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車を入れて写した街並み [ポルトガル北部]

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現在、3月下旬のポルトの話を連載中。

現在めぎは、街の雰囲気を撮る修行中。昨日は敢えて人を入れた写真をご紹介したが、今日は敢えて車を入れた写真をどうぞ。

ポルトガルのポルトは特に11世紀以降から栄えた古い街。と言っても街並みは平均して19世紀以降くらいのものだったけど、それでも日本の大都市と比べると、ずっとずっと古い昔の街並みがそのまま残っていて、それだけでなく今も尚使われている。そんなヨーロッパの古い街並みに車なんて似合わない、と思うのが普通だけど、車と同居せざるを得ないのが今の時代。ポルトだって、どこもかしこも車だらけ。
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こんな石畳がそのまま残っているポルト。旧市街は大通り以外ほとんどこんな石畳のままだったといっても過言ではないほど。ドイツもそうだが、旧市街は車の無い時代に作られた町だから、当然のことながら駐車場がない。だから、路肩が駐車場代わりに使われる。こういう風に路肩に縦列駐車しているのはたいてい合法で、どこかにパーキングチケットの自販機がある。
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縦列駐車が上手くないとヨーロッパの旧市街では暮らしていけない。郊外は新たに作られた地域なので、駐車場がきちんと整備されていることが多いが、それでも縦列駐車はヨーロッパの駐車の基本。さらに、一方通行が多いのも、小路が多い旧市街ならではかな。警察は歩道みたいなところを駐車場に使っていたりも。
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こういうクラシックカーなら古い街並みにも合うような気がするわね。
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落書きが多い印象のポルト。でもその落書き、結構創造性に富んでいたりもして、この町の雰囲気とマッチしてもいて、そんなに嫌な印象を受けなかった。
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そうそう、敢えて車を入れたというのは例えばこの上の写真。これまでだったら下の写真のようにこの落書きだけが入るように撮っていたのだが、上のように通りやそこに駐まっている車を入れて雰囲気をもっと伝えるように試みたという訳だ。
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ポルトでは、特に何か目的がある訳でもなく、特に何がある訳でもない小路を散歩。テーマは車と石畳で、いいな、と思ったらすぐさまスマップショット。アップダウンが多く、結構スポーツをした気分。おかげでその夜のポートワインが美味しかった♪
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今回の旅では一日目以外ずっと、フルサイズカメラには20mm単焦点一本で通した。たまにクロップ機能で30mmで写したが、広角の良い実地練習になった。
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こんな風にバスの上が切れるのって臨場感あって良いなと感じたし、後ろにこんなにその街並みが写ることに広角ならではの気持ちよさを感じた。
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これはクロップ機能で30mmで撮影。後からトリミングすればいいという考え方もあるが、そのときにきちんと切り取って撮るのは気持ちが良い。
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カメラはフルサイズのD600の他に、1インチのV3も持ち歩く2台体制。そちらには1インチ専用の軽い望遠ズーム30-110mmをつけ、換算約300mmまでの望遠圧縮効果を楽しんだ。
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1ブロック坂を登ったら次の教会があるという感じのポルト。大通りには立派なタイルの教会があちこちに。レトロな電車も走る良い雰囲気だが、そこに走る車も駐車している車も意外に良い脇役のような気が。
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レトロな電車の線路のまわりにも縦列駐車が並んでいることが多かった。これは昼間なので空いているが、夜にはずらりと駐車車両が並ぶ。
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最後に夜の風景。
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20mm単焦点はF1.8なので、夜も明るく手ぶれせずに写せる。夜は電車も通らないので、ゆっくり安心して写せるし。
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通りすぎる車のそんなに早くもなく遅くもないスピードを写したくて。
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立派な車の往来する大通りの陰には、3輪のゴミ収集車も。
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ここはポルトの最も賑わっている場所なのだが、夜はちょっとさびしげな雰囲気も。小雨だったからかな。ここに駐車するには確か一晩20ユーロかかるのだが、でもスペースが少なすぎて、ほとんど無理っていう感じ。
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そんなわけで、レンタカーでポルトに行って旧市街の駐車場のない小さな宿に泊まる場合、河を渡った向こうにある大型駐車場に入れるか(それだと一晩確か6ユーロくらい)、旧市街からちょっと出た普通のアパート街の路肩縦列駐車を試みるかのいずれかとなる。うちのドイツ人はもちろん路肩縦列を選び(それもただで駐められるところを探したから歩いて30分かかった・・・もちろん荷物はホテルに置いてから車を置きに出かけたので、普通の散歩のようなものだったけど。そんなわけで、めぎは何度もこの通りを往復したのだが、初日の夜の小雨の降る風景が最もポルトらしかったように感じる。
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坂を歩いているのは昨日ご紹介した写真の中にあった傘を差した若い女性。
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D600に24-70mmをつけて小雨の中で撮った写真。ここであれこれ50枚も撮ったのだった。小雨も何のその(ちなみに傘も差さず、コートのフードのみ)。めぎはすっかりドイツ化したわねえ。辛抱強くめぎの撮影を待っているうちのドイツ人も、小雨など何のその(もちろんコートのフードのみ)。やっぱりドイツ人だわねえ。
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最後に、車を入れて撮った写真でめぎが自分で一番気に入ったものはこちら。20mmの広角で歪みの効果が面白い。ポルトの街も橋も入ってて、ちょうどベンツが通ってくれて、ちょうど上に鳥も飛んでて、空には綺麗な雲もあって、日の暮れゆく微妙な色合いの時間帯で、これこそスナップショット。
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撮影: D600 + 24-70mm(F2.8)/ 20mm(F1.8)、Nikon 1 V3 + 18.5mm(F1.8)/ 30-110mm(F3.8-5.6)
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Baldhead1010

