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カント通りとクーダム周辺の散歩 [ベルリン]

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今日からぼちぼち先週のベルリンの話を始めようと思う・・・と言っても、ベルリンへバリバリ観光に行った訳ではなく、友人夫婦に会いに行ったようなものなので、たいした話はないのだが。連日35℃越えでものすごく暑かったので、ちょっと歩いてはどこかに座っておしゃべりして涼み、さらに午後はシエスタのようにお昼寝したし。とは言え、高校が夏休みに入って同僚たちが数週間のバカンスへ旅立った今、めぎも3泊4日とは言え仕事や日常を離れて気分転換になったのは確か。大学が夏休みに入るまであと1週間だが、それまでのブログネタとしてはちょうどいいかしら。まあ、ドイツ人がドイツ国内を旅するとこういう感じになるというのもお見せできるかな。

ベルリンのシャーロッテンブルクという地域にあるホテルに到着したのは15時半頃。ホテルの隣の隣の隣くらいのアパートに住む娘さんを訪ねていた友人夫婦と早速再会し、まずはカフェへ。
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ベルリンと言えばまずはこれでしょ♪
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↑これ、ベルリーナーヴァイセといって、ビールを「森のマイスター」という植物のシロップで割った飲み物。森のマイスターについてはこちら。味はまあまあ。ちなみにベルリーナーヴァイセには赤のタイプもあって、赤はラズベリーシロップ味。

このカフェで16時まで注文可能だったランチに滑り込みセーフで来店し、ちょっと遅い昼食を。ここはタイだったかベトナムだったか東南アジア系の店で、これは春雨と鶏肉と白菜のサラダ。とても美味しかった。これだけスマホで撮影。
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こうしてちょっと腹ごしらえをしてから散歩。シャーロッテンブルクの駅から北へ行くと、鉄道と平行にカント通りというのがある(南へ行くと鉄道と平行にクーダム)。それを越えてもっと北へ行くとシャーロッテンブルク宮殿に着くのだが、そこはめぎは84年に見たし、うちのドイツ人も友人夫婦も既に見学済みなのでカット。今回はカント通りを東へ、つまりツォー駅の方へ。

ベルリンと言えば、このアンペルマン(信号男)よね♪
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カント通りはアジア通りという名に変えた方がいいんじゃないかと思うほどアジア系のお店がたくさん並んでいた。中華、日本、ベトナム系・・・特にベトナム系は何軒も。日本の盆栽を売る店もあったし、アジア食材ショップも。

ベルリンで非常に印象に残ったのは、道路が非常に広いこと。土地いっぱいあるわねえ。そして、車が少なく、でもいろんな種類の車が往来。自転車も意外に多い。
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今回の旅には、D600には20mm単焦点しか持ってこなかった。基本的にこのフルサイズ20mmだけで撮影し、必要に応じてV3に30-110mm(換算約80-300mm)を使うというシンプルで軽めのスタンス。あとは、念のためV3に18.5mm単焦点(換算50mm)も用意。行き帰りの電車の中と、疲れてフルサイズカメラを持ちたくないときに使おうと。使ったのはほんの数回のみだったけど。

