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旧コリントスのタベルナ [ギリシャ]

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現在、3月末~4月初めのギリシャ・ペロポネソス旅行記を連載中。

ここはコリントスで入ったタベルナ。
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コリントスでここに入ったことのある方もきっといるんじゃないかな・・・遺跡のすぐ近くのレストラン・土産屋ストリートからちょっと外れたところにある民宿を兼ねたタベルナ。タベルナとは食べるなではなく、食堂というか、居酒屋というか。

ここのハウスワインを頼むと、こんな容器とグラスが出された。あ、ここもこういうグラスでワインを飲むのね。スペインとかイタリアとか、南欧ではよくある。
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これがまあなんとも美味しくて♪やっぱり地元のワインを地元で飲むのって格別だわね。

外にもたくさん席がある。この日は雨がちだったので外には座れなかったが、この後気温が上がり天気もよかったので、きっとたくさんの人が訪れてここに座ったことだろう。
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まずはギリシャのサラダ。上に乗っているフェタ(羊のチーズ、ところによっては山羊のチーズ)がギリシャサラダのシンボル。オレガノがきいていて、3月末で生野菜に飢えていためぎたちには天国の御馳走のようだった。
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それからお決まりのツァツィキ(ギリシャではザジキと読むかも知れない・・・ヨーグルトとキュウリとニンニク)や、豆のスープ(スープという感じではなく煮込みだったけど)と・・・
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ライスを詰めたトマトのオーブン焼きなど。この他に鶏の足のグリルも。(鶏は頼みすぎという感じで最後食べるの辛かったけど。)
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こってりした甘いギリシャコーヒーも、出されたなんだかよく分からないデザートも美味しかったし・・・
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最後のオレンジが最高!
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素朴だけど素材の味が非常に美味しい料理だった。ワインも飲んで二人で37ユーロくらいだったと思う。そのうちワインは500mlピッチャーでなんと3ユーロ!(税金は他の食べ物が13%なのに対し、ワインは23%だった・・・こうして見ると、日本の消費税ってずいぶん安いわねえ。ちなみにドイツは19%。ヨーロッパ各国では外食の場合20%以上も普通。ちなみに税金の額が分かるのは、このタベルナがちゃんとレシートを発行したから。ギリシャではちゃんとレシートを出してきちんと税金を払っているところを見せるようにしようと気をつける店が多くなったらしい。反対に言えば、うやむやにしていた店も多かったということで・・・つまり闇の儲けが多くて国家の税収が少なく、したがってEUから=ドイツから借りたお金も返せないということであるが・・・緊縮策の影響・圧力でレシート発行が増えているとか。)見たところ、片言英語で注文をとったおばさんが一人でやっているようだったが、どれもこれも美味しくて、このギリシャ旅行で最も記憶に残った。まあ、もしかしたら、旅の一日目で何もかも新鮮だったからかも知れないが。

ところで、この店のカウンターの前になにやら置かれていた。
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オリーブオイルみたい・・・買って帰ろう!ということになり、てっきりこのペットボトルのもオリーブオイルかと思ったら、なんと自家製ワイン!さっき飲んだのと同じで、ワインもオリーブオイルもこのおばさんのご主人のお手製だとのことだったので、迷わずどちらも購入。まあたいした値段でもないしね。両方あわせて6ユーロくらいだったかな。
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食べ終わるとすっかり真っ暗だった。看板の文字がすっかり潰れてしまったが、外から見た雰囲気を。
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いかにも観光客向けの通りからほんのちょっと離れたところにあるこのタベルナ。ここだって結構な歳のおばさんが片言の英語で注文をとったし、テーブルも十分にあって充分観光客向けなのだろうが、素朴でいい感じでめぎ家的には大当たりだった。

