夕方の光と朝の光 [ザクセン&ザクセン・アンハルト]
ザクセンのお話は今日でお仕舞い。
話はちょっと戻るが、お葬式と埋葬とその後の宴を終えてうちに戻ると、猫ちゃんが出迎えてくれた。
わたし、ミンツィーよ。15歳なんだけど、まだまだ若いでしょ。
ここはザクセンで泊まっていた義母の家。
夕方の光が美しかった。
広い庭ねえ・・・これを一人で管理するのは大変だろうな。
家の中には暖炉もあって、薪もほら、向こうにいっぱい。義母は冬には一人でも薪を焚いて過ごすつもりだそうだ。薪の方がずっとあたたかい上に、暖房費がずっと安上がりなんですって。
暮れゆく光って、温かくて美しいわねえ・・・
このとき8時頃。8月に入り、ずいぶん日暮れが早くなったとは言え、8時でもまだこんなに明るい。
教会の鐘が鳴り響くと、あの牧師さんが礼拝をやっているのね、と思う。
猫ちゃんも鐘の音を聞いてるの?
カールの死が分かっているのか、次の日に義母も旅に出ることが分かっているのか、この日のミンツィーはとても懐っこくて夜も義母にびったりだった。
そうそう、ティンキー(犬)を亡くしたうちのドイツ人の妹は、あの北ドイツの家の裏に埋葬し、その次の日に子猫を2匹もらい受けてきて既に猫にめろめろ状態。猫好きのめぎは明日にでも一人で北ドイツへ行きたい気分。
さてさて、一夜明けて、次の日の朝。
この日も素晴らしい天気。
ミンツィーの世話と水遣りは近所の人が引き受けてくれたとか。
よかった、カールの花も水枯れしないですみそうね。
お花たちが義母の寂しさを紛らわしてくれますように。
さて、そろそろ出発しましょうか・・・時刻は10時半近く。これからお墓によって、アウトバーンをかっ飛ばし、途中でお昼休憩をしてまたかっ飛ばし、700キロ近くの距離を走行してデュッセルドルフに到着したのが6時頃。
めぎ家のあるデュッセルドルフはドイツの西の端っこ近く。この夏は北へ南へ東へとドイツ中を駆け回った気分。まだ南のシュヴァルツヴァルトの話が残ってるし、東で途中下車して一泊までして写した街の写真もあるし、これから追い追いにドイツの様々な姿がお届けできそう。その前に明日から数日はデュッセルドルフの話の予定。
2011-08-09 02:00
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コメント(15)
幼い頃の我が家は、薪ストーブだったな。その後、チップストーブ、石炭ストーブとなり、石油ストーブに。
薪ストーブもまた流行しているけれど、石油ストーブ+薪ストーブというパターンですね。
午後8時で、まだ明るいのには驚きです。
by HAZUMI (2011-08-09 03:33)
お義母さんはお幾つだか存じませんが、牧野管理も大変なお仕事ですよね。
何時までもお元気で過ごされるといいですね。
ほんとうに陽の光が美しい。
by mimimomo (2011-08-09 05:42)
義母さんは、ひとりになっても寂しくないですね。
すばらしい自然とミンツィーが居るし、隣人も居てる。
20時でこんなに明るいと、夕方の仕事がしやすいですね。
by laf (2011-08-09 07:12)
このところの玉文とお写真とにまたまたロマンを感じています。
実際は不可能ですが、1篇のRomanができそうです。・・何か駄洒落みたいですが。 ここで猫が出てくるなんて演出でないめぎ様の演出が素晴らしいです。
by 塩 (2011-08-09 08:31)
8時でこんなに日が高いんですね。
ねこちゃん、かわいいですね。
700キロの移動を陸路っていうのが沖縄ではありえないなあ。
さすが大陸です。
by ちばおハム (2011-08-09 14:12)
とても美しい庭。これからひとりで過ごすには少し悲しい庭に
なってしまうかも知れませんね。ミンツィーさんが慰めてくれるかな。
by luces (2011-08-09 14:40)
こんな家に住んで、薪ストーブを前にしてゆっくり過ごしたいなぁ なんて
でも、庭の管理や色々大変なんでしょうね
ネコちゃんがすごくかわいいです!
by Ranger (2011-08-09 14:54)
光の加減で見える風景が違ってきますね。
日が暮れて朝が来て、庭に咲く花も季節によって変化を遂げて、
あっというまに月日が流れて行くのかな。
ドイツ人の妹さんも元気そうでヨカッタ。
by Inatimy (2011-08-09 16:19)
動物は特にねこちゃんは人の死に敏感ですものね。15歳とは長生きです~義妹さんも猫ちゃんの魅力にめろめろなのですね(^^ )ルン♪お庭ステキだわ~
by マリエ (2011-08-09 16:53)
今回の一連のお話は、なかなか私たち日本人が知る機会のないドイツの風習のことがわかり、不謹慎な表現になってしまいますが、非常に興味深いものでした。
ミンツィーちゃんは15歳ですか。
そういえば、セドナで宿泊したB&Bにいた猫ちゃんは18歳でした。
猫ちゃんも長生きすると、いろんな人間のドラマを見てきているのですね。
by YAP (2011-08-09 17:14)
賢そうな猫ちゃん~
わたしも猫派人間なので、めろめろになる気持ちが分かります。
ミンツィーちゃんの胸元の白い毛をモフモフしたい!
by HIROMI (2011-08-09 18:39)
動物って、なんとなくそういうことを察する力がありますよね。
ミンツィーちゃん、大好きな人が側にいなくなって、きっと寂しかったのでしょう。
お義母様、一人で広い庭を管理されるのも薪を準備されるのも大変でしょうね。すごいです。
by MOCOMOCO (2011-08-09 21:17)
ミンツィーちゃん、15歳とは思えないくらいに毛艶がいいですね〜
知らない土地にいくよりもお家でお留守番するほうがいいのでしょうね。
夕方の光の中、壁に映る葉っぱの影が美しいですね〜
by miffy (2011-08-09 21:44)
本当に光の美しい日。
植物の緑や花が心にしみいるようです…。
ミンツィーちゃん、とっても美猫ですね♪
もちろん、ミンツィーちゃんは全てをわかっていますよ。
ネコは飼い主の病気や悲しみにすごく敏感で
看護したり慰めたりしようと懸命になる、優しい動物ですから。
by ネム (2011-08-10 02:01)
ドイツでも近所付き合いは大切なんですね。旅行中の猫の世話や水遣りは助かりますね。
by たいちさん (2011-08-10 11:04)