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もう一つのエスターハーズィ・ケラー [ウィーンとブルゲンラント 2017年秋]

現在、10月末の秋旅の話を連載中。

昨日ご紹介した夕食を食べたレストラン、エスターハーズィ・ケラーのすぐ隣のもう一つのエスターハーズィ・ケラーへ行ってみる。ドアを開けると、地下2階くらいの深さまでの階段が。
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これは昼間に写した写真だが、左手前の赤い枠があるドアがめぎたちが夕食を食べたところで、坂を少し登った奥にもう一つドアがあるのが見える。そこから入っていく。
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下までたどり着くと、これも別の日の別のカメラとレンズ(V3 + 18.5mm)での撮影だが、左側には配膳場所のような従業員の準備する所があって、その従業員が「いらっしゃいませ」と応対するわけでもなく、入っていいのかな、とちょっと思うような雰囲気。よく見るとここはセルフサービスの区域と書いてあって、たぶん左側に入っていってもいいのだろうと思うけど。
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右側にはテーブルはあるもののそこは通路?と思うような空間があって、しかし立派な絵がかかっていた。この人が歴代のエスターハーズィ侯爵の一人らしい。
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そしてさらに奥へと通路がつながっていた。煉瓦の壁にはフランツ・ヨーゼフ一世の肖像画。
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余談だが、肖像画の下にチョークで書かれている20-C+M+B-15というのは、2015年の三賢者(CとMとBはこの三賢者、正確にはその三賢者が持ってきたキリストへの贈り物の黄金と没薬と乳香)の日に、この店を子どもたちが訪ねてきて歌を歌い、この店が寄付金をあげたという証拠である。

奥にずんずん入っていくと、ここもいかにもワイン・カーヴらしく小さな部屋がどこまでもどこまでも迷路のようにあった。
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少し大きめの部屋にはテーブルが複数置かれてて、席のすぐそばでバイオリンを弾いてくれる人がいるようだった。ここは人がいっぱいいて、新たに入ってくる人も次々といて、かなり繁盛していることが伺えた。隣の(上の)レストランはあんなに閑散としてたのになぁ・・・食事は美味しいのに、あっちの空間勿体無いなと思うほど。

小さな空間にも席があったりして面白い。
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狭い通路に大きな絵が貼ってあったり。この女性はリヒテンシュタインのプリンセスでエスターハーズィ侯爵の奥さん。
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ちょっと博物館のような美術館のような元ワインカーヴのここで、めぎたちは結局入口ドアのすぐ右側にあるテーブルに座り、めぎは焼きリンゴのリキュールを、うちのドイツ人はナシのブランデーを頂いた。
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お酒は美味しいし、ここのウエイターさんたちもとても親切だしで、めぎたちはすっかり気に入って、ウィーン滞在中ここに毎晩通いつめた。
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撮影: D600 + 20mm(F1.8)
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コメント 7

Baldhead1010

KELLER、地下室というドイツ語ですね。
by Baldhead1010 (2017-11-16 04:49) 

YAP

地下スペースをレストランにしているところは、私も行ったことがあります。
外とはなんとなく空気が違う気がして、その雰囲気がけっこう好きです。
by YAP (2017-11-16 08:31) 

(。・_・。)2k

なんとも趣があるというか
お洒落なお店ですねぇ

by (。・_・。)2k (2017-11-16 09:36) 

stellaria

素敵なお店。迷子になりそうですね〜。
by stellaria (2017-11-16 13:51) 

mimimomo

うーむ、こう言う所は言葉がわからないと入っていけないですね。レストランだったら見ればわかるけれど^^
by mimimomo (2017-11-16 19:04) 

Inatimy

セルフサービスがあるからその分、価格もお手頃なのかな。
あまり酔っちゃうと、帰りにあの階段を上がっていくのが大変そうですね^^;。
by Inatimy (2017-11-16 19:43) 

engrid

地下迷路みたいね
趣があって歴史を感じますね
by engrid (2017-11-17 17:57)