全く人気のない道を宿へ帰る。まだ8時半くらいだったのだが、旧コリントスはひっそりとしていた。
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向こうに見えるのが今のコリントスの明かりではないかと思う。遺跡のそばにも数件ペンションがあるが、普通のホテルは新しいコリントスの方にある。
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小雨が降り、ちょっと寒かった。
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宿の人の話によると、ギリシャはちょうどこの日までずっと寒くて、この次の日から突然春の陽気になったようだった。今回の旅で天気がイマイチだったのはこの初日のみ。ラッキーな旅だった。

撮影: D600 + 24-70mm(F2.8)
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旧コリントスの宿泊先 [ギリシャ]

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現在、3月末~4月初めのギリシャ・ペロポネソス旅行記を連載中。

泊まった宿の廊下からアクロコリントスがよく見えた。
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部屋は極めてシンプル。
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特にバスルームは非常にシンプル。
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この部屋は二人で朝食付きで45ユーロ。決め手は遺跡まで歩いていけることと、見えることである。

夜景。
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早朝。
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シャワーを浴びて朝食に行くとき。
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いい天気ねえ♪

綺麗なのでV3と望遠レンズでも。ほら、遺跡が見えるでしょ。
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ずっと遠くの山はまだ白かった。ギリシャって明るい海のイメージが強いけど、ペロポネソスは雪山もあれば切り立った崖のような岩山もあるところ。
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手前にはオレンジ農園。
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さて、朝食会場へ。ここは宿のフロント。広々としてちょっとホテルみたいね。上の時計の中には東京時間も。
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朝食は大陸ヨーロッパスタイル。つまり、温かいのはコーヒーだけ。ゆで卵はあったが、ドイツと比べてハムやチーズの種類が少なかった。
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光が眩しい。これからの旅に向け、明るくてウキウキ♪
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壁に掛かっているのはこの辺りで見つかった珊瑚の化石なのだとか。
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宿のおばさんの娘さんたちは二人ともドイツ語を勉強してドイツで仕事を得ているのだとか。ギリシャからドイツに仕事を求めて移住する若者は多い。いや、ギリシャに限らずスペインやイタリアやその他シェンゲンやEUの国々の若者は、ドイツに特に手続きもなく移住・留学・就職できるから、優秀な人こそどんどんドイツへやってくる。外国人労働者という言葉にはどうも力仕事やサービス業のイメージが強いが、ドイツへは頭脳も移住してくるのだ。優秀な人がいなくなった国々の産業が空洞化していくのも当たり前。

もうちょっと後だったら木々は綺麗な緑だったんだろうな。
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遺跡の見えない側にも部屋があるみたい。空いている時期に来てよかった。
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このあとめぎたちは遺跡の近くでさくっと先日載せた写真を撮って、次の目的地オリンピアへ向かった。

撮影: D600 + 24-70mm(F2.8)、Nikon 1 V3 + 30-110mm(F3.8-5.6)
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コリントスからオリンピアへ出発 [ギリシャ]

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昨日の動画について・・・あれは、悔しいけど、日本人がRとLの発音の区別ができないことを使われたCMであるということ。しかも、あのCMのアジア人、どうもイマイチ日本語らしくない発音で、あれで日本人の発音を茶化されているかと思うとますます悔しい(だから、日本人という設定なのかどうかナゾなのだが)。お聞きになった方、あのアジア人がRの発音をしているのかLの発音をしているのか、分かりました?HermesとHelmesを区別して発音し、かつ聞き取れるって、なかなかできないことよね。めぎも未だ苦手。

