菜の花畑とエムス川 [エムスラント 2018年5月]
現在、5月初旬の週末の旅の話を連載中。
ドイツ北西部のエムスラント地方では、泥炭地を探してウロウロ。うちのドイツ人が予め調べてこのあたりにあるんじゃないかというところへ行ったのだが、自然はいっぱいなものの沼や沢はすっかり埋め立てられててなかなか見つからず、代わりに綺麗な菜の花畑を発見。

そう言えば日本では菜の花をお浸しなどにして食べるけど、ドイツでは菜の花を野菜として食べる習慣がない。あのちょっと苦味のある春の味、懐かしいな・・・

昔はこの当たりも泥炭地だったはずなのだけど、すっかり整備されてしまっている。

こんな舗装道路の近くにはないんじゃないの?ということでちょっとこんな道に入っていったが・・・

程なく軍隊の演習地にぶち当たり、立入禁止だった。

その当たりでカッコウの鳴き声を聞いた。綺麗だったな~

しばらくウロウロしたけど見つからず、とりあえず泥炭地探索はやめてもう一つの目的地へ。

Papenburgという町のMeyer Werftという会社で、この中で巨大な大型客船を作っているのだとか。これはこちらから。

中を見学するにはちょっと離れた町に車を置いてそこから申し込んでバスでここに来なければならないとかで、せっかくここまで来たのだけど中には入れなかった。

まあ、うちのドイツ人は、たまたま偶然その大型客船が完成して出てくるところに遭遇できれば良いなあなんて、ものすごくロマンチックすぎてありえない夢を抱いてきただけだったので、船が見られるはずもなかったのだけど。

普通見たいものがあれば事前に色々調べてくると思うのだが、うちのドイツ人はかなり偶然に頼るタイプ。いや、日々の仕事や生活では入念に調べて熟考するタイプだが、旅に関しては冒険を好むと言うか、場所さえその場で探検して見つけるのが好き。この時の旅ではめぎは3部リーグのサッカーの試合のチケットとホテルの手配をしただけで、あとはうちのドイツ人にお任せ。なにしろめぎはエムスラントなんて地域の名前も知らなかったし、そこに泥炭地があるなんてことも知らなかったし、エムス川の存在だって特に認知していなかったし、そこに何があるか、そこで何が見たいか、何のイメージも持ち合わせていなかったのだ。それに、4月から5月初旬にかけてとても忙しくて、旅の予習などできる余裕もなかったし。だから、うちのドイツ人の行きたいところへ好きなようにあちこち車を走らせ、めぎは頼まれるがままに地図を見たりスマホで最新の地図を確認したりするだけ。この川のポイントも、あっちの方から見えるんじゃないかとぐるぐる探して見つけたのだった。こういう、ある意味特別な目的のない旅も意外とおもしろい。
それにしてもこのエムス川の水、ずいぶん汚いのねえ・・・

こんな珍道中はまだまだつづく。
撮影: D600 + 70-200mm(F4)
ドイツ北西部のエムスラント地方では、泥炭地を探してウロウロ。うちのドイツ人が予め調べてこのあたりにあるんじゃないかというところへ行ったのだが、自然はいっぱいなものの沼や沢はすっかり埋め立てられててなかなか見つからず、代わりに綺麗な菜の花畑を発見。

そう言えば日本では菜の花をお浸しなどにして食べるけど、ドイツでは菜の花を野菜として食べる習慣がない。あのちょっと苦味のある春の味、懐かしいな・・・

昔はこの当たりも泥炭地だったはずなのだけど、すっかり整備されてしまっている。

こんな舗装道路の近くにはないんじゃないの?ということでちょっとこんな道に入っていったが・・・

程なく軍隊の演習地にぶち当たり、立入禁止だった。

その当たりでカッコウの鳴き声を聞いた。綺麗だったな~

しばらくウロウロしたけど見つからず、とりあえず泥炭地探索はやめてもう一つの目的地へ。

Papenburgという町のMeyer Werftという会社で、この中で巨大な大型客船を作っているのだとか。これはこちらから。

中を見学するにはちょっと離れた町に車を置いてそこから申し込んでバスでここに来なければならないとかで、せっかくここまで来たのだけど中には入れなかった。

まあ、うちのドイツ人は、たまたま偶然その大型客船が完成して出てくるところに遭遇できれば良いなあなんて、ものすごくロマンチックすぎてありえない夢を抱いてきただけだったので、船が見られるはずもなかったのだけど。

