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カヌー [文化の違い]

今、デュッセルドルフではライン河畔でカルチャーフェスティバルが催されている。
ライン河畔の広場に大きな仮設テントがあって、その中で演劇など上演されているらしい。
そして、ライン・プロムナードにはアルトビールの店が並んでいる。

日曜日、船上カフェに入ってみた。

アイスカフェを頼んでみたら、アイスクリームと生クリームの他に氷が入っていて、いわゆる日本風のアイスコーヒーみたいだった。
へえ、ドイツにもアイスコーヒーがあるんだ!(普通はアイスカフェと言うのはあったかいコーヒーにアイスクリームが浮いている。)あまりの驚きに写真を撮るのを忘れてしまった。

河畔は、いつも日曜日は多くの人が散歩しているけれど、今回はお祭りともあってさらに結構な人出だった。
すぐ横に停まっていた遊覧船が出航していったが、これはケルンとデュッセルドルフを結んでいる有名なKDラインではなくて、デュッセルからカイザースヴェルトという近郊の町までのWeisse Flotte(ヴァイセフロッテ)という遊覧船である。1時間くらいの遊覧が楽しめる。


ラインは、普段は大きな大きな貨物船が頻繁に行き交う河である。船による交易が今でも行われていることを実感する。
しかし、日曜日のこの日は貨物船の航行はまばらで、小さいボートが目に付いた。この近くに小さな港があるのだが、そこには個人で所有されている小さなエンジンつきのボートがたくさん止まっている。

山中湖や芦ノ湖みたいに手漕ぎのボートの貸し出しなどはないが、エンジンつきのボートは、事前に申し込めば遊覧してくれるそうだ。
カヌーで遊んでいる人たちもいた。カヌーの貸し出しもないので、これは個人で所有しているカヌーである。ドイツの人は、日本と比べると結構な割合でカヌーやボートを個人所有している印象だ。


カヌーで遊ぶ場合、安全対策は全くの自己責任である。救急隊が岸辺で待機しているわけでもないし、大型貨物船や遊覧船も航行する中で楽しむわけだから、船走行の規則なども知っている必要がある。
私も友人に乗せてもらったことがあるのだが、事前に、泳げるかどうか確認された。救命胴衣をつけるか否かは本人の判断に任された。

実際に乗ると、河は広く、流れは速く、バランスをとったり方向を操作したり忙しい。テーマパークで安全に乗るのとは全く違う。子どもを乗せる場合は、その子どもも泳げることがまず大前提だし、救命胴衣をつけ、落ちた場合にどうするかしっかり説明し、イメージトレーニングする。

カヌーの後ろから、ジェットスキーもやってきた。珍しい。これも個人の持ち物なのだろう。数が少ないからまあいいが、結構うるさい。


ジェットスキーが通り過ぎた後、カヌーはその波でゆらゆら揺れていた。本当にスリル満点、これこそ「遊び」というものなのだろう。


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みほ

カイザースヴェルトとは皇帝の森でしょうか。
辞書を持ち出さなくては!
by みほ (2006-10-06 10:03) 

めぎ

カイザースヴェルトは、訳すと「皇帝の島」です。
このwerthは今のドイツ語にはもう無く、中世のドイツ語で島という意味でした。
実際、昔はそのあたりは島だったそうです。
ちなみにデュッセルドルフは、デュッセル川の村、という意味です。
by めぎ (2006-10-07 04:14) 

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