さて、今日からまたしばらく3月末~4月初めのギリシャ・ペロポネソス旅行記をどうぞ。

コリントスを出たのは朝9時半頃。アウトバーンを使って南西へ。ギリシャはアウトバーンが有料で、時折料金所があった・・・そんなに高くなくて毎回2.5ユーロ程度を払うだけだが、無料のドイツに慣れていると、ちょっと新鮮。ああ外国に来たなあと感じる一瞬。
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ペロポネソスのアウトバーンは非常に立派で、EUの援助で建設されたという看板が立っていた。それを見ながら、自分はこのアウトバーン建設のためにもういっぱい支払ったのにギリシャはさらにお金をとろうとする!とドイツ人らしきブラックな会話をしつつ軽快に走る。
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アウトバーンに限らず、今回訪れたペロポネソス半島の遺跡という遺跡には全てEUの援助で修復・発掘された等の看板があった。どこもかしこもEUの援助で成り立っているという印象。以前ルーマニアに行ったときも、スペインのバスクに行ったときも感じたが、EUというのは加盟国の貧しい地域に莫大な投資をしてインフラを整え、遺産を守ることに尽力している。理念で終わらないこの実行力には常々圧倒される。
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最近は特にテロの危険やら移民問題などからEU(というかシェンゲン)の移動自由性を懸念する人がいるし、どこの国にも国粋主義者がいて実際議席を獲得したりもしたのだが、それが日本で大きなニュースになるから日本の方々にヨーロッパには反EUの人が増えているという印象を与えているようだ。が、それは喩えて言えば、日本と言えばフクシマのことばかりニュースになるので日本中が放射能に脅かされているとヨーロッパの人が受け取るのと似たようなもの。ニュースは大事だが、そればかり信じてもいけない。人目を惹くことしかニュースにしないからだ。

別の言い方をすると、例えば、犯罪者が別の県に逃亡する可能性があるから昔のように関所を設けましょう、と考える方はいらっしゃるかしら。まさかね~ヨーロッパも同じこと。テロに備えて国を閉ざすのではなく、ヨーロッパ全体で協力。ボートに乗ってやってくる計り知れない数の難民に対しても、ヨーロッパとして協議。テロやロシアや中国や、そしてなんと言ってもアメリカに対向する力を保つために、ヨーロッパはEUを弱体化させる道を自ら選んだりはしないだろう。


さてさて・・・ギリシャって岩山の多いところ。どうもめぎにはエーゲ海クルーズのイメージの強いギリシャだが、標高も結構高い。
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30分も走らないうちにアウトバーンはお仕舞い。
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というのも、オリンピアまではアウトバーンがないのだ。いや、正確に言うと、ペロポネソス半島の海沿いのアウトバーンをぐるりとまわればアウトバーンで辿り着くのだが、そんな大回りをせず半島の真ん中を突っ切ることにしたため、ここから100キロ程度は下道を行かねばならない。

もうちょっと後だったらきっとあの桜かリンゴかアーモンドの花が綺麗だったんだろうな。
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車の枠が写り込んでしまったが、ほら、オリンピアまで100キロ以上。向こうに小さな礼拝堂が見えている・・・ペロポネソスは道路の脇にこういう礼拝堂がよくあった。
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下道もそれほど悪くない。あのトルコの状況と比べると、さすがEUというか。まあ思えば、紀元前から世界の中心地だったところだものね。
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たまにこんな町を通過したり・・・
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立派な教会だなと思って写したらギリシャのいい感じのおじさま方が写ったり・・・
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こんな小さな教会のミニチュアみたいなのがあったり。
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めぎたちは出発からちょうど一時間くらい経ったところで、この結構立派な礼拝堂のところで一休みすることにした。
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教会の裏は素晴らしい景色だった。
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ずーっと遠くに雪の山も。
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手前には綺麗な緑の畑とオリーブの木。
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ギリシャの教会はギリシャ正教会。ドイツのカトリックやプロテスタントとは全く違う。そうだなあ、日本の仏教とタイの仏教の違いのような程度には違う・・・もっと違うかな。どうかな。
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教会のドアは閉まっていて入れなかったが、ガラス越しに中を撮影。
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それにしてもずいぶん立派ね。手をかけて常にメンテナンスしているという事ね。
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ここでV3の望遠レンズでも撮影。
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望遠レンズ、楽しいわ~♪
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こんな調子じゃいったいいつオリンピアに辿り着けるか分からないが、のんびりゆっくり、ブログものんびりゆっくり。

撮影: D600 + 24-70mm(F2.8)、Nikon 1 V3 + 30-110mm(3.8-5.6)
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