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サッカーのこと [小さな出来事]

めぎ家バルコニーのキキョウが咲いた。
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数年前に買ったときには青い色だったような記憶なのだが、去年も白だったし、今年もやっぱり白いキキョウ。白も清楚で素敵だけど。
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夏休みに入った最初の晩は、W杯のドイツ・フランス戦。今回のW杯ではドイツはグループリーグを勝ち上がれないだろうというめぎの予想に反し、ドイツはいつも通り4強にまで勝ち上がった。めぎの大好きなディフェンスのフミちゃんがここまで2回もゴールしたのが嬉しい(ヒュンメルスと書かれているが、ドイツ語の発音ではフンメルス、いや、ウンメルスに近い)。前回のGKのノイアーや今回のフミちゃんのように、後方の活躍で勝ち上がったという感が強いのもドイツらしい。とは言え、パッとしない試合も多かったし、ああどうしてここでゴールできないの?という決定力不足の場面も多いが、それでも勝ち上がるというのはやはり底力と、しばらくどうしても優勝できていない悔しさがバネになっているのかも知れない。ドイツは毎回毎回4強までは勝ち進むのに、その先がずっと準優勝か3位なのだ。



1954年にドイツ(当時西ドイツ)が初優勝してから前回までに14回W杯があったが、そのうち4強に入らなかったのは4回だけ。ここ3回は準優勝、3位、3位と続き、国民も選手もフラストレーションが溜まっている。しかし、次回は開催国ブラジルとの対戦。まあこれは、ここで敗れてまた3位決定戦になるんだろうな・・・と多くの人が内心思っている。いつも通り4強に入ったのだから良しとしよう、と自らを慰め始めている人もいる。

さて、ドイツの対戦国が決まるブラジル・コロンビアの試合、めぎも見ていた。ブラジルが勝つんだろうな、と思いつつ、コロンビアのあの柔和な顔をしてすごいゴールをすぱっと決めるハメス・ロドリゲスがどれだけ活躍するか、とかなり期待していた。しかし結果は、ネイマールの骨折に象徴される、格闘技のような試合だった。



あの審判がなぜあの格闘技をここまでエスカレートさせるような審判を続けたのか、理解に苦しむ。そうでなくとも今回のW杯は格闘技で勝ち進む試合運びが多く、正直見ていて面白くなかった。誰がネイマールの負傷を喜ぶだろうか。めぎは個人的にはネイマールが好きじゃないが、 彼のいいプレイを見るのはとても楽しかった。ネイマールのような素晴らしい選手には是非持ち味を発揮して素晴らしい技を見せて欲しいし、それを止める相手には格闘技で止めるんじゃなくてサッカーの技で止めて欲しかった。それがサッカーの素晴らしさであり、美しさであり、見ているものの感動を呼ぶと思うのだ。そういうのがオンパレードになるのがW杯であるはずなのだ。もちろん負傷や退場や審判のミスやなにやらで悲劇が起こるのもW杯であるが。

サッカーは、美しさだけでは勝ち上がれないスポーツになったのかも知れない。体の大きさを生かした力業はあるし、骨折に至る怪我も時々起こる。しかし、ファウルが50回以上にものぼる試合なんて、中断ばかりで見ていて面白くない。この試合で唯一感動的だったのは、終わったあとに悔し涙を流すハメスをブラジルの選手が慰めているシーンだった。彼らはあんなひどいタックルをしあっていても、試合が終われば抱き合って涙を流すのだな・・・とホッとした。それがせめてもの救いだった。写真はRP-Onlineから。
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ドイツの対戦相手のスターの負傷は、ドイツが勝つチャンスを広げるという意味では有り難いことかも知れない。しかし、ドイツのサッカー中継の解説者メーメット・ショルは、試合直後の最初にこの事態に声を荒げて怒りを表していた。なぜ審判はこれを諫めなかったのかと。素晴らしいプレイを生み出して見ているものを感動させる選手がこんな審判の犠牲になるなんて、あってはいけないと。ドイツ語のそのシーンを見たい方はこちらをどうぞ。下の写真はRP-Onlineから。
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とにもかくにもドイツは準決勝に駒を進めた。ヨギは冷静になり、落ち着いたとのこと。フランス戦で勝ち、今回もドイツのレベルがトップクラスであることを証明できて、ホッとしているらしい。目は宙を泳がなくなり、声もうわずらなくなった。その記事はこちら。W杯で4強に入るのが当たり前と見なされている国で、したがって勝っても誰もよくやったと褒めてくれず勝ち方を酷評され、いったいいつ優勝できるんだと常に批判され続けている監督業を8年間もしているそのストレスを思う。でも、だからこそ、ものすごくやりがいのある仕事なんだろうな。写真はRP-Onlineから。
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上の写真を見て分かるように、ヨギは繊細だ。格闘技サッカーとはまるで対極にあるような美しさを放つ。ブラジル戦はどう準備してくるのかな。これ以上怪我人を出さないW杯であって欲しいな。
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撮影: D600 + 24-70mm(F2.8)
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Baldhead1010

