SSブログ

ホテル付近のこと [2012年バイロイト音楽祭]

ax.jpg

現在バイロイト音楽祭の話を連載中。

めぎ家が泊まったホテル(奥の緑色の建物)のすぐ近くに、もう一つホテルが建っていた。その一階はドイツ料理のレストラン。ちょうど鉢植えで生け垣みたいになっているところがそのテラス席。
a1.jpg


正面から見た写真。これまたドイツって感じの建物ですわね。Weihenstephan(ヴァイエンシュテファン)というホテル・レストランなのだが、壁にÄlteste Brauerei der Weltと書かれてて、それは世界で一番古いビール醸造所という意味だ。Weihenstephanはバイエルンのフライジンクというところにある修道院の名前で、そこでビールを1040年から作っていたのだとか。ホームページはこちら
a2.jpg


めぎたちが泊まったホテルの一階にもレストランがあるのだけど、そこはイタリアンで、イタリアから戻ったばかりだっためぎ家としては食欲が湧かなかった。せっかくザ・ドイツであるバイロイト音楽祭に来ているのだから、こてこてのドイツ料理が食べたいね、ということで意見が一致し、バイロイト到着日の夜はここで夕食を試してみることにした。美味しかったら、次の日の観劇のあとの席を予約しましょ、ということで。まずはビール。PilsとHell(淡色)とDunkel(黒)があるという。Hellを試してみた。バイエルンのビール特有の味。苦みが少なく、飲みやすい。
a3.jpg


ほら、1040年以来、と書かれてる。すごい歴史ね。
a6.jpg


ここでレバー団子スープを前菜にしたが、意外に味が薄めでびっくり。以前バイロイトで食事したときあまりにも塩が利きすぎてて閉口したのだが、ここのはもう少し塩が入っていてもいいんじゃない?と思うほど薄め。食べやすかった。小食の方ならこれでおなかいっぱいになりそうな大きさ。実際めぎはお昼にここに来たときにはいつもこのレバー団子スープのみを頼んでいた。(写真は以前携帯からアップしたもの。)
WP_000219.jpg


でも、ドイツの食事ですっかり胃袋の大きくなっためぎは、夜にはもちろんメインも。これはKrustenbraten(クルステンブラーテン)という料理で、普通のドイツ語ならSchweinebraten(シュヴァイネブラーテン)、つまり焼き豚。うーん、美味しい♪ 付け合わせはニョッキみたいなジャガイモのお団子と別皿でザウアークラウト。このザウアークラウトはかなり甘めであまり酸っぱさを感じなかった。
a4.jpg


うちのドイツ人のはSchäuferla(ショイフェルラ)と書かれていたのだが、南ドイツの方言で豚肉の肩肉のこと。ちょっともらったけど皮がカリカリで美味しかった。骨付きか否かという違いでめぎのとほぼ同じような感じではあるが、うちのドイツ人はこのカリカリパリパリを食べるのが好きで大喜び。美味しいけれど、切るのはかなり力仕事。
a5.jpg


こういう料理、特にジャガイモ団子やザウアークラウトを付け合わせにする料理は基本的に冬の料理で、久々に食べたという感じ。しかし、結構暑かったにもかかわらずとても美味しく食べられた。そうそう、ずいぶん明るいが、夜7時過ぎの食事風景。食べ終わって帰りがけに写したこの写真は夜8時半近くの撮影。
a10.jpg


ここ、美味しかったので、このあと足繁く通った。ホテルからすぐ近いので、とても便利。4時からの公演に向けていつも3時にホテルを出るようにしてて(着物で歩くと約20分かかり、到着してから写真撮ったりブラスの演奏を見たりするから結構余裕を持って出ていた)、それに間に合うように2時からシャワーを浴びて髪をセットして着付けをするという毎日だったのだが、その直前にさくっとお昼を食べに行ける。これはうちのドイツ人がある日のお昼に食べていたソーセージ。(めぎは上にも書いたようにレバー団子スープを注文。)
a11.jpg


その後3夜あったうち、劇場のレストランで食べた日を除き、夕食は公演後2回ともここの席を予約した。そして、2回ともまずビールを飲み、それからフランケンワインを頼んでめぎは牛肉のカルパッチョを、うちのドイツ人はガチョウの胸肉のローストを食べた。
a12.jpg