駐車、ほんとに下手です^^;

今月28日にはSONYのミラーレスEマウント専用の70-300mmGレンズの発売です。

今日は二ヶ月に一度の検診日です。
by Baldhead1010 (2016-04-26 04:24) 

YAP

クルマバカとしては、今日の写真はどれもいいなと思いました。
石畳の街並みに、欧州車は合いますよ。
左ハンドルだと、縦列駐車が途端に難しく感じます。
by YAP (2016-04-26 08:21) 

ナツパパ

街は人が住んでいるわけですから、クルマも入れると、
街の活気とか雰囲気空気が現れてくるようです。
ウィーンの小路で縦列駐車しているクルマの車内に、
駐車可の切符が置いてあり、それがけっこう高いので驚きました。
by ナツパパ (2016-04-26 08:50) 

engrid

人も車も、一枚に収まってくると、今の暮らしが伝わってくるように思います、いきいきとした空気と、、
縦列駐車なんて、ほとんどしたことないです
出来るか、自信ないわ
石だたみは、いい雰囲気歴を感じさせますもの
by engrid (2016-04-26 16:21) 

Inatimy

車も悩むところです・・・ナンバープレート、どうしようとか^^;。
坂をはさんで上と下に青いタイルのキレイな教会がある写真、
すごく気に入りました〜^^。
人も道路を渡ってる途中っていう、いい瞬間。
石畳も雨で濡れた方がより美しく見えますよね。
by Inatimy (2016-04-26 18:27) 

mimimomo

ヨーロッパの旧市街と言うのはわたくしにとっては割合似た雰囲気。石畳や石造りの建物がそう感じさせるのかしらね。
それにどこも道が狭いですよね。
日本では縦列駐車は少ないですね。免許取る時練習しますが、滅多に使わないと忘れますわ(--ゞ
by mimimomo (2016-04-27 14:15) 

テリー

歴史的な街の雰囲気が伝わってきます。
広角、望遠を使おうと思うと、やはり、デジタルカメラ2台は、欲しくなりますね。
by テリー (2016-04-27 18:14)