普通見たいものがあれば事前に色々調べてくると思うのだが、うちのドイツ人はかなり偶然に頼るタイプ。いや、日々の仕事や生活では入念に調べて熟考するタイプだが、旅に関しては冒険を好むと言うか、場所さえその場で探検して見つけるのが好き。この時の旅ではめぎは3部リーグのサッカーの試合のチケットとホテルの手配をしただけで、あとはうちのドイツ人にお任せ。なにしろめぎはエムスラントなんて地域の名前も知らなかったし、そこに泥炭地があるなんてことも知らなかったし、エムス川の存在だって特に認知していなかったし、そこに何があるか、そこで何が見たいか、何のイメージも持ち合わせていなかったのだ。それに、4月から5月初旬にかけてとても忙しくて、旅の予習などできる余裕もなかったし。だから、うちのドイツ人の行きたいところへ好きなようにあちこち車を走らせ、めぎは頼まれるがままに地図を見たりスマホで最新の地図を確認したりするだけ。この川のポイントも、あっちの方から見えるんじゃないかとぐるぐる探して見つけたのだった。こういう、ある意味特別な目的のない旅も意外とおもしろい。
それにしてもこのエムス川の水、ずいぶん汚いのねえ・・・

こんな珍道中はまだまだつづく。
撮影: D600 + 70-200mm(F4)
泥炭地発見! [エムスラント 2018年5月]
現在、5月初旬の週末の旅の話を連載中。
昨日ご紹介した造船所のあるPapenburgというところからほんのちょっと西へ移動すると、そこはオランダ。

エムスラントに広がる泥炭地はオランダにもまたがっているため、もしかしたらオランダで見つかるのではないかと。

そこにはBourtangeという要塞の跡があって、それはまるで函館の五稜郭のようなのだが、見学料が結構高めだったし、中を散歩しただけではお堀の面白さも見えないしということで、中には入らなかった。この写真はこちらから。

そして、その辺りは畑ばかりで、作物を売っている屋台くらいしか見当たらず、結局諦めてすぐにドイツに戻り、最後の当てのところへ行ってみることにした。

その当てのところというのは、その名も泥炭地ミュージアム。

リニアモーターカーの実験線跡を探してアウトバーンを降りたときに泥炭地ミュージアムという看板があるのに気づき、泥炭地が見つからなかったらそこに行ってみようなどと冗談で言っていたのだが、本当に見つけられず、結局そこへ向かったのだ。

そのミュージアムはなかなか良さげだったのだが、このときもう夕方の4時過ぎで入ってもゆっくり見られないねということで、次の日に朝一で来てみることにした。
・・・で、そこからこの日の宿泊地へ向かったのだが、その途中に突然泥炭地を発見!!

これよこれよ~~

おお~~綺麗ね~~~きゃあきゃあ♪

泥炭地と言うとドロドロの真っ黒いぬかるみを思い浮かべてしまうけど、水のある風景はとても美しかった。カエルも鳴いていたしトンボもいたので、水そのものは綺麗なのだろう。

長い年月をかけてこの植物が泥炭になるのだと思うと、自分の存在がこの植物よりずっとずっと取るに足らないもののように感じた。

撮影: D600 + 70-200mm(F4)
昨日ご紹介した造船所のあるPapenburgというところからほんのちょっと西へ移動すると、そこはオランダ。

エムスラントに広がる泥炭地はオランダにもまたがっているため、もしかしたらオランダで見つかるのではないかと。

そこにはBourtangeという要塞の跡があって、それはまるで函館の五稜郭のようなのだが、見学料が結構高めだったし、中を散歩しただけではお堀の面白さも見えないしということで、中には入らなかった。この写真はこちらから。

そして、その辺りは畑ばかりで、作物を売っている屋台くらいしか見当たらず、結局諦めてすぐにドイツに戻り、最後の当てのところへ行ってみることにした。

その当てのところというのは、その名も泥炭地ミュージアム。

リニアモーターカーの実験線跡を探してアウトバーンを降りたときに泥炭地ミュージアムという看板があるのに気づき、泥炭地が見つからなかったらそこに行ってみようなどと冗談で言っていたのだが、本当に見つけられず、結局そこへ向かったのだ。

そのミュージアムはなかなか良さげだったのだが、このときもう夕方の4時過ぎで入ってもゆっくり見られないねということで、次の日に朝一で来てみることにした。
・・・で、そこからこの日の宿泊地へ向かったのだが、その途中に突然泥炭地を発見!!

