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第1アドヴェントとフルーツラム酒漬け [小さな出来事]

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みなさま、これを覚えていらっしゃいます?
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こんな汚い地下室に置いていたので・・・
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まずは綺麗に垢を落とし・・・
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じゃじゃん♪
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ちなみに10月初め頃にかき混ぜたときはこんな感じ。2週間に1度の頻度でかき混ぜておりました。
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ちょっと味見いたしましょ~わくわく♪
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♡お・い・し♡

イチゴがすっかりラム酒漬けになって、たまりませんわ♪ Stark(シュタルク=英語のstrong)の一言。

これが解禁になったのは、11月29日が第一アドヴェントだったから。
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めぎ家の今年のアドヴェントリースは、赤の蝋燭に木の実などの飾りがシンプルについているもの。いつものマルクトで小さめのを買ったのだけど、それでも直径が40センチ。そういう大きい物が楽々置けるのがドイツの家のよいところ。
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これを置くと、本物のモミの香りが部屋中に。それが、ドイツのクリスマスの匂い。文化というのは匂いと密接に結びついているのだなあと感じる。

ちなみに第1アドヴェント=クリスマス4週間前の日曜日には、火を灯すのは蝋燭一本だけ。これから日曜日を迎えるごとに、火を灯す蝋燭も増えていく。まさにアドヴェント=待降節。もとはラテン語のAdventとは、今のドイツ語でAnkunft(到着)とか、Er kommt an. (彼が来る)という意味。キリストの誕生を待つ期間なのだということがハッキリと分かる。

さて、第1アドヴェントに必ずうちのドイツ人の母親から届くもの。
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そう、シュトレン。毎年同じ話をしているが、ドレスデンとマイセンの近くに住んでいるうちのドイツ人の母親は、彼女御用達のこのシュトレンを必ず第1アドヴェントのために送ってくれる。Markgrafと言うのは辺境で、これはマイセン地方の辺境泊御用達のシュトレンということ。シュトレンをのせているこの石板も、彼女がプレゼントしてくれたもの。一年に一回、この時期にしか使わないシュトレン用のまな板。今年も有り難く使わせていただきました♪
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シュトレンはバターや卵や砂糖がぎっしり使われて作られたドイツのクリスマスケーキ。ずっしりと重く、送られてきたのは1.5キロ。母親とその連れ合いに依れば、本当はさらに溶かしバターを擦り込んで馴染ませてから食べるそうなのだが、めぎにはこれだけでもうバターバターでいっぱいいっぱい。そんなめぎのために、うちのドイツ人はバター擦り込みを行わず、自分でバターを塗って食べている。

相変わらず達筆な手紙と、彼女が参加している合唱団の教会コンサートの録音CDも。教会でオケと合唱団がコンサートをするのって、ドイツでは大都市だけでなく小さな町でもよくあること。教会(=宗教)とクラシック音楽が密接に結びついた文化であることがよくわかる。
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メンデルスゾーンの「交響カンタータ」ですって。さすがライプツィヒ近くの町だなあ。「聖パウロ」というオラトリオも。こういう宗教音楽をアドヴェントに聴くところがこれまたドイツのクリスマスらしさ。母親は最近たちの悪い風邪にかかったそうだが今はおかげさまで元気になったそう。75歳の彼女がこうして今も元気で精力的に活躍しているのは本当に有り難いこと。

この記事は日曜日の午前中に予約投稿。今日はこれからお客様とアドヴェントのお祝い。リースの蝋燭に火を灯した様子やフルーツラム酒漬けをどうやって食べたかはまた明日♪
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さとふみ

今年ももうシュトレンの時節なんですねぇ..
by さとふみ (2009-11-30 04:58) 

Krause

美味しそうなのが出来上がりましたね!
by Krause (2009-11-30 05:36) 

Baldhead1010

日本ではなかなかモミの木が手に入らないので、ヒノキで我慢を^^;
by Baldhead1010 (2009-11-30 05:52) 

manamana

ラム酒漬けがおいしそうに出来上がりましたね。
by manamana (2009-11-30 05:54) 

hatsu

ラム酒漬け、とってもおいしそうですね~。
お母さんからの手紙の“Haha”の文字、
めぎさんへの愛情を感じます^^
by hatsu (2009-11-30 06:48) 

YAP

めぎさんのブログを見ていると、ドイツの伝統を大切にされているというのがよくわかります。
日本では、いろいろな点で、だんだんと昔の伝統がひとつずつ消えているという感じがするのですが、ドイツではどうなんでしょう?
クリスマスマーケットは毎年にぎわっていますし、やっぱりクリスマスは昔ながらのスタイルをしっかり守っている人が多いんですかね。
by YAP (2009-11-30 08:02) 

ナツパパ

生活と信仰が密接に結びついているのは素敵なことですね。
一つ一つの習慣を大切に暮らしている様子は羨ましいなあ。
それが生活を愉しむということなのかも。
日本にもいろいろな習慣があるのに、最近ちょっと雑になっているので...
わが家でも見直しをしなくちゃ。
by ナツパパ (2009-11-30 08:22) 

どらっち

ラム酒漬け♪おいしそう(^^)アドベント。もうそんな季節。
一年って、本当に早いですね・・・。
by どらっち (2009-11-30 08:52) 

やよい

フルーツラム酒漬けが美味しそうです、
もちろん 1.5キロのシュトレンも・・・・・
by やよい (2009-11-30 10:04) 