外のテラス席は満席だった。
a13.jpg
a14.jpg


食べ終わったらすぐにホテルに戻れるので、とても楽だった。このレストラン、味が薄めで日本人には絶対にお勧め。ビールも美味しいし。

さて、ホテルから劇場までは、さっきも書いたように歩いて20分くらいなのだが、こんな綺麗な道が続いている。
a15.jpg
a16.jpg


途中、線路を渡る橋があったので、向こうが見えるかと思って上ってみた。祝祭劇場はほとんど緑に隠れていたが。
a17.jpg


あのワルキューレという建物は何に使われているのかな。
a18.jpg


こんな通りを毎日着物で歩いたのは、ほんの2週間くらい前のことなのだけど、もはや別の世界のことのよう。
a19.jpg
a20.jpg


観光の方も通るところ。
a21.jpg


ここで4泊5日間こんな毎日を送ったのだった。
a22.jpg


ホテルから祝祭劇場までは、下の地図で矢印のホテルの場所からひたすら上へ上へスクロールしていくと緑の敷地が現れ、その上の方に丸い屋根のある大きな建物=祝祭劇場が見えてくる。結構遠いでしょ。




それにしてもこの町って、ニーベルンゲン通りとか、ワルキューレ通りとか、トリスタン通りとか、パルジファル通りとか、ほんとワーグナーと共に生きているという感じだわね。
nice!(41)  コメント(15) 

nice! 41

コメント 15

Baldhead1010

おはようございます。

これまたすごいボリューム^^
by Baldhead1010 (2012-08-26 04:48) 

ちばおハム

なんと穏やかな過ごし方。
(沖縄台風です。穏やかが、ちょっとうらやましいくらいです)
by ちばおハム (2012-08-26 05:13) 

Inatimy

ソーセージ5本が1人分・・・たっぷりですね~。
このソーセージも薄味かしら。 だったらいいなぁ。 
ジャガイモ団子もザウワークラウトも大好き♪ カリカリの骨付き肉も魅力的。 
たっぷり食べても、すっかり消化できるほど、体力勝負の日々だったんだと納得。
by Inatimy (2012-08-26 05:31) 

HIROMI

あの、でっかい肉団子は、レバーだったんですか。レバーを大量に摂れて、体に良さそうですね。
味付けが薄いというのも体に優しいです。
by HIROMI (2012-08-26 06:17) 

YAP

私はシュトゥットガルト周辺しか知らないので、ドイツ料理というとやたらと塩辛いイメージしかなかったのですが、味付けが薄いとおいしく食べられそうな気がします。
by YAP (2012-08-26 06:40) 

マリエ

ホームページにも行ってみました。すっごいおいしそう\(^▽^)/
って戻ってめぎさんの食事も見てますますおいしそうでお腹がすきました。ほんとにドイツ料理って日本人好みですよね。素敵な雰囲気だし、外のテラス席も感じいいですね。みなさんも楽しそう(*^-^*)
by マリエ (2012-08-26 07:17) 

ぽりぽり

THEドイツ料理って感じですね!ビールがすすんでしまって仕方ないでしょうね。 
by ぽりぽり (2012-08-26 09:40) 

nao

ボリュームがすごそうですが、ソーセージのカリッとした感じはビールが進みそうです♪本場で食べてみたいですね(^_^)
by nao (2012-08-26 13:43) 

のの

(´人`)楽しいわぁ~♪
この自分の日常とかけ離れた世界の日常を垣間見るというのは
ホント楽しい♪
日常・・・でもないかw こんな大きな音楽祭なんて
一生行くこともないでしょうけど、全く興味の無い世界でもないし、しかもめぎさんの視点ていつも面白いので
とても楽しく拝読させて頂きました♪
着物、自分で着られるというのは強みですねぇ。
海外で暮らすなら着付けを習得していたほうがいいですね。
by のの (2012-08-26 17:10) 

たいちさん

私もカリカリの豚肉料理を賞味したいですね。
by たいちさん (2012-08-26 18:59) 

miffy

美味しいお店が近くにあって良かったですね。
どの料理もとっても美味しそうだし、味付けが薄いというのも良いですね。
by miffy (2012-08-26 21:25) 

luces

ビールも料理もおいしそう。
by luces (2012-08-26 22:21) 

テリー

おいししうですが、ボリュームがすごいですね。
by テリー (2012-08-27 07:01) 

krause

美味しそうな南ドイツの豚肉料理、まだ朝10時前なのに、かなりお腹が減ってきました^^。
by krause (2012-08-27 09:48) 

mimimomo

あのじゃが芋のお団子、フランケンワイン・・・ソーセージ。
ドイツ旅行を思い出す数々です^^
by mimimomo (2012-08-27 15:25)