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クノール [文化の違い]

クノール。これはスープのクノールではない。豚の名前である。

今、あまりにも衝撃的なドキュメンタリー番組を見てしまったので、このままじゃ眠れないので(今ドイツ時間の夜10時半)ブログに書きとめることにした。

その番組の名前は、「クノール:豚の一生」。豚肉として育てられる豚の一生のドキュメンタリーだ。
生まれて一日目にはペニスを、三日目には袋を切り取られ、去勢された後の表情。
お母さん豚から引き離された後の表情。
クノールの気持ちを代弁している声優の台詞がなんとも悲しい。

これは、生まれたところから飼育場へ移されるところ。
後ろ足で踏ん張って立って、外をのぞいている豚の姿がなんとも・・・


そして育てられること25週。110キロにもなったクノールは、このような赤い印をつけられ、屠殺場へ・・・


私は豚がどのように屠殺されるのかを初めて見た。なんと残酷な・・・夢に出てきて魘されそうな凄まじい光景だった。上から消毒され、狭いところに押し込まれ、なにやら頭か耳の辺りを締め付け、動けなくなったところで心臓を切り裂き・・・
あまりにも衝撃を受けたので、そこまで見ておきながら私はそれ以上見ることが出来ず、テレビを消してしまった。ここまでの映像を日本で夜9時台に放映できるとは思えない。

その後、ネットで番組名など調べたところ、クノールはもしかしたら殺されずに済んだのかもしれないことがわかった。この写真の映像を見ていないので、これがクノールであることを祈る。


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感謝祭 [文化の違い]

感謝祭って、世界中どこにでもあったものだし、日本にもかつては晴れ着を着て米の収穫を祝う習慣があったはずだけど(地方によってはきっと今も)、今「感謝祭」という言葉を聞くと、日本ではアメリカの11月の感謝祭を思い浮かべる人のほうが多いかもしれない。

でも、それほど大掛かりではなくとも、農業を営んでいる人たちなら感謝祭を催すことは当然ありうる。うちの近くの広場で毎週金曜日に近くの農家の人たちが開いている市場では、昨日の金曜日、収穫感謝祭というのをやっていた。

これがそのビラ。


Ernteというのが収穫、Dankが感謝という意味である。

感謝を込めていろいろなものが飾られて、ただ買いものをするだけでなくその場で食べられるものを売る出店も出ていたのだが、その中で目に付いたのがこれ。

これは卵のお店なのだが、大きなかぼちゃをくりぬいたものの中に入っていたのはKürbisball(キュルビスバール)という、かぼちゃのパンチである。


白ワインの中に切ったかぼちゃを入れて数時間おいたものだそうだ。そこそこ甘くて美味しい。

周りを見渡すと、かぼちゃがあちこちに飾られている。うちでも飾れるようにいろいろなかぼちゃが売っている。たいていが飾り用だが、もちろん食べられるものも混ざっている。


小さなものから大きなものまで、形や色も様々で非常に面白い。なかにはハロウィンみたいな飾りも見かけたが、ハロウィンは一ヶ月も先だし、アメリカの文化なのでドイツでは最近若者の間で流行りだしたとは言えあまだまだメジャーではない。ある程度の年齢層以上のドイツ人はハロウィンを知らないし、知っていても冷ややかだ。

市場のささやかな収穫感謝祭だけど、この他にもいろいろ写真を撮ったので、明日以降に掲載する予定である。



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花市場 [文化の違い]

先日大きな菊の鉢植えを買った市場の花屋はこんなところである。


簡単な包みで、鉢植えなどは緑色のビニールに入れて売っている。花束などにしたい場合は、自分でラッピングしなければならないが、そういう手間もかけていいかな、と思うくらい、安いし、新鮮で長くもつし、立派で綺麗である。
つまり、あまり多くの種類があるわけではなく、そのときそのときの季節の新鮮な花をとても安く売っているのだ。春には水仙やチューリップを山のように買ったし、8月の終わりごろは大きなヒマワリを10本くらい担いで買ってきた。先日の主役はダリアだった。




一束1ユーロ50セント、三束で3ユーロである。この紫色のを三束と、白いのを一束買ってきたのがこれ。日本円で600円ちょっとだ。


ダリアは、ベランダで育てていたのだが、綺麗に咲いたところで肥料をやりすぎて枯らしてしまい、とても悲しかった。その代わりというわけではないけれど、なんだか嬉しい。見事な花とボリュームで、家の中がパッと明るくなった。

同じ花屋に、今も菊の鉢植えが売られている。でも、私のもらった黄色のはもう無い。


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