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オペラといつものビアホールとその他色々(ミュンヘン3~4日目) [ミュンヘン]

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今年の夏旅のミュンヘン編は本日めでたく最終回。というのは、ミュンヘンの3~4日目はあまり写真を撮っていないから。しかし内容は多岐にわたり、盛りだくさん。

ミュンヘン3日目は雨だった。
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↑これはミュンヘン郊外のニンフェンブルク城。行ってみたけど雨が止む気配もなく、駐車場からお城までも遠く、頼んでお城横付けにさせてもらったとしてもこの広いお城を歩き回るのは脚の悪い義父の奥さんにはハードルが高すぎて、池越しにこの写真を撮っただけで撤退。そうそう、ドイツにも観光地や駅などに車椅子のサービスがあるのかも知れない(使ったことがないし見たこともないので詳しくは知らないが)。ただ、脚の悪い人がいたら誰かが飛んできて車椅子にどうぞ、などということは絶対にない。車椅子に乗るか否かはその本人の意志で決めることで、どんなに大変でも、どんなに時間がかかっても、杖を突いて自分で歩く人に車椅子を勧めることはあり得ないのだ。車椅子の必要な人はもともと車椅子でここにやってくるのであり、そういう人専用の駐車場なら整備されている。

それじゃどうしようか・・・ということで、3人ともそれぞれずっと前に見たことあるけど絵でも見ようか、とやってきたのがアルテ・ピナコテーク。15世紀の宗教画から18世紀までの絵が集められているところ。(それ以降の絵は別の美術館。)
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各部屋に椅子があるのが美術館の良いところ。奥さんは適宜椅子に座って休み、ゆっくり絵を楽しむことが出来た。下の写真の真ん中に写っているのは、めぎが今回最も気に入った絵。この部屋に入った瞬間、この男たちが浮き上がって見えた。それぞれの表情がいくら見ても飽きなかった。
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絵画の説明は世の中にいくらでもホームページが溢れているので割愛。めぎは絵に関してはド素人だしね。

それからめぎたちはホテルに戻り、またあのビアホールに行って昼食(このとき3回目)。雨なのでガーデンではなく、中で食事。義父の奥さんとうちのドイツ人はハンバーグだったかを食欲旺盛に食べていたが・・・
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めぎはもう肉を受け付けなくなり、ガスパッチョというスペイン風のトマトやキュウリの冷製スープを。飲み物はアップルジュース炭酸割りだったと思う。
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そのあとミュンヘンに来たからにはこれも食べなきゃ、と3人で1つ頼んだデザートのKaiserschmarrn(カイザーシュマルン)。量が多いので3人で1つでちょうどよかったが、これはびっくりの美味しさ。日本で言えばホットケーキのような味で、ホットケーキよりもっちりしていて、外側がカリッとしていて、なんとも絶妙の美味しさなのだ。これは本当に食べてみてよかったと思った一品。
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このあとめぎたちはホテルで休憩し、この日のオペラに備えた。というのは、オペラは休憩2回を入れて5時から11時近くまでかかるワーグナーの「ニュルンベルクのマイスタージンガー」。ミュンヘン滞在はこれがメインイベントなので、そのために体調を整えなきゃね。

16時半頃ミュンヘン・オペラ座に到着。
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あのVIP席に座っている人たちは誰かしら~
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オペラの様子は3分ちょっとのこちらをどうぞ。オペラに興味ない方も、ヨーナス・カウフマンの格好良さがちょっとお分かりいただけるかしら。でも彼は、カッコイイだけでなく、歌がかつての3代テノール並みに上手いのだ。



と言ってもこの日のヨーナス・カウフマンはちょっと声量が乏しく、セーブしている感じ。直前に体調が悪くて別の公演をキャンセルしてもいたので、万全ではなかったのだろう。それでも素敵な雰囲気を存分に味わえて、義父の奥さんは感無量。めぎも、去年夏のザルツブルク音楽祭での「フィデリオ」のカウフマンよりずっと楽しめた・・・なにしろ、カウフマンの出番の少ないフィデリオと比べて、マイスタージンガーは5時間ずっと楽しめた訳だから。

終わったあとのカーテンコール。この日はミュンヘンの夏のオペラ祭の千秋楽で、歌手たちもみんな嬉しそうだった。この自然体の雰囲気がヨーロッパの良いところ。
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こうしてメインイベントはめでたく終了。

