・・・
これは朝7時前の撮影。
そして教会。
小さな町の小さな教会だが、その教えは人の心の奥深くまで滲み込み、しきたりも習慣も人々の行動や考え方の隅々にまで根付いているように感じた。
これがドイツなんだなあ・・・東京や京都を見ただけで日本を語れないのと同じく、ドイツもデュッセルドルフやハンブルクやベルリンやミュンヘンを知っているだけでは決して語れないわね。
撮影: D600 + 70-300mm(F4.5-5.6)/ 35mm(F1.8)/ 58mm(F1.4)
2017-07-05 02:00
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コメント(7)
ドイツ語もフランス語も、日本人にはできない発音がたくさんあります。
by Baldhead1010 (2017-07-05 04:40)
私もこういう他の国の人が知らないような田舎町の風景が大好きです。
最後に書かれているように、東京や京都なんて日本のごく一部(というよりもむしろ特殊な街)でそれで日本を語ってほしくないように、ドイツも同じくこんな小さな町のエリアの方が圧倒的に広いですもんね。
by YAP (2017-07-05 08:21)
静かな素敵な佇まいの町ですね。
発音の前に言葉を知らないです(-、-
by mimimomo (2017-07-05 09:48)
人口7500人の村、主要な産業は、農業なんでしょうか。
日本の村は、過疎化が進んで、なんとか、できないかと、観光に力も入れているところもあります。
どういうやって、生計をたてているのか、興味があるところです。
by テリー (2017-07-05 10:36)
いろんな街があるというのを知るのはいい機会ですよね。
どんな暮らしがあるのか、どんな文化があるのか、
ニュースなどから伝わってくる以外のドイツという国、
様々な面を見てみたいです。
by Inatimy (2017-07-05 19:44)
可愛らしい街ですね。
観光地ではないけれど日本人が好きそうな感じの町ですね。
by miffy (2017-07-05 22:49)
作り物ではない良さが感じられます。
そういえば、飛騨高山の街並みには、
生活感が感じられなかったな。
by ナツパパ (2017-07-06 09:55)