あかえび

うひょ~、いよいよラム酒解禁ですか(^^♪
大きなシュトーレンも。あかえび家はシュトーレンをハンブルグのヴィーダマン社ってところから買うことにしました。初めてのシュトーレンなので楽しみです。(^^)
by あかえび (2009-11-30 11:32) 

塩

メンデルスゾーン聴きたいですね。
正直言ってクリスマス時期のドイツは知りませんが(そのためめぎ様の文とお写真がこれまた楽しみです)、結構蝋燭はいろいろと買って帰って今も持っています。
by (2009-11-30 11:46) 

かずのこ

取引先のドイツの会社がミスのお詫びにと
シュトレンを送って来てビックリしたことがあります。

by かずのこ (2009-11-30 12:20) 

きこじじ

ラム酒漬、濃厚な香りがしそうでおいしそうです。
今年はメンデルスゾーン生誕200年の年だそうです。

今年は、シュトレンを作ってみようと思ってます。
でも、食いしん坊の家族に食べられて、作ったらあっという間になくなりそうなので心配です。
by きこじじ (2009-11-30 12:52) 

たいちさん

壺、覚えていますよ。どんなものか賞味したいですね。これからクリスマスにかけては、最も大切な時期なんですね。
by たいちさん (2009-11-30 13:41) 

マリエ

フルーツのラム酒漬け、とってもとってもきになってました。あれどうなってるんだろ~って、日本のここからも思ってましたよ(*^_^*)
おいしくできて何よりですね。それにお母様のお手紙とシュトレンは嬉しいですね。どんどんクリスマスモードになりますね。
by マリエ (2009-11-30 16:59) 

wakatate

イチゴのラム酒漬け凄く美味しそうですね。
ドイツ人さんの、母親からの手紙、心がこもっていて
素晴らしいですね。
by wakatate (2009-11-30 17:35) 

luces

時間を掛けてラム酒に漬け込んだフルーツがどうなっているか、楽しみです。シュトレン用のまな板があることにびっくりです。
by luces (2009-11-30 19:40) 

Inatimy

赤いキャンドルのリース、やっぱり可愛いなぁ。
嬉しいですね、シュトーレンの贈りものも。
包装紙もクリスマスの雰囲気たっぷり♪
フルーツのラム酒漬けもどんな風に食べたのか、
イチゴ以外はどんなのか、スゴク楽しみです。
by Inatimy (2009-11-30 20:25) 

tanpopo

ラム酒漬けの色が美しくておいしそう! かき混ぜながら熟成させていくところは、お味噌みたい♪(そういえばうちの味噌は放りっぱなし、どうなっちゃっただろう)お母様の字、本当に可愛らしくて綺麗ですね。めぎさんのために、シュトレンにバターを擦り込まずに置くドイツ人さんもお優しいです。
by tanpopo (2009-11-30 22:43) 

hideyuki2007y

いちごなどのラム酒漬けがたまらなくおいしそうです。我が家は今年は梅酒が飲めそうなのでそちらで我慢しましょう。それと、アドベントカレンダーを作ってました。クリスマスまで楽しめるのがいいですね。梅酒の方は量的に持つかどうか、、、
by hideyuki2007y (2009-11-30 22:55) 

おじゃまま

ラム酒漬けですか。ドーデーの「水車小屋便り」みたいだな。
先生、辺境「伯」です。

それよりも、ドイツ人の学生たちが日本のキリスト教徒の
パーセンテージ等々に驚いた、という前の記事のコメントに驚きました!!
イメージが変わってるんでしょうか。
日本人がキリスト教とだと思っているほうが、不思議なんですが。
by おじゃまま (2009-12-01 00:46) 

もんとれ

キマシタネ。以前にもカードだったかメッセージを見せてくだすっていたけれど、本当に達筆だな。
by もんとれ (2009-12-01 04:35) 

めぎ

>みなさま
フルーツ漬けラム酒解禁の話にコメントとniceをありがとうございました。
みなさま、この壺を覚えていてくださったんですね~嬉しいです♪ できあがりは、50%以上のラム酒ですから非常に強いです。めぎはまろやかな日本の梅酒を飲みたいですけど、無い物ねだりですね。
ヴィーダマン社って知らなかったのでハンブルク育ちのうちのドイツ人に聞きましたけど、彼もパン屋さんとして朧気に覚えている程度でした。ちなみにドイツでシュトレンといえば、ドレスデンです。でもまあみなさん、近くのパン屋さんのを買っていて、または自分で焼いていて、ドレスデンから取り寄せている人はあまりいないですね。ドレスデンのは結構高いですし。
シュトレンは、2ヵ月くらい保ちます。そのくらい保つほどバターと砂糖いっぱいです。だいたい、作りたてを食べる物ではなく、焼き上げから2週間くらいは寝かせます。昔の保存食だったんでしょうね。
ドイツも昔ながらの伝統が少しずつ消えていってはいるんでしょうけど、その動きは非常にゆっくりで、根強い伝統派が多いです。やっぱり、キリスト教民主同盟という政党が政権を担っているほどのキリスト教国家ですからねえ。他の先進国で教徒が1%にも満たないなんて、頭では分かっていても具体的な数字を見るとびっくりするんでしょうね。
辺境伯の字が間違ってましたね。ご指摘ありがとうございました。
by めぎ (2009-12-01 07:19) 

とよっち

味見だけで終わらなかったりして・・・(笑)
どんな味がするのでしょう?
by とよっち (2009-12-01 07:35) 

めぎ

>とよっちさん
勿体なくてかえってあんまり飲めないですよ♪
by めぎ (2009-12-03 07:14)