さて、数日前の記事で、このオペラ座近くのシュパーテンハウスというビアホールに公演後予約を入れた話を書いたのだが、2回目の休憩中に義父の奥さんがこう言い出した・・・終わったら、いつものあのホテル近くのビアホールに行くことにしない?ここからシュパーテンハウスまでは歩くと結構あるし、タクシーでまっすぐホテル近くのビアホールに行く方が楽でしょ。食べ終わってからホテルに帰るのもすぐだし。

ええええぇぇぇぇ・・・今日はあそこに昼も行ったのに・・・めぎはシュパーテンハウスで食べたいものがあって、お昼をガスパッチョ(冷静トマト野菜スープ)だけにして胃腸を整えたのになあ・・・しかし、脚の悪い奥さんの提案は当を得ているし(シュパーテンハウスはオペラ座の真向かいだけど、横切る広場の距離は石畳100m以上なのだった)、食べ終わってからまた雨の中タクシーを呼んだりすることを考えると確かに面倒だし、ということで、めぎたちはまたあのいつものビアホールで4回目の食事をしたのだった。そのときは間接照明だけで薄暗く、めぎはもう疲れちゃって、写真を撮っていない。が、食べたものは覚えている・・・もう知り尽くしたメニューからは食べたいものが全く見つからず、めぎは昼に続き再びガスパッチョにしたのだった。(そんなわけで、3泊4日の朝食以外の計5回の食事のうち、2日目の昼にパスタと白ソーセージを別のところで食べた以外は、あとの4回全て、ホテル近くのビアホールでいただいたのであった。)

そしてミュンヘン4日目の朝。奥さんを中央駅まで送り届け、ハンブルク行きICEに乗せて、さようなら~~~~!
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↑ドイツは駅のホームまで誰でも入れるので、脚の悪い奥さんを電車の中まで送り届けることが出来るのが本当に便利である。ハンブルクには孫娘が迎えに来てくれることになっているが、ドイツ人というのは声をかければすぐに荷物運びなど手伝ってくれる人たちで、杖を突いた奥さんが荷物を下ろすのに困ることもたぶん無い。乗り込んだときに近くに座っていた人たちはハノーファーだったかブレーメンだったかまで乗っていたそうで、奥さんはその人たちとお喋りを楽しんで、列車の帰り旅も殊の外楽しかったそうだ。

こうしてミュンヘンでの3泊4日の家族の義務が終了。この後めぎたちはさくっとミュンヘンを後にして、ザルツブルクに向かった。その話はまたそのうちに。


♪ おまけ 1 ♪

旅を終えて、義父の奥さんは相当に楽しかったらしく、しかもあの炎天下に旧市街を歩ききったことが自信につながり、来年はウィーンにオペラを見に行きたいわ~と言いだした。おおおお~~~!あのミュンヘンの義務3日間をウィーンでもやりますか!?いや、でも、終わってみれば清々しくまあ楽しかったし、考えてみましょうか・・・と話していたところにうちのドイツ人の息子が現れ、それどころではなくなって、その話はすっかり立ち切れに。まあもうちょっと落ち着いたらみんなでゆっくり計画しましょ。


♪ おまけ 2 ♪

ミュンヘンで見かけたポケモンGOに関する記事。ゲームをする若者がある広場を占拠しているという記事だが、このゲーム、ドイツでもかなり問題になっている。
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それからアイスコーヒーについて。日本で言うアイスコーヒーの文化は(たぶん)日本発祥のもので、ヨーロッパにはもともとはコーヒーを冷やして飲む文化がない。冷やすと美味しくない、と言うのが定説で、それはお茶も同様。だから、ドイツでアイスコーヒー(Eiskaffee)と頼むと、日本で言うコーヒーフロートが出てくるのが一般的。これはダルマイヤーのアイスコーヒー。
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アイスコーヒーのアイス(Eis)というのは、氷のように冷たいという意味ではなく、アイスクリームのアイスを指しているのだ。これはホテル近くの適当な喫茶店のアイスコーヒー。
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一昔前のアイスコーヒーはアイスクリームの下に生温かいコーヒーが入っていたものだが、今回飲んだ印象では、どちらもキンキンに冷えてはいないものの温かいという感じでもなかった。しかし、未だ、日本風の冷たい氷の入ったアイスコーヒーには巡り会わなかった。(スタバなどに入れば万国共通のメニューがあるのかも知れないが。)

撮影: D600 + 20mm(F1.8)、Nikon 1 V3 + 18.5mm(F1.8)、Xperia Z1
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