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始まった日常 [食べ物・飲み物]

年末年始の旅から木曜日の朝ようやく帰ってきて、その夜はうちのドイツ人がスーパーで挽肉とホールトマトの缶を買ってきてミートソースを作り、スパゲティにしたのだが、めぎは疲れ切っててその写真は無い。その次の日は金曜日で、いつものマルクト市場に買い物に行ったのだが、雨だったのでその写真も無い。金曜日の夜、ようやく仕事を終えてちょっと一息、写真を撮る余裕が出来た。
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うちのドイツ人曰く、また料理する日常が始まったなあ・・・そう、この3週間というもの、仕事はもちろん夕食の準備もしないでいいのを心から喜んで解放感を味わっていたうちのドイツ人。めぎも、長いこと掃除をしてなくて埃のたまった自分の部屋に、溜息。毎日掃除してもらえる生活は終わってしまったわね。ああ、自分で掃除しなくちゃ。

金曜日のマルクト市場では美味しそうな牛のフィレ肉に惹かれ、その晩はドイツの美味しいジャガイモと冬の味覚である芽キャベツを付け合わせに熱々をステーキをいただいた。
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日曜日の夜に戻ってきて月曜日から5日間びっちり仕事するはずが、3日も遅れて戻ってきてたった2日で仕事終了。それはそれである意味神様がくれた贈り物なのかも知れない。これはマルクト市場で買ってきたクレマチス。
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帰りの飛行機がキャンセルされたとき、えええ~学校は、授業は、どうしたらいいの!?校長にいったい何と言われるかしら、厳重注意とかされちゃうのかなぁ・・・とブルーになった。うちのドイツ人は自営業で、毎年正月明けはそれほど仕事がないので結構涼しい顔をしてのんびり新聞を読んでいたが、めぎは大学と高校にどのタイミングでメールを書こうか、どう説明しようか、とかなり気を揉んだ。帰りのフライトが想像以上にいつまでも決まらず、もしかしたら間に合うかも・・・という儚い望みをかけてギリギリのタイミングまで待って、もうダメだ、と分かった時点でメール。ドキドキしながら返事を待ったが、高校はハッキリ言って全然気にされずすんなり休講になり、同僚が「大変ね~頑張って!」と激励のメールをくれた。大学の方は一日は代講をしてもらい、一日は休講にし、やはり「早く帰れると良いね!」というメールをくれた。温かい文面が本当に有り難かった。これは同じくマルクト市場で買ってきたヒヤシンス。
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職場の人が理解あるというか、数日遅れで戻ってきても誰も「嫌み」など言わず気にしていないのは、やはりお国柄だろうか。ドイツの高校の場合、教師は自分の教科の授業時間以外に学校にいる義務もないし、ある教科の授業がその教師の病欠や研修で1~2週間休講になることなどはざらにあるので、誰かがいなくてもたいして気にはしない。そこが日本の学校教師と根本的に違う。とは言え今回は病欠だった訳ではないので事情が異なるのだが、学校でそのことについて同僚と話してみたところ、だって別に故意に勝手に休んでいる訳じゃないじゃない?とのこと。基本的にみんな、自分の権利については非常にシビアだが、誰がいつ何日休んでいようと、いや、もっと言えば、人のことは全然気にしていない。

会社員でも、ドイツの場合は長期の病欠や休暇がよくあるので、戻りが予定の数日遅れでも、顧客との重要な打ち合わせでも入っていない限り、やはりそれほど気にしないものと思う。休みの間の代理の人は大変で、プライベートでひいひい文句を言うケースもあるけれど、だからと言って休んだ相手に文句を言うことはなく、代理の人員不足を会社に対して嘆くのだ。その人も別の時期にやはり長期休暇を取る訳で、お互い様だし。

今回めぎの上司は、何でも予定をキッチリと組む日本人のめぎにこんなことが起こり、人間味を感じて微笑ましく思ったらしい。有難いことだ。この分、恩返しするつもりでまた頑張って働かなくちゃ。白いランの花は、かつて高校の卒業生がめぎにプレゼントしてくれた鉢植えの(たぶん)5代目の花。
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撮影: D600 + 35mm(F1.8)
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コメント 7

Baldhead1010

なるようにしかならないさ、という、ケセラセラ、だから、let it be。

でも、日本人は違う。
神風を吹かしてでも、なんとかしたいと^^;
by Baldhead1010 (2017-01-15 04:55) 

ナツパパ

なるほど文化の違いですねえ。
でも、他人の事故に寛容なのは見習いたいところだなあ。
わたしはそういう風に接したいと思いました。
今年からそうしたいな。
by ナツパパ (2017-01-15 09:47) 

ぽりぽり

日頃の仕事ぶりが評価されている証拠ですよ。私が会社でやったら大変なことになっていたことでしょう。。
by ぽりぽり (2017-01-15 11:41) 

YAP

たしかに、日本人だとちょっと嫌味言いそうな人はいるかも。
私の勤務先はかなり大らかなので大丈夫だと思いますが。
だって、天気は自分のコントロールできるもんじゃないですもんね。
by YAP (2017-01-15 16:13) 

テリー

長期休暇をとるという文化では、数日の遅れは、関係ないでしょうね。
昔、アメリカで、働いていた時、その年の年休取得予定の一マスが、一日ではなく、一週間だったのには驚きました。
by テリー (2017-01-15 18:31) 

おじゃまま

大変な、気苦労だったのですね〜
なかなか素敵なお話です、日本ももうちょっと、
こういう感じになったらいいのですけどね。
by おじゃまま (2017-01-15 21:57) 

mimimomo

思い出しました。イギリスに居る頃、冷蔵庫だったか洗濯機だったかが壊れて、メーカーに電話したら「今担当者は休暇中だから、10日か2週間後じゃないと駄目ですね」と言われて唖然としたことを・・・日本では絶対にありえない・・・でも、今の日本だんだんそれに近くなってきています(__;
by mimimomo (2017-01-16 07:31)