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バイロイト音楽祭 [文化の違い]

クラシック音楽好きの人ならだれでも知っているバイロイト。
ワーグナーの祝祭劇場でのバイロイト音楽祭は、そのチケットを手に入れるのに7年はかかると言われているものだ。
本当に7年目に手に入るものなのか、私は2年前から毎年申し込んでみている。

今年もその申し込みの時期がやってきた。
旅行会社の高額なツアーはともかく、正規料金のチケットを正規ルートで手に入れるには、毎年この時期に手紙で申し込まなければならない。申込用紙は、一度申し込んだことがあれば毎年自動的に送られてくる。
ネットでは販売していないし、メールやFAXでも申し込みを受け付けてはもらえないところがいかにもという感じだ。

これがその申込用紙と来年度のパンフレット。


申込用紙には、第一希望と第二希望が書き込める。


パンフレットはこんな感じ。2007年は『指輪』がある。これは四夜全部買うことが義務付けられている。流石バイロイトだ。


パンフレットの裏はこんな感じ。


チケット料金の部分を拡大してみよう。


これを見て分かるように、チケットはだいたい150~200ユーロ程度である。
(1ユーロはだいたい135円)

私と相方が毎年狙っているのは、一番下の水色のカテゴリーだ。ここだけダントツに安い。30ユーロ程度でバイロイトが見れるのだ。
行くとしたら一つだけを見るのではなく全演目(7作品)を見たいので、滞在費もかかるし、高額なチケットはとても買えない。だから、天井裏のすごーく上の方なんだろうけど、この格安カテゴリーに申し込んでいるわけだ。

今年が3回目のチャレンジである。さてさて。


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 [文化の違い]

先日、相方にこれをプレゼントされた。


菊である。
新宿御苑の菊花壇展を思い出すような、丸くて大きい菊の鉢植えだ。

菊の花と言えば、普通何が思い浮かぶだろうか。
仏壇?お彼岸?皇室?
日本人同士で菊をプレゼントすることって、ほとんど無いと思うがどうだろう?

この菊はマルクト(広場で週一回くらい開かれている近郊農家の市場)で、なんと5ユーロで売られていた。700円もしないのである。
ちょっとしたお墓参り用の花束でも500円位してしまうことを考えると、ずいぶんお買い得だ。

この菊を据えると、秋が近づいて淋しくなってきたベランダが華やかに、でも一層秋らしくなった。


デュッセルドルフは少しずつ秋めいてきている。


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カヌー [文化の違い]

今、デュッセルドルフではライン河畔でカルチャーフェスティバルが催されている。
ライン河畔の広場に大きな仮設テントがあって、その中で演劇など上演されているらしい。
そして、ライン・プロムナードにはアルトビールの店が並んでいる。

日曜日、船上カフェに入ってみた。

アイスカフェを頼んでみたら、アイスクリームと生クリームの他に氷が入っていて、いわゆる日本風のアイスコーヒーみたいだった。
へえ、ドイツにもアイスコーヒーがあるんだ!(普通はアイスカフェと言うのはあったかいコーヒーにアイスクリームが浮いている。)あまりの驚きに写真を撮るのを忘れてしまった。

河畔は、いつも日曜日は多くの人が散歩しているけれど、今回はお祭りともあってさらに結構な人出だった。
すぐ横に停まっていた遊覧船が出航していったが、これはケルンとデュッセルドルフを結んでいる有名なKDラインではなくて、デュッセルからカイザースヴェルトという近郊の町までのWeisse Flotte(ヴァイセフロッテ)という遊覧船である。1時間くらいの遊覧が楽しめる。


ラインは、普段は大きな大きな貨物船が頻繁に行き交う河である。船による交易が今でも行われていることを実感する。
しかし、日曜日のこの日は貨物船の航行はまばらで、小さいボートが目に付いた。この近くに小さな港があるのだが、そこには個人で所有されている小さなエンジンつきのボートがたくさん止まっている。

山中湖や芦ノ湖みたいに手漕ぎのボートの貸し出しなどはないが、エンジンつきのボートは、事前に申し込めば遊覧してくれるそうだ。
カヌーで遊んでいる人たちもいた。カヌーの貸し出しもないので、これは個人で所有しているカヌーである。ドイツの人は、日本と比べると結構な割合でカヌーやボートを個人所有している印象だ。


カヌーで遊ぶ場合、安全対策は全くの自己責任である。救急隊が岸辺で待機しているわけでもないし、大型貨物船や遊覧船も航行する中で楽しむわけだから、船走行の規則なども知っている必要がある。
私も友人に乗せてもらったことがあるのだが、事前に、泳げるかどうか確認された。救命胴衣をつけるか否かは本人の判断に任された。

実際に乗ると、河は広く、流れは速く、バランスをとったり方向を操作したり忙しい。テーマパークで安全に乗るのとは全く違う。子どもを乗せる場合は、その子どもも泳げることがまず大前提だし、救命胴衣をつけ、落ちた場合にどうするかしっかり説明し、イメージトレーニングする。

カヌーの後ろから、ジェットスキーもやってきた。珍しい。これも個人の持ち物なのだろう。数が少ないからまあいいが、結構うるさい。


ジェットスキーが通り過ぎた後、カヌーはその波でゆらゆら揺れていた。本当にスリル満点、これこそ「遊び」というものなのだろう。


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