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2020年夏 ザルツブルク ブログトップ
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勝手知ったるザルツブルク [2020年夏 ザルツブルク]

現在、2020年ザルツブルク音楽祭の話を連載中。

アパルトメントに到着して荷物をほどいてタンスなどに閉まってから(滞在型なのでスーツケースをすっかり空にする)、めぎはまず食料品の買い物に出かけた。この日は土曜日で、午前中に市が立つのだ。徹底して感染を避けるため、レストランに行く気はなく自炊することにしていたので、まずは土日の分の買い物を。
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どこに何があるかはもう重々知っているので、すたすたと目的の店やら銀行やらを訪ねて歩く。今年はやっぱりいつもより人が少ない。
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食料品を宿の冷蔵庫にしまい込んでから、予約してある音楽祭のチケットを引き取りに出かけた。コロナのため中に入れる人数が決まってて、もちろんマスク着用で入り、2メートルのディスタンスを取って並ぶのだが、めぎの前は2人ぐらいとたいして待つことも無く順番が来て、てきぱきと働くスタッフがサクッとめぎのチケットを渡してくれた。
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ちなみにチケットには今までと違ってめぎの名前と住所が印刷されている。譲渡も売却もできず、身分証を見せて入場しなければならない。入場するとQRコードがスキャンされて当局に登録され、もしめぎのまわりで感染が起こったら、めぎにも知らせが来て自宅待機になるということである。めぎの周りにいた人が発症する頃には日程的にたぶんめぎはもうドイツに帰ってて、国を跨いでドイツに知らせが来るのだが、その場合はめぎは自宅で自己隔離できるからまあいい。反対にもしめぎが発症したら、ドイツからオーストリアに知らせが行って周りにいたオーストリア人やEU市民たちが自宅待機となるわけで、日本人が音楽祭でコロナ感染、などとニュースになるだろうな。そう、ここに足を踏み入れることは、めぎにとってはかなりの決心なのである…めぎから誰かに移したとなっては、大袈裟だが下手するととんでもない国際問題になりかねない。だから、ちょっとでも異変を感じたら、ここまで来たにもかかわらず入場しないつもりだった。ちなみにそういう場合はチケット料金が返還されることになっている。

そんなリスクを負ってまでここに来た理由って、何なのだろう。どうしてもオペラが見たいのはなぜ?どうしても音楽祭が見たいのはなぜ?そんなことを考えながら、馴染みのカフェで一休み。ガラガラで、誰もいなかった。でも、ウエイトレスさんが咳してて、ちょっとビビっちゃったな…
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それから部屋のバルコニーでのんびりした。この日の17時のプルミエまで、ゆっくりして体調維持に努めないとね。
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初日会場前 [2020年夏 ザルツブルク]

現在、2020年のザルツブルク音楽祭の話を連載中。

初日のオペラの時間がやってきた。
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なにやら馬車が。乗ってる人たち、マスクしてる。
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あ、ビールの宣伝みたい。マスクしてビールの馬車。うーん。
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警官もマスク。なかなかカッコいいお兄さんね。
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会場前は、オペラに来た人と、野次馬と、観光客と、交通整理のおまわりさんと、要人を送ってきた車と…
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馬と…
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観光馬車と…
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馬の落し物の掃除人が行きかう。マスクをしている人、してない人、様々。こちらは普通、外を歩くときにはマスクはしない。
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さて、そろそろ入場しましょうかね…
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いよいよ会場に入場 [2020年夏 ザルツブルク]

現在、ザルツブルク音楽祭の話を連載中。音楽祭初日のお話。

さて、会場に入りましょ。
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感染の危険性が高い時間。どうしてもディスタンスが取りにくいし、カメラマンとかマスクしてない人もいるし。
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だから音楽祭は、会場への入場から退場までマスク着用を義務付けた。そして、発症の兆候がある人はチケット代を返金するから来ないようにと呼びかけた。その瞬間は写していないが、入り口のところに数人の係員がいて、身分証明書とチケットの名前を確認し、チケットのQRコードをピピッと読み取る。そうしてめぎが本当に入場し、どの席に座るかが登録されるのである。席の移動は固く禁止された。席によって入場できる入り口も全く異なっていた。観客同士の接触をできるだけ限定したのだろう。

いつもはこの立派な空間でオペラの前や幕間にシャンパンなどが提供される。しかし今年はそれが中止された。つまり、シャンパンや水などの提供を中止するとともに、幕間休憩も中止。飲んだり食べたりするとマスクを外さなければならないからだ。オペラは休憩を入れて3時間以上、中には4時間も5時間もかかったりするのだが、そういう演目を避け、休憩なしで見続けられる2時間ぐらいまでのオペラの上演となった。これ、歩きながら写したのだが、左下にちょっとプログラムの端っこが入ってしまったわ…
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座席は一席ごとに座れないように黒いひもで固定されていた。ペアで来た人の場合はそのペアは隣同士だがその隣は空ける形になっていた。
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十分密ともいえるし、音楽祭のプルミエとしてはスカスカとも言えるし、ちょっと怖いようななんとも言えない感じ…我々観客も、長い間コンサートに行けなかったので、良いのかな大丈夫かなこれで…となんとなく戸惑うような感じだった。
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みんなが席について暗くなるところで、「この先、終わったときの拍手まではマスクを外してもいい、でも、もし耐えられるならマスクをしたまま観劇することをお勧めする」というアナウンスがあった。ロックやポップスのコンサートと違ってクラシックはキャーキャー言ったりしないので、上演中はマスクなしでもエアロゾルをあまりまき散らさないから、という判断だろうと思う。外した人は半分ぐらいだった。ちなみに、この日は暑くて扇子で扇いでいる人がちらほらいたのだが、それでは会場の換気が上から下へ風を送ってエアロゾルを下に行くようにしているのに隣の人に送ってしまうということが問題となり、後日会場内で扇子を使うことは禁止となった。それでふと思うのだけど、日本で流行っている首から吊り下げたりする小さな扇風機、使う場所によっては大いにまずいわよねえ…ま、日本人は使う場所をちゃんと選んでいるのかな。きっと通勤電車で使ったりはしてないのよね?
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