北海! [北ドイツの風景]

今、ちょうどリューズムから1.3キロ地点まで来たところ。

みなさん自転車でさっと走り抜けていくが、散歩では自転車が通れないところへも入っていける。昨日の堤防を上って・・・

こんな水路をいくつも超えて・・・

こんな花の咲いている苔の道を歩いていくと・・・

風力発電地帯へ出た。

ぶーんぶーんと、小さな飛行機のよう。この羽根は直径122メートルもあるそう。

そこからも工場を迂回したりなど紆余曲折の後、ようやくエムス河口へ!

ここは、河口というべきか、既に北海というべきか、なんとも分からない部分。向こうに見えているのはオランダ。

近いような遠いような。

ワンちゃんが嬉しそうに遊んでいたが・・・

あとでお風呂が大変でしょうねえ。

こんな小さな堤防で区切られている陸と海。

「北海」という言葉からはどうしても北のうねるような荒波を想像するけれど(昔々、冬に札幌から小樽まで汽車で走ると、波に車体がさらわれるんじゃないかと思うような飛沫が見えたものだった)、ここは波がほとんど無いってことだわね。
ここの小さなカフェで一休み。3時半にうちを出たのにもう5時半近く。外は少々寒くなってきたので・・・

イースターの飾りがある中へ。

ケーキと紅茶をいただきました。

うちのドイツ人の友人は50代の女性で、デュッセルドルフとこの近くのリューズムに家を持つ。車もベンツの大型新車だし、近々オープンカーに乗り換えるとか。仕事が出来て、格好良くて、とても親切で、あったかい女性。

地図で見ると、リューズムから左斜め下の位置まで来た我々。40分くらいここでおしゃべりしていたかしら。その後、もう少し先まで(地図で見ると少し上へ)歩いていってぐるっと右へ回ってうちへ帰る予定。その話はまた明日。
干潟と湿原 [北ドイツの風景]

カフェを出たのは6時過ぎだっただろうか。

干潟にはこんな鳥さんがいっぱい。


泥の上に所々生えている草を伝って海沿いに歩くこと1時間ほど。

海が向こうに見えます?

反対側には、ずーっと向こうのリューズム村とを隔てる大きな沢。

もう少し歩けば湿原を通り越して道路に出るんじゃないか、とここまでやってきたけれど、湿原はどこまでもどこまでも。湿原から海の方へ行くと浜が無くて干潟だし、どんなに頑張ってもこの沢を横切ることは不可能だし・・・

鳥さんたちは簡単に行けるけど。

そんなわけで、全行程を戻ることに。あーあ。

でもまあ、この景色を堪能できたから、いっかー♪

ようやく大地へ戻ってきた頃には天気が持ち直してきた。

この時点で8時半頃。

遠くにいろんな鳥さんが見えた。

一日目、終了。

♪ おまけ ♪
その晩、村で一軒だけのレストランへ。

レストランが開いているなんて、なんて幸せ♡
珍しくビールを飲み、オーナーさんお薦めのメニューに載っていない郷土料理、Snirtbra(スニアトゥブラ)と聞こえた肉料理を食べた。


うちのドイツ人も3回くらい聞き直した料理名。ドイツ語的には全然理解できない。フリース語なのかしら。燻した豚肉(つまりドイツの生ハム)を煮込んだ料理だという説明だった。
妹の家 [北ドイツの風景]

木のあるところへ戻ってきた!

4月中旬の北ドイツ。葉っぱがこんなに無かったのね。

ここはドイツ本土だけど、北ドイツは水気がいっぱい。

そして、真っ平ら。

そんな北ドイツのあるところに、うちのドイツ人の妹の家がある。

あれ?妹の家って森の中じゃなかったっけ?と思った方、そうなんです。ちょうど一年前くらいに、ご紹介したこのおうち、実はもう妹の家ではないのだ・・・実はあのとき、めぎとうちのドイツ人は、たくさんの思い出のあるその森の家にお別れに行ったの。
というのは、うちのドイツ人の妹は、去年、15年くらい一緒に暮らしてきた相方さんと別れたから。彼女がその相方さんと一緒にあの森の家を買った頃にめぎはうちのドイツ人と知り合い、廃墟だった家を修築しているところにお邪魔して、めぎもタイル張ったりする手伝い(の真似事)をしたものだった・・・新しくおうちを造っていく喜びに溢れていたあの頃。それが、こんなことになるなんて。本当に、ドイツ人というのはいつ何がどうきっかけになってすれ違っていくか分からない。

その元相方さんと一緒に飼っていたこのワンちゃんは、お互いの子どものようだものだということで、週末は元相方さんが妹の家へ連れてきてくれている。ちょうど元相方さんがワンちゃんを引き取りにきていたところに到着しためぎたち。このワンちゃんの憂い溢れる表情が痛々しい。天真爛漫の子だったのに・・・

しかし気を取り直して、新しい一歩を踏み出した妹を応援しましょ。妹と言ってもめぎより10歳も年上だけど。彼女はとってもあたたかく、いつもめぎを妹のように優しく迎えてくれる。

この窓から見えるのは・・・

こんな長閑な景色。

こちらにはキッチンとバルコニーがあって・・・

下には大屋さんの部屋が。

女親一人で育ててきた娘も独立して、長年連れ添った相方と別れ、環境の激動の変化にこの長い冬の間本当にしんどそうだった妹。でも、今、自分自身だけのためにこれだけの空間をこれだけ居心地よくしているのを見て、うちのドイツ人は一安心。それにしても、田舎って、こんな広いおうちに住めるのって羨ましいなあ・・・