これよこれよ~~

おお~~綺麗ね~~~きゃあきゃあ♪

泥炭地と言うとドロドロの真っ黒いぬかるみを思い浮かべてしまうけど、水のある風景はとても美しかった。カエルも鳴いていたしトンボもいたので、水そのものは綺麗なのだろう。

長い年月をかけてこの植物が泥炭になるのだと思うと、自分の存在がこの植物よりずっとずっと取るに足らないもののように感じた。

撮影: D600 + 70-200mm(F4)
メッペンという町 [エムスラント 2018年5月]
現在、5月初旬の週末の旅の話を連載中。
ドイツ北西部のエムスラント地方で泥炭地を探してウロウロした一日を終え、この日の宿の町へやってきた。Meppenという人口3万5千人ほどの町である。これは市庁舎。

なぜメッペンに来たかと言えば、3部リーグで今年結構活躍していたメッペンの試合を見るため。本当は4月後半のメッペンvsロッテを見たかったのだけど(ロッテは日本で有名なチョコレートのロッテではなく、ドイツの小さな町の名前で、昨年やはり3部リーグで活躍してて試合を見に行ったところ・・・その話はこちら)、その試合は金曜日で、仕事で断念せざるを得なかった。で、メッペンで行われる今季最後の3部リーグの試合がこの5月最初の週末で、日曜日の13時半からの予定で、そのチケットを取ったのだった。

チケットを取ったときには、土曜日ではなく日曜日の試合だということで、日曜日の午後に試合を見てから帰ると帰宅するのがちょっと遅くなって月曜日からの仕事に響くかな、でもまあ仕方がないな、まあなんとかなるかな、などと思っていた。そんな事を考えたほど、試合が日曜日に行われるということがめぎとしては明らかだった。金曜でも土曜でもなく日曜日なのね、と何度も確認してチケットを手配したはずだった。それなのに・・・このメッペンに向かう途中、車の中でブンデスリーガ(1部リーグ)の結果速報をラジオで聞いていたとき、「3部リーグのメッペンは3対0で勝利した」という一言が流れたのだ。へ??

ビックリしてスマホで試合結果を確認すると、あれれ、本当に今日試合が行われていて、3対0と出ている・・・まーーーーっぢーーーー!!??慌ててチケットを確認してみると、それにもちゃんと5月5日土曜日13時30分からと印刷されている!

えええええええでもでもでもでも、2ヶ月前あんなに何度も日曜日だと確認して買ったのに・・・どどどどどどうして!!???と憤っても、試合が3対0で終わってしまったのは覆しようもない事実。サッカーのチケットを取ったのはめぎで、日程もめぎが確認して取ったのだが、それ以降全く日程確認などしていなかった。この前日にうちのドイツ人にサッカーは何時から?と聞かれたときに、もう一度確認すればよかった・・・きゃああああああごめんなさいごめんなさいごめんなさい・・・うちのドイツ人は爆笑しながらいいよいいよと言ってくれたけど、こんなサザエさんのようなことをしてしまうなんて、めぎはいったい・・・おおおおおおーーーーーーん!
で、我々、何のためにメッペンにいるんでしょう???と思いながら、地ビールで乾杯。あ、メッペンには地ビールはなく、近くのSteinfurt(シュタインフルト)のだけど。これ、美味しかった~~♡めぎの情けない気分を大いに晴らしてくれた。

