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白亜の絶壁 [リューゲン島]

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5月末のリューゲン島旅行記は本日最終回。

3日目は残念ながら曇りだった。
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所々光が差し込んでいるのだが、天気予報でも芳しくなかった。
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今日は桟橋の先端まで歩いていく。途中、鳥がいっぱい。
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船がやってきた。
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この日、めぎたちは船に乗って、昨日遠くに見えたあの白亜の絶壁を遊覧することにしたのだった。10時頃出航。ずーっとずーっと向こうに白亜の岩肌が見えているのだが、昨日の青空をバックにした真っ白さとは全く違うわね・・・
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船は途中、いくつかの港に寄ってさらに客を乗せていく。途中の港で見かけた船。
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これは第二次大戦時のイギリスのものらしい。
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これが今回の旅の鳥のベストショット。
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頑張って70-300mmレンズを持ってきてよかった♪ この日もカメラは2台体制。

さて、ようやく目指す白亜の絶壁が間近に見えてきた。
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この日はものすごく寒く、みんなこんな恰好で撮影。
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ちなみに中にも座席はあるのだが、暖かくてもガラス越しじゃ写真がねえ。
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ここはやっぱり望遠で。換算800mmだから結構迫力あるのが撮れるのだが、やっぱり天気がねえ・・・
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下に写っている人、ちっちゃいなあ・・・
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ちなみにここは、Caspar David Friedrichというドイツの19世紀初頭の画家が例えばこんな絵を描いたところとして知られる。絵はWikipediaから。
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めぎの好きな絵はこちら。絵はWikipediaから。
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日本にいたときからこの絵が好きだったけれど、この絵を本当に感じることができたのは、北海沿岸の島を旅するようになってからかも知れない。

帰りに見かけた船。
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このカップ、面白いわねえ。買えばよかったかな。
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寒い寒い船旅を終え、午後2時頃ゼリンへ帰着。桟橋にはこの日結婚式らしい人たちが。こんなに寒くて気の毒だなあ。
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それから部屋でゆっくり休み、ワインを飲みながらおしゃべりし、7時過ぎに夕飯を食べに出かけ、夜9時半頃最後の散歩に出かけた。
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リューゲン島、さようなら。
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4日目は朝食を取って帰宅の途へ。4連休の最終日でどこも渋滞し、ハンブルクまで約4時間、それからデュッセルドルフまで6時間ほどかかった。以上でリューゲン島のお話はお仕舞い。またいつかもっとゆっくり滞在できたらいいな。


撮影: D600 + 24-70mm(F2.8)、Nikon 1 V1 + FT1 + 70-300mm(F4.5-5.6)


♪ サッカーのこと・・・こちらもとりあえず最終回 ♪

こんなニュースが出てたけど、そりゃそうだと思う。


W杯の経済効果が必要な国というのはたぶん世界にはまだたくさんあって、そういう国を勝たせてあげられたらいいのかも知れないね。でも、そういう国は(そういう国でなくても)、たぶん勝ったことによる利益を得るのは一般庶民じゃなくてほんの一握りの人たちなんだろうけれど。


主将ラームが言っているように、今回の勝利はほんの一人や二人のエースストライカーによるものではなく、チームでの勝利。とは言えそれぞれの個の力は素晴らしく、日本の誰かが言っているように、やっぱり個の力ももっともっと伸ばす必要があると思うが。


決勝戦前くらいから日本のメディアに今回のドイツチームは人種融合のチームだといったことが書かれていたが、それは今回に限ったことではなく、4年前も、8年前も、12年前もそうである。トルコ系やポーランドなどの東欧系はすっかり市民権を得ていて、もはや移民という意識さえない。今回も前回もドイツはグループリーグでガーナと同組だったが、ドイツのDFのジェローム・ボアテングの弟はガーナ代表として出ており、実は国を跨いだ兄弟対決であった。が、二人はベルリン出身のベルリン育ちで、U21までは弟もドイツ代表だったのだ。クローゼもポルディもオェーズィルもケディーラも、みんな「生粋の」ドイツ人ではないが、そういうことはほとんど誰も気にとめていない。そもそも「生粋」だって、ヨーロッパの長い歴史の中では民族大移動で怪しいものなのだから。(例えば、あのヒトラーは今の国境線で言えばオーストリアの生まれで、「生粋の」ドイツ人ではない。)

めぎの教えている高校生たちも、1クラスの中にロシア系、スウェーデン系、オランダ系、イタリア系、トルコ系、イラン系、アフガニスタン系、モロッコ系、中国系、タイ系、日系が混ざっている。今やドイツの都市部の学校では両親がドイツ系である生徒はせいぜい半分くらい。子どもの頃から多感な思春期までずっとそういう環境で育っているので、もはや誰も全く気にとめもしない。彼らはめぎのような外国籍の教師にも全く特別な意識はなく、そのオープンさは目を見張る。学校のみならずちょっとインターナショナルな会社ならもっと外国人が多いし、サッカーの各チームにもありとあらゆる外国籍の選手がおり、日本人選手は全く特別ではない。つまり、ドイツでは今や、見た目が外国人でもドイツ人の人が多く、その上外国籍の人も多く、どんな場でも人間としてその場で何ができるか、なんの能力があるかが全てなのだ。

そういう実態は、ネオナチのニュースばかりが伝えられる日本からは想像もできないオープンな雰囲気である。もちろん、外国人が多くなって色々な問題があることも事実だし、それで排斥の動きがあるのも事実である。しかし、それはほんの一部のことであり、大多数は外国籍と元外国籍と生粋のドイツ人が、もはやそのことを全く意識しないで共存している社会なのだ。今回のドイツチームは、そのままドイツ社会であるようなもの。特別感は全くない。かたやめぎの祖国は・・・同じ敗戦国なのに、どうしてこんなに違うのかしらね。
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Baldhead1010

白亜の断崖の岩質はなんでしょう?

石灰岩かな?
by Baldhead1010 (2014-07-17 04:31) 

ちばおハム

このような景色を画家さんが切り取るとこんなに素敵になるんですね。
芸術家はすごいなあ。
日本の景気は落ち込みが始まってます。
消費税の増税は便乗値上げも含め家計に大きく響いてます。
きっとこれも政治家には届いていないんだろうなあ。
by ちばおハム (2014-07-17 07:26) 

engrid

好きな絵の風景が、目の前にあるって
感動でしょうね、いいな
サッカーのチームから、お国柄が見えてような
解説も経済とからでなく 暮らしが 見えたような気がしています
by engrid (2014-07-17 07:45) 

YAP

天気がよかったら、もっと迫力あったでしょうね。

人口が減少に転じてきた日本は、島国根性を捨てて異文化とか異国民とかを受け入れることを真剣に考える時期に来ていると思います。
民族のダイバーシティを。
by YAP (2014-07-17 08:09) 

mimimomo

白亜の岩肌、わたくしはやはりイギリスのセブンシスターズを思い出します。
ドイツと日本は歴史が違いますものね。日本には鎖国時代などもあって、
気候の違いから気質も違ってきているし・・・
by mimimomo (2014-07-17 08:44) 

たいちさん

「白亜の絶壁」近くで観ると、迫力ありますね。
by たいちさん (2014-07-17 15:05)