アンナおばさんのワインハウス

ここはデュッセルドルフのアルトシュタット（旧市街）。



その一角に、Weinhaus Tante Annaというレストランがある。訳すとアンナおばさんのワインハウス。



場所をクローズアップ。



前回ここに来たのはめぎの誕生日祝いの折。それから5ヶ月、早くもまたもやここにやってきたのは、うちのドイツ人が父親の遺産をもらって、それでめぎにご馳走したい、と言いだしたから。たぶん、ハンブルクとの何度もの往復や、悲しみに付き添っためぎへの労いの気持ちや、父親にもらったお金で父親のことを思いながら父親がこよなく愛した美味しいご馳走とワインを賞味しよう、という気持ちがあったのだろう。

通された席には既にワイングラスがずらり。



予約は7時。でも、まだ外はこんなに明るかった。



魅力的なものが並んでますわね～



アペリティフに勧められたリースリングのスパークリングワインをいただきながら・・・



メニューを決めた。もちろんワインリストやアラカルトもあるのだけど、ここに来たらコースを頼むことにしていた。ここの良さは、料理にあったワインも一緒に出してくれること。色々な美味しいワインを試せるので、迷わずワイン付きの方を注文。うちのドイツ人はドイツ料理の方を、めぎはDegustationの方を。



最初に運ばれてきたパン。どれもすごく美味しかった。



そして、お通しとして出てきたのがメニューには載っていないこちら。クレーム・ブリュレにホワイトアスパラのソース。もちろんクレーム・ブリュレもホワイトアスパラ味。めぎの今年初の白アスパラは、こんなステキな繊細な料理となった。



いよいよワイン♪　左はうちのドイツ人のIphöher Kalbというフランケンワインで葡萄は彼の好きなSilvaner、右はめぎのバーデンのMusbruggerというワインで葡萄はGrauburgunder。



めぎの前菜は、12時間かけて弱火で炊きあげたというラム肉のタルタル。



うちのドイツ人の前菜は小エビのワサビ味サラダ。



ワサビをドイツ人が発音すると「ワーザービー」となる。うん、まさに、山葵ではなく、ワーザービーって感じ。西洋山葵より主張が強い。

スパークリングワインに白ワインを飲んで、既にほろ酔い気分♪



そこへ、次のワインたち。写真では違いは分からないけど、味は全然違う。左はうちのドイツ人のザール地方のリースリングのシュペートレーゼ。右はめぎのプファルツ地方のシャルドネ。



めぎのスープはホタテとエビ。出汁はロブスター。



うちのドイツ人のはリンゴとにんじんのスープに鴨の肉団子付き。



もうこの辺りで結構おなかいっぱい。でも、これからメインが・・・メインのワインは、うちのドイツ人のがヴュッテンベルクのトゥロリンガー。めぎのはボジョレー。



↑メイン料理は、めぎのは牛肉のステーキにカリカリに焼いたタマネギが載っていて、セイヨウゴボウのピューレ。へええ、ヨーロッパにもゴボウってあるんだ・・・どんなのかしらね。

うちのドイツ人のメインはシュヴェービッシュ・ハルの豚肉。付け合わせが面白いの・・・緑色のは、中にスライスしたキャベツのお浸しのようなものが重なっていた。そして、焼いた梨。これが絶妙な美味しさ。



メインを食べ終わった頃には、外が薄暗くなってきていた。これは8時45分頃の撮影。



それからチーズ。実はめぎだけコースが一品多い。それにあわせてうちのドイツ人もチーズを頼もうという案があったが、相当おなかいっぱいだったので、めぎのを分けることにした。それを聞いた給仕の人は、うちのドイツ人用に小さめの皿を持ってきてくれて、ワインも少し小さめのグラスにサービスしてくれた。ワインはモーゼルワイン。赤ワインのあとに白ワインは普通美味しくいただけないけれど、これはなんとびっくり、何の問題もない。うまく選んであるなあ、と感心。



これは、既にチーズを分けてしまった写真。真ん中のオレンジのチャトゥニーがすごく美味しかった。



それからデザート。ワインは、うちのドイツ人のがラインヘッセンのアイスワイン、めぎのはプファルツのデザートワイン。甘くて美味しい♪



しかし、デザートはきつかった・・・ものすごく美味しいのだけど、おなかいっぱいで。うちのドイツ人のはケシとサンザシのフレッシュチーズケーキ、めぎのはバナナ・ジンジャーアイスとチョコレートムース。



さらにさらに、コーヒーに出された小さなお菓子。右のはオレンジ味のゼリーのようなもの、真ん中はイチゴタルト、左のは何かのスポンジケーキ。もう無理。



というわけで、義父に大いに感謝しながら、思い出話をしながら完食。楽しく美味しく酔って、きっと義父も一緒に楽しんでいてくれたことだろう・・・ありがとう。


デュッセルにいらっしゃることがあったら、もしくはデュッセルに住んでいらっしゃるなら、ぜひ一度どうぞ。ドイツの食事がこんなに繊細でこんなに美味しいってことに、びっくりするだろうから。英語のできる給仕もいる。ホームページはこちら。今日のメニューを英語で見たい方はこちらをどうぞ。ちなみにこのメニューは4月30日まで。その後は初夏のメニューになるはずだ。季節ごとに行けたらステキだけど、めぎ家にはちょっと高すぎ・・・また、いつか、例えば妹夫婦が来てくれるとか（うちのドイツ人は義弟とここで一緒にワインを飲みたいと何度も口にしていた）、そういう機会があったときの楽しみとしよう。


