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会津若松 [2010年夏 日本の旅]

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現在、7月下旬の会津若松の旅を連載中。

東山温泉を出ためぎたちは、会津若松の駅近くでめぎの友人と落ち合い、会津若松を案内してもらった。ドイツ人たちの希望もあって、まず訪れたのはこちら。
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白木屋漆器店という会津塗りのお店。
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ここはショップだけじゃなくて、会津塗りの工程の説明や工芸品の展示などがとても充実したところ。無料でこれだけの展示があるとは素晴らしい。漆器がどうやって作られるのか、その材料から方法まで詳しく説明されていて、ドイツ人たちはひたすら感心して写真撮りまくっていた・・・この説明を訳すのはなかなかに大変だった。材料の名前とか、知らない言葉がいっぱい。日本語でもそれが何なのか知らなかったりして。
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ここの漆器は栃を使っているそうで、ドイツ人はあのマロニエを思い出して「おお!あの木がこの漆器に!」と頻りに感心していた。温泉旅館の食事に出てきた鯉や鱒もそうだが、ヨーロッパでメジャーなよく知っているものと一万キロ離れた異国の文化とが結びつくと、相当な感動を覚えるらしい。うん、たしかにめぎも、鰻がごろごろぶつ切りになってスープに入っているのを見たときには、あの鰻がねえ・・・と頻りに感心したっけ。

会津塗りをゆっくり見学してその繊細さに感激したドイツ人たちは、ぜひ記念に何か持ち帰りたいとゆっくりお買い物。そこでめぎも思い出にあの赤い牛さんを買ったの。

そのあとは、ちょっとブラブラ街歩き。と言っても相当暑かったのでホンのちょこっとだけど。
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駐車場の片隅にこんな小さな鳥居とお社があったりして、ああ日本だなあ・・・としみじみ。
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高校生たちの雰囲気が東京とちょっと違う。なんというか、ずっと生き生きしている感じ。夏休み中のはずなのにどうして制服着て学校行くの?という問いは何度もドイツ人たちから発せられてきたけれど、この生徒たちの楽しげな様子に「学校=自由がない=つまらない」という短絡的な図式は当てはまらず、ドイツ人たちも「日本には日本の生活様式がある」と感じ始めたようだった。
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そうそう、先日の「日本ならではのもの」の記事で制服についての印象はどうだったか、というコメントがあったが、ドイツ人たちは予め日本には制服があるということを知識として知っていたので、制服自体には特に何も言わなかった。ただ、高校生たちは、実際に高校に通って制服に準じた格好をするというのを体験した際に、服装の色などはさておき、ピアスや指輪やネックレスを外さなければならないことに非常にびっくりしていた。両親や祖父母にもらったお守りのようなネックレスを取れと言われて心外でもあったようだった。


次に訪れたのはこちら。
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美味しい水が命のお酒。この水は自由に汲んでいいのだそう。ペットボトル持って汲みに来ている人を見かけた。
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中は案内ツアーで見学できる。
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かなり専門的な説明をしてくれる。
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お酒に使うお米と普通のお米との違いはなかなか興味深かった。
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昔の製法は、昔のワインの製法をちょっと思い起こさせてくれる・・・お酒造りってどこか共通するものがあるわね。
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締めくくりはここの主人の昔の住まいなのだけど、さすが会津、野口英世の書などもあった。
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ちなみにご主人の今のお住まいはあちらなんですって。
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30分の見学コースだとのことだったが、説明を通訳してさらにドイツ人たちに質問されてまた通訳して・・・を繰り返していたらなんと一時間もかかってしまった。親切に説明してくれたお兄さん、本当にありがとう。あとからこの見学コースが無料だったということを知り、日本の素晴らしいサービスに感動しためぎだった。もちろんだからこそやっぱりここでお酒をお土産に買ってしまうからくりなんだけど。でも、あの素晴らしい見学コースはお酒3本分に値したと思うわ。
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以上、会津漆器と日本酒の無料見学と買い物をじっくり堪能したドイツ人たちはへとへとに。それもそのはず、もう3時過ぎ。いくら朝ごはんが温泉宿の素晴らしい量と質でおなかいっぱいになっていたとは言え、さすがにおなか空いた~そこで、友人は車で移動してここへお蕎麦を食べに連れて行ってくれた。
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さっぱりしたお蕎麦、美味しかったな♪
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めぎはここの神棚とか・・・
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とっても魅力的なこんなものに目が惹かれたりしたのだが・・・
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ドイツ人たちはこの後ぜひお昼寝したいと所望し、宿へ退散、めぎのみ友人とこちらへ。
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野口英世の記念館。ここの一階でまったりお茶したあと(ようやく通訳から解放されためぎはどっぷり疲れててたいした話もできず友人に申し訳なかった・・・)、二階の展示室へ。残念ながら今回は猪苗代湖へ足を伸ばす時間がなかったが、いつかまたぜひ来て、生家を見学してみたいな。
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磐梯山や裏磐梯、喜多方など、この近くにも見所いっぱい。でも、もう時間切れ。会津若松を手際よく、またドイツ人たちの希望に合わせて臨機応変に案内してくれた友人のあたたかいサポートに感謝。
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krause

そういえば、随分長く会津方面へは、行っていません。街中をゆっくり散策するのも楽しそうですね^^。
by krause (2010-08-25 04:07) 