時々ウィンドウを覗き込んだりしながらおしゃべりに花を咲かせつつ40分ほど歩き、途中で右に曲がって高架の線路を横切り、クーダムの方へ。あ、ケンピンスキー。ここにいらしたことのある方はきっといらっしゃるのでは。めぎは12年くらい前、妹とここでアプフェルシュトゥルデルを食べた。美味しかったなあ・・・あのときは4月に雪が降ったときで、寒くて凍えてこの中で温まったのだが、夏は様相が全く違うわね。
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しかし、ドイツ人たち3人はケンピンスキーのカフェなどに目もくれない。クーダムにも目もくれない。やってきたのは、Literaturhaus(文学館)というところ。
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新古典主義建築のこの建物は、1889~90年に建てられたもの。と言っても建築を見に来たのではなく、友人夫婦の奥さんの方がここで開かれていたWolfgang Herrndorfという作家兼画家兼イラストレーターの個展を見たかったのだ。
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そのイラストに関してはめぎにはあまりピンと来なかったが、この建物はなかなか重厚なヴィラで、ちょっと明治期の日本の洋館を思い出させる雰囲気もあって、興味深かった。友人と反対ね。
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外の木陰にはカフェがあって(あとで調べたら地球の歩き方にも載っているカフェ)、涼しげで素敵だったが、ドイツ人たちはここにも興味はないようだった。
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それからまたクーダムの方に戻り・・・
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ほんのちょっとクーダムを東へ散歩。この辺りはきっとご存じの方が多いわよね。
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信号のところから左を見ると、向こうにツォー駅が見えた。
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上の写真をトリミング。かつてのベルリン(西ベルリン)の中心だったツォー駅の辺りは今大きく取り壊されて大々的に工事中。クーダムの中心だったこのKranzlerというカフェは、なんだかすっかり寂れた感じになったわねえ・・・うちのドイツ人はここに入りたかったようだが、友人夫婦の奥さんが「ここはもう時代遅れでしょ・・・」と却下。いや、たぶん、だからこそ入ってみたかったんだろうけど。
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こうして時代は流れていくのだな、と感じつつ散歩は続く。

撮影: D600 + 20mm(F1.8)、Xperia Z1
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ヴィルヘルムからビールとベトナム料理まで [ベルリン]

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現在、7月初めのベルリンの旅を連載中。

クーダムをちょっと歩くと見えてきたこの建物。
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きっとご存じの方がいっぱいいらっしゃるわよね・・・これはカイザーヴィルヘルム記念教会と言って、ヴィルヘルム皇帝の死後建てられた教会なのだが、戦争で破壊され、その悲惨さを伝えるためにそのままの形で残してある塔である。下の方に知らないおじさんがカメラ目線で写ってたけど、暑いし眩しいしで全く気がつかなかった・・・

この日は人がいっぱい。向こう側の入り口の方が空いているわね・・・と、外をぐるっと回って反対側へ移動。
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ちょうどライブコンサート中だったのだ。
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そんなわけで、邪魔しないようにこれで退散。
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20mm単焦点でどうやって面白く取ろうかとあれこれ試してみるのだが、なかなかいい構図は見つからない。
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それにしても自転車が多いなあ。
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こうしてめぎが写真を撮っている間、ドイツ人3人は教会を見ることもなく陰に座っておしゃべりに花を咲かせて待っていた。こういう教会もライブコンサートも至る所にあるので、特に興味ないのだろう。

さて、そろそろホテルの方へ戻ろうか・・・ということで、またカント通りへ。ここから2枚はちょこっと撮り鉄♪
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↑電車の後ろの絵はゲッツェだわね♪(トリミング)
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そして、ドイツ人たちはこの店に吸い寄せられていった。
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そう・・・
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ビール!
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ドイツ人たちは、カフェではなく、お洒落なレストランでもなく、こういういかにもドイツ的な居酒屋で、それもベルリンの地ビールが生で飲める店でビールを飲みたかったのだ。ここで食事もできるけど、彼らはここで食べようという気はなく、ただビールを一杯飲むためだけに立ち寄っただけ。ドイツのいいところは、ビール一杯で1時間でも2時間でも、究極を言えば5時間でも8時間でも座り続けてOKであること。我々は一人一杯ずつの注文だけで1時間以上ここでおしゃべりした。日本でよく居酒屋で時間制限があったり、何杯も頼んだりすることに、ドイツ人たちは非常にびっくりする。もちろん飲みまくってへべれけになるドイツ人もいるが、少なくとも大卒以上の知識階級の人たちは、そして50代ともなれば(30代くらいからそうだが)、お酒はホンの1~2杯飲むだけで何時間もおしゃべりを楽しむのが普通である。