ドイツは毎回強いですね。

台風、ほんとにタイミングが悪いです(/_;)
by Baldhead1010 (2014-07-06 05:07) 

YAP

ドイツは、選手が7人くらいインフルエンザの疑いがあるというニュースがありましたが、大丈夫だったんですね。
どうせならベストチーム同士での戦いを見たいですからネイマール選手の負傷は残念です。
by YAP (2014-07-06 07:04) 

のの

脊髄骨折・・・って(@@;)どんだけの蹴りだったのか・・と
その衝撃を考えるとゾッとしました;;
ネイマールのファンではないけど、泣いてるのを見て可哀想でしたね~;;
by のの (2014-07-06 08:25) 

mimimomo

サッカーは全然関心がないし分からないけれど、ドイツが勝ちあがっているのだけは知っています^^
日本が負けていなくなって、やはりドイツの動静を見ているわたくしがいる。
by mimimomo (2014-07-06 09:22) 

たいちさん

ドイツがフランスに勝利、おめでとうございます。ヨギ監督の好采配が目立ちましたね。次戦のブラジル戦は面白い試合になるでしょうね。ネイマールを負傷で欠き、主将チアゴシウバを累積警告で欠くブラジルは、一致団結してかかってくるので、油断できませんね。
by たいちさん (2014-07-06 10:57) 

Bonheur

先日、東京の某ローカル局の番組で、ヨギ特集を放送していました。鼻をいじったり、脇のにおいをかいだりする、イケメン監督として・・・。ヨギは繊細だから、勝ち進むにつれプレッシャーが膨らんだ時にどんな行動を起こすのか?と言われてました。
ドイツは強いので、見ていて楽しいです。
ただ、ブラジルが優勝しなかったら現地はどんな状態になるのか、、、それがちょっと怖い感じがします。
by Bonheur (2014-07-06 13:17) 

Inatimy

眠いです・・・昨夜なかなか決着つかなくて。
この先、どんな展開になるかしら♪
白いキキョウの花、この色もホント清楚な感じでいいですね〜。
最初は青だったとのこと。 アジサイ同様、土で変わるのかしら・・・?
by Inatimy (2014-07-06 18:55) 

テリー

ネーマールは、かわいそうですね。脊椎骨折して、復帰できるのかな、心配です。
やはり、8強に残ったチームは、すごいし、ドイツは、やはり、強い。
予選リーグで、負けたチームが帰国したときの出迎えについて、放送されていました。
イギリス、イタリアは、出迎えが0か一人、韓国は、何人かの人が、出迎えたが、選手に、飴をぶつけたそうです。
日本は、歓迎しましたが、ホンダ選手が早く帰国して、さっさと、家族と、イタリア旅行に出かけましたので、帰国での会見、インタビューは、なし。
by テリー (2014-07-07 00:13) 

engrid

白花の桔梗、清楚で好きです
ドイツ、強いです、
つい寝不足になりながら、観戦、
此方は夜中から早朝にかけての放映なので
by engrid (2014-07-07 17:52)