♪　サッカーのこと　♪

今日のトップニュースはやっぱりこれでしょ♪　写真はRP-Onlineから。



記事の内容、いくつか間違っているけど（ベルリンは負けたんだけど、この記事では勝ったと書かれてる）、でもまあリンクいたしましょ。

めぎはスペインのレアル・マドリッドとバルセロナの試合でドイツのケディーラがゴールしたのが嬉しかった。

コメント 19

私の晩酌は一本500円ほどの赤ワインです＾＾；
by Baldhead1010 (2012-04-22 06:50) 

下戸の私はワインが一番やばいお酒です。
飲み口がいいと、ついつい飲みすぎちゃって、後で大変になってしまいます。
こういうお店だと、ちゃんと帰りのことを考えておかないと．．．
by YAP (2012-04-22 07:15) 

レベルが高いですねぇ〜。こういう料理を味わっているから、家庭であれだけ充実した食生活になるのですね。　本当食べてみたいです。
by ぽりぽり (2012-04-22 09:30) 

食事とワインのマッチングは大変難しい、と聞きますよ。
それを、店の、いわば専門家が選んでくれるのですから、
これは行ってみたいですねえ。
ただ、ほぼ下戸の身なので、ワインはそれぞれ半分ずつで十分ですねえ。
by ナツパパ (2012-04-22 11:25) 

素晴らしい雰囲気と繊細で美味しそうな料理、これはかなりの高級店ですね＾＾。
by krause (2012-04-22 11:44) 

これは、おいしそうな料理ですね。
普段は、お酒類は、止めています。ゴルフをしたときのみ、350ml 缶の金と麦（ビール）です。
by テリー (2012-04-22 11:46) 

ワインが飲めなくてもチーズが食べれなくてもこれは絶対行って食べてみたいです。そのくらいステキ！良い時間をお過ごしになれましたね。義父様に感謝ですものね、気持ちもまたひとしお(*^-^)
めぎさんお酒に強くていいなぁ～
by マリエ (2012-04-22 12:48) 

小エビのサラダが食べてみたいです。
あー、やっぱりどれもかな。
うちのドイツ人さんのやさしいきもちがあふれたディナーのような気がしました。
by ちばおハム (2012-04-22 16:22) 

このレストランの記事、素敵なお店だなと覚えていますよ。
「ラム肉のタルタル」を選ばはるなんて、
僕はワインは弱いですが、食べ物の趣味はめぎさんと合いそうです（＾＾）
by くっさん。 (2012-04-22 19:46) 

とっても美味しそうなお料理の数々ですね。
お酒はあまり強くないのでそんなにいろいろなワインは飲めませんが、お料理はどれも食べてみたいです。
by miffy (2012-04-22 21:24) 

夢のようなゴージャスな食事！
うらやましい、うらやましい。このところ、ナイフとフォークだけで食事する店にいってないなあ。急にレストランで食事したくなりました。
by ＨＩＲＯＭＩ (2012-04-22 21:33) 

うーん、美味そうだ～(^q^)

さすが、本場(^^)
by あかえび (2012-04-22 23:06) 

大人だけの時間を過ごせるようになったら、
お邪魔したいお店ですね（＾＾）
by どらっち (2012-04-23 02:32) 

プロの方が選んでくれたワインとお料理の味わいを楽しんでみたいなぁ。
でも、これだけの品数にあわせたワイン、かなりの量になりそう。
ボトル１本をふたりで３～４日かかる我が家なので、大変だ。
でもいつか行けたらな～。　
by Inatimy (2012-04-23 04:44) 

ワサビも世界の味になったのでしょうか。なりつつあるのか。
胡椒やミントや唐辛子、マヨネーズ、コカコーラに続く食文化に
なれたのでしょうか。
by 春分 (2012-04-23 08:08) 

コース料理、美味しそうです。
我が家はこう言う料理を食べに行く事はほとんどないわ。　たまに夫が
フランス料理でも・・と言い出すことがあるのだけれど、ケチなわたくしは
直ぐ却下。
by mimimomo (2012-04-23 10:14) 

料理に合わせてワインが出される、このようなワインハウスは素敵ですね。至福の時間ですね。
by たいちさん (2012-04-23 10:36) 

このレストランのお料理とサービスは超一級ですね♪
画面からびしばし伝わってきます(´▽`)ﾉ
一度行ってみたいな～♡
ドイツの食事文化水準、こんなに高いのに。
どうしてあんなに歪んだイメージなんでしょうねぇ。。。(｡･_･｡)φ
by ひろころ (2012-04-23 13:18) 

赤いタイとジャケットのドイツ人さんの隣席、銀食器のむこうに、お義父様がそっと同席なさっているような気がします。
by もんとれ (2012-04-30 02:15)