Baldhead1010

ワインも素足でぐちゃぐちゃ踏みますね^^
by Baldhead1010 (2010-08-25 05:29) 

母ちゃん

このあたり、私も訪問したことがあります。素朴な街でしたが、素敵でした♪
by 母ちゃん (2010-08-25 06:17) 

manamana

酒造りの説明は日本語でも難しいのに、
ドイツ語に訳しながら説明を聞くのは大変でしたね。
健全な高校生たちと出会ってよかったですね。
都会だと制服でも、
な〜に〜というあられのない格好をよく見かけるので。
by manamana (2010-08-25 06:51) 

どらっち

会津に行かれたんですね。赤ベコ、かわいい。
野口英世記念館、まだしゃべる博士がいるのかな?
普段、ドイツ語を話されてても、やっぱり通訳は
疲れちゃうものなんですね。神経使いますもんね。
by どらっち (2010-08-25 07:57) 

やよい

午後3時とは 遅い昼食でしたね。
へとへと度もアップしてしまいます。
漆器、日本酒、お蕎麦・・・・日本ですね。
by やよい (2010-08-25 08:02) 

くっさん。

高校の修学旅行で、赤べこの絵付けをした思い出があります。
めぎさんの記事を見て、もっと楽しんでおけばなぁと、今さらながら思っています。
向瀧旅館に泊ってみたくてチェックをしましたが、
行けそうな日は予約が詰まっていました (;_;)
by くっさん。 (2010-08-25 08:18) 

YAP

ヨーロッパの人で感心させられるのは、いろんなことに興味を持って、それを深く知ろうとするその知的好奇心です。
きっと、「こんなことまで聞いてどうするの?」ってくらいの質問がきて、めぎさんも通訳に大変だったのではないでしょうか?
高校生に限らず、生活しているすべての人が、首都圏よりも地方のほうが活き活きしているように見えます。
帰省先の同窓会であった旧友たちの幸せそうな顔がうらやましかったです。
もちろん、十羽一絡げにはできないんですけどね。
by YAP (2010-08-25 08:18) 

夢空

おはようございます。
高校生たち、ほんと明るい笑顔ですね。わかりますわかります。
地方と都会、学生の気質、雰囲気、違いますよね。
田舎だと、また違う・・・(^.^)
わぁ、ミニチュアのこれ~~いいわぁ(*^_^*)
by 夢空 (2010-08-25 08:29) 

ナツパパ

高校生たちは部活なのでしょうね。
仲間と一緒にいると愉しいもの、東京でも田舎の方の高校(あ、息子が言ってる学校ね)では
のんびりとしていて笑顔が良いですよ。

会津の街の皆さんは親切ですね。
こういうホスピタリティーは東京では無いなあ。
それにしても、お昼の重いものを召し上がるドイツの皆さん、お蕎麦で足りました?
by ナツパパ (2010-08-25 08:35) 

きこじじ

母が、会津出身なんです。なんか、なつかしい~(^^)

by きこじじ (2010-08-25 08:57) 

あかえび

購入した日本酒はいかがでした?

めぎさんやドイツ人さん達に芋焼酎を飲ませたいね~(^。^)
by あかえび (2010-08-25 10:18) 

ひろころ

漆器店に酒屋さん、無料の解説付きというのは嬉しいですね♪
丁寧な説明を逐一通訳するのは大変だったでしょう!
オツカレサマでしたー(^^*)ゞ
そりゃ言葉少なになりますわ。。。
野口英世の記念館、こちらにもあったんですねー。知りませんでした。
猪苗代湖の方は二度行った事がありますよ。
会津若松、昔ながらの色を強く残すステキな町ですよね。
by ひろころ (2010-08-25 10:53) 

いとお

おお!素敵!!
畳の部屋を見て
時代劇を思い出しましたぁ~(笑)
なんとも懐かしい感じがしました(^^;
by いとお (2010-08-25 10:54) 

マリエ

沢山の見学、私もいっしょに堪能させてもらいました。めぎさんの日本人としての見解とドイツの目線との解説が面白かったです。
by マリエ (2010-08-25 13:12) 

たいちさん

同じ食材でも国によって料理の仕方が違うのは面白いですね。
野口英世記念館には私も行きました。
by たいちさん (2010-08-25 14:58) 

wakatate

あかべこは、楽しいお土産品ですね。お蕎麦に付いてきた
きゅうりの漬物、ドイツの人たち食べられたのでしょうか?
会津若松には、名所旧跡が沢山あるので、見学場所を
選ぶのが大変でしたね。
by wakatate (2010-08-25 16:20) 

Inatimy

通訳は大変でしたね。 ドイツでも日本でも、ドイツ語・・・すごいな。
庭先の行灯仕立ての朝顔や、
あがりくちに置いてあるこもかぶりの酒樽が、
とても雰囲気があって素敵♪
by Inatimy (2010-08-25 17:10) 

ぽりぽり

会津は、随分前に行ったきりです。自分も好きです。 アメリカ在住の姪っ子(高校生)は、日本の学校の制服が羨ましいそうです。。
by ぽりぽり (2010-08-25 23:11) 

いさ

酒造りの内部、素敵ですね。
美味しいお水で造ったお酒、美味しいんだろうなぁ~。
 ・・・でも最近めっきりお酒に飲まれちゃいます(涙
by いさ (2010-08-25 23:17)