そして21時過ぎになってまたカント通りをホテルの方へ戻り・・・
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近くのベトナム料理のお店で夕食。
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大人4人、ビールを飲んで前菜やらメインやらあれこれおなかいっぱい食べて、チップも入れて60ユーロほど。一人15ユーロ(約2千円)だ。ベルリンってずいぶん物価が安いわねえ・・・美味しくて大満足。ここに限らず、ベルリンはどこで食べても安くて美味しかった。ベルリンには食事に全く期待をしていなかったので、意外な発見。ドイツ料理を食べると印象は別だったかも知れないが、めぎたちにはベルリンでドイツ料理を食べなければならない理由は全くなかったのだ。東南アジアまで飛ばなくとも、ベルリンに来れば美味しいアジア料理が安くいっぱい食べられるわねえ、熱帯地方みたいに充分暑いし、バカンスはベルリンにすればいいんじゃない?などと軽口言い合ったり。
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そうは言っても、数日過ぎれば夏でも20℃程度だし、真冬のベルリンはものすごく寒くて暗くて、いくら安く東南アジア料理が食べられてもね・・・

こうして一日目は終わり。二日目に続く。

撮影: D600 + 20mm(F1.8)
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ポンプとマルチパン [ベルリン]

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現在、7月初めのベルリンの旅の話を連載中。

2日目の朝10時過ぎ、既にじりじりと暑くなり始めているところを散歩開始。今日もまずは同じシャーロッテンブルク地区を、前日とは違って西側を歩く。
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この辺りはちょっとハイソな住宅街で、カフェやレストランもあちこちに。
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これはキオスクの前だったと思う。
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ここはシャーロッテンブルク地区の区裁判所。日本で言えば簡易裁判所かな。
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通りのあちこちに目についたこのポンプ。
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なかなかお洒落ねえ。
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この写真は別の日の別の時間帯だが、ポンプを押してみたら水がちゃんと出てきた!
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この水は緊急用ので飲み水ではないようだが、ベルリンにはこのようなポンプが2000以上もあるのだそう。

それからまたカント通りを横切る・・・赤と黄色のコラボが面白いなと思って写したけど、イマイチだなあ。もっと近づけば、そして2階建てのバスを待てばよかったわね。
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シャーロッテンブルクには魅力的な店が並ぶ。これはガラス越しで写り込みが激しい写真だが、手芸屋さん。デュッセルドルフにはこの手のお店がこの10年くらいの間にどんどん姿を消し、今や針や糸や毛糸やボタンなどを買おうと思ってもどこへ行ったらよいやら・・・という感じになったので、ベルリンの何気ない住宅街の通りにこういう店があることにちょっと感動。
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ピンぼけだが、こちらは時計修理屋さん。こういう修理のお店もデュッセルドルフからこの10年の間にどんどん姿を消した。ベルリンにはまだあるのね。
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そして、友人夫婦の奥さんの方のお目当てのお店へ到着。
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これ、なんだと思います?
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マルチパン・・・日本だとマジパンというのかも・・・アーモンドのお菓子である。
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マルチパンと言えばドイツでは北ドイツのリューベックのが有名だけど、友人によるとここのは本当にアーモンドの味がして、甘さも控えめで、ずっとずっと美味しいのだとか。ベルリンに娘さんを訪ねる度にお土産に購入するのだそう。日本へも送ってくれるという話だったので、興味のある方はこちらからどうぞ。ここで試食してみたが、確かに甘さ控えめでアーモンドの味がしっかり。

しかし、もともとマルチパンが好きではないめぎは・・・というのは、お菓子に興味ないし、そもそもアーモンドが好きじゃないので・・・何も購入しなかった。あとで思えば、大学の同僚たちにお土産に買えばよかったのだが、暑くてそこまで頭も回らず。

その近くにあったこういう鍵なんかの方がめぎはとっても興味あったのだけど。
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可愛いお店がいっぱいあるシャーロッテンブルクの散歩を終えて、このあと友人夫婦の車でベルリンの南東部へ。
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つづく。


撮影: D600 + 20mm(F1.8)
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