何の催しなのかわからないが、市庁舎前の広場ではステージの準備がなされていた。その前でスタッフらしき人たちがビールを飲んでいるのもドイツらしさかしらね。

うちのドイツ人が食べたのは、この日の朝最初に寄ったバート・ベントハイムという町縁のベントハイム豚のステーキ。上に目玉焼きが乗ってて肝心の豚肉が見えないけど。

めぎは豚のシュニッツェル。大きい~~2枚もある~~でもジューシーで美味しかった。

ビール2杯目は別の種類のにしてみた。1杯目のほうが美味しかったけど、それは1杯目だったからかも知れない。

近くにメッペンのサッカーチームのTシャツを着た若者がいた。ホント、心痛かった・・・ああ、サッカーの試合、見たかったなあ。

撮影: Nikon1 V3 + 18.5mm(F1.8)
ドイツ北西部のエムスラント地方で泥炭地を探してウロウロした一日を終え、この日の宿の町へやってきた。Meppenという人口3万5千人ほどの町である。これは市庁舎。

なぜメッペンに来たかと言えば、3部リーグで今年結構活躍していたメッペンの試合を見るため。本当は4月後半のメッペンvsロッテを見たかったのだけど(ロッテは日本で有名なチョコレートのロッテではなく、ドイツの小さな町の名前で、昨年やはり3部リーグで活躍してて試合を見に行ったところ・・・その話はこちら)、その試合は金曜日で、仕事で断念せざるを得なかった。で、メッペンで行われる今季最後の3部リーグの試合がこの5月最初の週末で、日曜日の13時半からの予定で、そのチケットを取ったのだった。

チケットを取ったときには、土曜日ではなく日曜日の試合だということで、日曜日の午後に試合を見てから帰ると帰宅するのがちょっと遅くなって月曜日からの仕事に響くかな、でもまあ仕方がないな、まあなんとかなるかな、などと思っていた。そんな事を考えたほど、試合が日曜日に行われるということがめぎとしては明らかだった。金曜でも土曜でもなく日曜日なのね、と何度も確認してチケットを手配したはずだった。それなのに・・・このメッペンに向かう途中、車の中でブンデスリーガ(1部リーグ)の結果速報をラジオで聞いていたとき、「3部リーグのメッペンは3対0で勝利した」という一言が流れたのだ。へ??

ビックリしてスマホで試合結果を確認すると、あれれ、本当に今日試合が行われていて、3対0と出ている・・・まーーーーっぢーーーー!!??慌ててチケットを確認してみると、それにもちゃんと5月5日土曜日13時30分からと印刷されている!

えええええええでもでもでもでも、2ヶ月前あんなに何度も日曜日だと確認して買ったのに・・・どどどどどどうして!!???と憤っても、試合が3対0で終わってしまったのは覆しようもない事実。サッカーのチケットを取ったのはめぎで、日程もめぎが確認して取ったのだが、それ以降全く日程確認などしていなかった。この前日にうちのドイツ人にサッカーは何時から?と聞かれたときに、もう一度確認すればよかった・・・きゃああああああごめんなさいごめんなさいごめんなさい・・・うちのドイツ人は爆笑しながらいいよいいよと言ってくれたけど、こんなサザエさんのようなことをしてしまうなんて、めぎはいったい・・・おおおおおおーーーーーーん!
で、我々、何のためにメッペンにいるんでしょう???と思いながら、地ビールで乾杯。あ、メッペンには地ビールはなく、近くのSteinfurt(シュタインフルト)のだけど。これ、美味しかった~~♡めぎの情けない気分を大いに晴らしてくれた。

何の催しなのかわからないが、市庁舎前の広場ではステージの準備がなされていた。その前でスタッフらしき人たちがビールを飲んでいるのもドイツらしさかしらね。

うちのドイツ人が食べたのは、この日の朝最初に寄ったバート・ベントハイムという町縁のベントハイム豚のステーキ。上に目玉焼きが乗ってて肝心の豚肉が見えないけど。

めぎは豚のシュニッツェル。大きい~~2枚もある~~でもジューシーで美味しかった。

ビール2杯目は別の種類のにしてみた。1杯目のほうが美味しかったけど、それは1杯目だったからかも知れない。

近くにメッペンのサッカーチームのTシャツを着た若者がいた。ホント、心痛かった・・・ああ、サッカーの試合、見たかったなあ。

撮影: Nikon1 V3 + 18.5mm(F1.8)