SSブログ
ウィーンとブルゲンラント 2017年秋 ブログトップ
前の3件 | 次の3件

うちのドイツ人の到着 [ウィーンとブルゲンラント 2017年秋]

現在、10月の秋旅の話を連載中。

話は一気に2日目の夕方に。これはウィーンを流れるドナウ運河。
a6.jpg


晴れてよかったね~~
a10.jpg


・・・と言いながらここを歩いているのはめぎとうちのドイツ人。ウィーン2日目にして早くもうちのドイツ人がウィーンに到着。めぎが一人でウィーンにいたのは1日半だけ。めぎとしてもうちのドイツ人としてもあと2日くらいそれぞれフリーで過ごしても良かったのだけど、休みの関係でこういうことに。この日うちのドイツ人は車で朝5時半にデュッセルドルフを出発し、約950km離れたウィーンに夕方5時頃到着。お疲れ様~雨の中、事故に遭わず到着できて何より。十数年ぶりにウィーンに来て、一通の多いウィーンのリンク内で誘導してくれる人もなくナビも使わずドンピシャで宿にたどり着き、ちゃんとパーキングまで見つけるのって、凄いよなあ。散歩に出たのは5時40分頃。

宿のアパルトメントの近くを少し散策。これは古代ローマ時代の大浴場の跡から出てきたらしい石。1962年にこの辺りで見つかったらしい。
a8.jpg


これは1825年頃に建てられたという古いアパートの跡。
a7.jpg


少しずつ暗くなってくる時間帯は、少しずつ電気がつき始める時間帯でもある。おかげでちょっと温かい雰囲気に。
a11.jpg


でも実際は風が強く、かなり冷えてきていた。前日までの暖かさとは一変し、冬が始まった日という印象。

めぎたちはあのエスターハーズィ・ケラーに食事に行くことにした。
a9.jpg


撮影: D600 + 20mm(F1.8)
nice!(31)  コメント(7) 

エスターハーズィ・ケラーにて夕食 [ウィーンとブルゲンラント 2017年秋]

現在、10月末の秋旅の話を連載中。

うちのドイツ人が到着した日の夜は、事前にめぎが見つけたエスターハーズィ・ケラーへ。
a1.jpg


暗くなってから写した写真がないのだが、これがエスターハーズィ・ケラー。
a0.jpg


中はレンガ造りのまさにワイン・ケラー(ワイン・カーヴ)という感じで、地下一階のような場所にトンネルのような空間が奥へ奥へとつながっている。
a3.jpg


ウィーンから車で一時間くらいのところにあるエスターハーズィ城のワイン・ケラーで作られたワインが飲めるところ。ワインの瓶がずらりと飾ってあった。
a2.jpg


さて、スターターにうちのドイツ人は白ワインを、めぎは白い羽ちゃんを♪ ドイツではFederweißer(白い羽)という名のこのぶどうジュース発酵中の飲み物は、オーストリアではSturm(嵐)という。まさに嵐が吹き暴れているという感じの生き生きとした飲み口だった。
a4.jpg


料理に合わせて赤にしようかとも思っていたが、そのままメインに突入。めぎが食べたのは鹿肉のグーラシュ。付け合せについている赤いのはクランベリーソースで、甘酸っぱくて美味しい。
a5.jpg


うちのドイツ人はターフェルシュピッツ(牛の煮込み)。付け合せのマッシュポテトも絶品だったとか。
a6.jpg


ここの料理は手頃な値段(二人で食事と飲み物で40ユーロ=約5300円)でとても美味しかった。ウエイターさんも親切で、このワイン・ケラーの歴史をちょっと話してくれた・・・ここには15世紀の頃からエスターハーズィ城で作ったワインを保管するワイン・ケラーがあって、この煉瓦は当時のものなのだそうだが、1683年のオスマン・トルコによる第二次ウィーン包囲の際に、エスターハーズィ公爵がここに保管していたワインを兵士たちに振る舞い、それで兵士たちは勢いづいてトルコ軍に打ち勝つことができたのだとか。それ以来、このケラーは蔵というだけでなくワイン酒屋となったのだとか。

