花の続き [2011-2012年 マレーシア]
現在南国へ逃避中・・・一年前の年末年始のペナン島旅行記を連載中。
今日もお花をご紹介。
でも、花の名前も分からず、コメントも浮かばないので、日常のことをつらつらと。
今週月曜日から今年の授業が始まって、一気に日常に引き戻されためぎ。
でも、初日はまだぼけてて、なかなか調子が戻らず。
迂闊にも生徒の名前を間違って呼んじゃったり。
ショックだっただろうな・・・ほんと、ごめん。
もともと名前を覚えるのが苦手なめぎは、同じ名前の多いヨーロッパ人の名前でいつも苦労している。
同じクラスに同じ名前の人が数名いることも全く珍しくない。しかもマーヴィンとかマルティンとかマティアスとかマルクスとかマリウスとか、どれもめぎにとっては似たような名前ばかり。
毎年200名近く、一週間に1回しか会わない大学生の名前はもはやほとんど覚えられない。歳だわ・・・
でも、1クラス20名前後の高校の方は、3年間クラスが固定したままずっと一人で担当し続けることもあって、そして試験だけではなく授業態度に成績をつけるという事情もあって、全員をしっかり把握する。
生徒の側も3年間のつきあいだから、めぎに甘えたり腹を立てたりだだをこねたりカッコイイところを見せようとしたり虚勢を張ったり悩みを打ち明けたり泣いたりねだったり色々だ。
一人一人全く違う生徒たちだが、共通しているのは、教師のめぎに自分をちゃんと見てもらいたい、という強烈な熱烈な心からの願いを持っていることだと思う。主張の強い生徒も、引っ込み思案の生徒も、その願いは等しく心の奥底に強くある。一見大人の高校生でも、その思いは強い。いや、高校生だからこそ強いこともある・・・長い間なかなかありのままを見てもらえなくて、思いがつもり重なっている場合だ。非常に手を焼く生徒が毎年数人いるが、時間をかけて彼らが欲しがっているもの・・・それは凛とした規律だったり、失敗しても叱らない包容力だったり、パーフェクトじゃなくてもいいんだよという言葉だったり、人それぞれなのだが・・・そういうものに多少なりとも気がついて90分の授業の中でほんの少しでも気をつけて一人一人個別に向き合っていけば、いつかはほんのちょっとだけでも彼らと心が通じ合えると感じている。
そんな彼らが3年間に少しずつ大人になっていく様子を見るのは、毎年眩しいほど素敵な体験だ。子どもっぽく屁理屈をこねまくっていた生徒が急に冷静になったり、いつもおしゃべりでうるさかったクラスがシーンと静まりかえって課題に集中して取り組むようになったりする。毎日は格闘だが、3年間にほんの数回だけとは言えそういう瞬間に立ち会えることに幸せを感じている。
秋休み後から年末まで、色々立て込んで辛かった。その分この冬休みの2週間は外の世界をシャットダウンして冬眠していたような気分。でも、目が覚めたらスッキリ。来週中には前期の成績をつけ終わらなければならない(前期の終わりは2月初め)。気合いを入れて取り組まなくちゃ。
♪ 現在のデュッセルドルフ ♪
枯れ枯れ枯れ・・・
2013-01-11 02:00
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コメント(12)
顔は浮かぶけど、名前が浮かんでこないこの頃です^^;
by Baldhead1010 (2013-01-11 04:32)
高校生、3年もかけて日本語を学んでいるんですね。
めぎさんはアジアをどのように見ていくのか、その子たちの将来を決める重要な役割を担っているんですね。
by ちばおハム (2013-01-11 06:26)
南国のお花ってホント不思議な形ですねぇ♪
見ていてとても楽しいです(^^)♪
ホテルのご飯もとても美味しそう(^-、^)
子供って・・子供の意識って言葉や習慣が違っても万国共通なんだなと
しみじみ思いました。
小学校で読み聞かせのボランティアをやるようになって5年が経ちますが
低学年の子供たちを見て、今回めぎさんが書かれたことと同じようなことを思いました。
どこで子供は変わっていってしまうのか・・とも今考えてます。
めぎさんのように考えてくださる先生だと子供も保護者も救われるんですが
残念ながらそういう先生ばかりではないようです・・・・。
めぎさんの生徒さんたちは幸せだと思います(^^)
by のの (2013-01-11 08:14)
さすが南国。エキゾチックですね。
by luces (2013-01-11 08:31)
生徒さんたちが、めぎさんに自分をちゃんと見てほしいと願い、いろいろな形で気持ちを表現してくるのは、めぎさんに対する強い信頼があるからだろうと思いました。度々感じることですが、めぎさんはほんとうにいい先生ですね。
by stellaria (2013-01-11 08:54)
色んなお花に出会われましたね~ ペナン島のほうが多いのかしらね~お花も。
人の名前覚えるのは早いです。でも最近は忘れるのも早いです(__;
やはり齢なんだとつくづく感じます・・・
by mimimomo (2013-01-11 11:46)
垂れ下がるように生えていて、淡いブルーで中が黄色のお花、
とってもキレイで好きだなぁ。
自分を分かってほしい、自分を見てほしい、その思いが満たされると、
今度は自分から他の人を分かろうとしたり、ちゃんと見たりできるようになるんだろうな。
私も海外では名前、ちゃんと呼んでもらえないことがあるけれど慣れちゃった。
by Inatimy (2013-01-11 17:14)
めぎさんの記事を拝見して、改めて、教育というのは大切な、
そしてやりがいのある仕事だなあ、と思いました。
これ以上書き始めると、とても長くなりそうなので、
ここは、ここまでで。
by ナツパパ (2013-01-11 17:37)
今回のお花は、近くの温室で、見たことのあるお花が多いです。
お花の名前は、聞いてもすぐ忘れますね。
by テリー (2013-01-11 17:38)
たしかに欧米人の名前は同じのがかぶっていることが多いので困ります。
by YAP (2013-01-11 18:56)
中国人も名字が少ないからかぶりますよぉ。下のお名前まで発音しなければいけないので、難易度があがります。 ロシア人よりはましかもしれませんが。。 教育のお仕事も奥が深そうです。
by ぽりぽり (2013-01-11 19:16)
国が違っても、年齢が違っても、子どもが教師に求めるものって同じなんですね。子どもの気持ちに寄り添って頑張らねばと思いますね。
by HIROMI (2013-01-11 21:24)