とっても素敵なところで料理もワインもとても美味しいのに、レストランはガラガラ。金曜日の夜なのにな・・・時折入ってくるお客さんも、あ、こっちじゃない、と言ってまた出ていってしまう。どうしてなのかな、と思ったら、このレストランの横にもう一つ入口があって、地下2階にもう一つ酒場があるらしい。そちらの方でも食事ができるのだとか。
a7.jpg


そうか、それじゃ、そっちも行ってみましょ。

撮影: D600 + 20mm(F1.8)
nice!(29)  コメント(5) 

もう一つのエスターハーズィ・ケラー [ウィーンとブルゲンラント 2017年秋]

現在、10月末の秋旅の話を連載中。

昨日ご紹介した夕食を食べたレストラン、エスターハーズィ・ケラーのすぐ隣のもう一つのエスターハーズィ・ケラーへ行ってみる。ドアを開けると、地下2階くらいの深さまでの階段が。
b1.jpg


これは昼間に写した写真だが、左手前の赤い枠があるドアがめぎたちが夕食を食べたところで、坂を少し登った奥にもう一つドアがあるのが見える。そこから入っていく。
b2.jpg


下までたどり着くと、これも別の日の別のカメラとレンズ(V3 + 18.5mm)での撮影だが、左側には配膳場所のような従業員の準備する所があって、その従業員が「いらっしゃいませ」と応対するわけでもなく、入っていいのかな、とちょっと思うような雰囲気。よく見るとここはセルフサービスの区域と書いてあって、たぶん左側に入っていってもいいのだろうと思うけど。
b0.jpg


右側にはテーブルはあるもののそこは通路?と思うような空間があって、しかし立派な絵がかかっていた。この人が歴代のエスターハーズィ侯爵の一人らしい。
b3.jpg


そしてさらに奥へと通路がつながっていた。煉瓦の壁にはフランツ・ヨーゼフ一世の肖像画。
b4a.jpg


余談だが、肖像画の下にチョークで書かれている20-C+M+B-15というのは、2015年の三賢者(CとMとBはこの三賢者、正確にはその三賢者が持ってきたキリストへの贈り物の黄金と没薬と乳香)の日に、この店を子どもたちが訪ねてきて歌を歌い、この店が寄付金をあげたという証拠である。

奥にずんずん入っていくと、ここもいかにもワイン・カーヴらしく小さな部屋がどこまでもどこまでも迷路のようにあった。
b5.jpg


少し大きめの部屋にはテーブルが複数置かれてて、席のすぐそばでバイオリンを弾いてくれる人がいるようだった。ここは人がいっぱいいて、新たに入ってくる人も次々といて、かなり繁盛していることが伺えた。隣の(上の)レストランはあんなに閑散としてたのになぁ・・・食事は美味しいのに、あっちの空間勿体無いなと思うほど。

小さな空間にも席があったりして面白い。
b6.jpg


狭い通路に大きな絵が貼ってあったり。この女性はリヒテンシュタインのプリンセスでエスターハーズィ侯爵の奥さん。
b7.jpg


ちょっと博物館のような美術館のような元ワインカーヴのここで、めぎたちは結局入口ドアのすぐ右側にあるテーブルに座り、めぎは焼きリンゴのリキュールを、うちのドイツ人はナシのブランデーを頂いた。
b8.jpg


お酒は美味しいし、ここのウエイターさんたちもとても親切だしで、めぎたちはすっかり気に入って、ウィーン滞在中ここに毎晩通いつめた。
b9.jpg


撮影: D600 + 20mm(F1.8)
nice!(32)  コメント(7) 
前の3件 | 次の3件 ウィーンとブルゲンラント 2017年秋 ブログトップ