伐採作業(一時?)終了 [ポプラの伐採]

土曜日のポプラ伐採のお話はとりあえず今日が最終回。
まず枝を下から順に梢まで全て落としてから、今度は幹を上から順位下へ下へと切り落としていっているところ。この作業員の方は昼休みを取ってから一度も休憩をせず、飲まず食わずトイレにも行かずでずっと宙に浮いたままだ。彼にとっての元気の素は煙草かな。

技術だけじゃなく腕力も必要な過酷な仕事。

ごっとん・・・

がったん・・・

こうして少しずつ少しずつ下へ切っていき、彼の高さはめぎたちより低くなっていった。

下から撮影する彼に、木の上の彼は「写真ならあそこから一日中撮られているよ」とめぎを指して言っていた。

下でも力作業。


上の彼は隣の建物のバルコニーの人とおしゃべり中。

時々こうしてお休み体制を取る。ホンの3~5分程度だが、切って丸太を下に下ろす度にちょこっと煙草休憩。日本だったらきっとこういうのが咎められちゃうんだろうな。でも、こうして暖かいところからずっと見ていためぎは、彼には煙草でこうして休憩する権利が十二分にあると感じた。

ドイツでは休憩を取らずに何時間か以上続けて作業をすることを禁止しているはずなんだけど、その辺はこの煙草休憩でOKなのだろうか。会社などの労働時間規則とこういう親方制度の作業の規則は違うのだろうか。色々分からないことだらけ。
こうしてここまで切ったところで土曜日の午後5時となり、作業は終了。

やっと下に降りた彼は、疲れ切っていた。


ようやく立ち上がって、ザイルなどを回収。



こちらには彼の仕事道具が並んでいた。

その間に他の作業員たちは片付けを。



たくさん散ったおがくずを履き、保護の木材を一枚一枚一階の家の庭に下ろして重ねていっていた。

隣の家の一階の庭やその向かいの駐車場の屋根の上のおがくずや小枝も掃除し、作業場だっためぎ家の向かいの駐車場の屋根もどんどん片付けていく。それにしても、今まで見えなかった殺風景な駐車場の屋根が目の下に広がって、なんだか寒々しい。夏には反対に暑さを遮るものが無くなって灼熱だろうな。

向かいの家の中もよく見えるようになった。まあ、大きな建物はオフィスビルなので、電気をつける夜や週末には人がいなくなるからいいけれど。でも、真っ白な壁がなんだか妙に眩しくて嫌な気分。

下では保護マットも回収し、おがくずの最後の掃除中。

それからさらにめぎたちからは見えなかった駐車場の入口の保護シートを外し・・・

全部回収して午後6時頃去っていった。

真っ暗になる前に全ての片付け作業を終えて、お見事。ドイツでは日曜日は働いてはいけないし、大きな音を立ててもいけないので、木はこのまま残された。それが予定通りなのか、下まで切る時間がなかったということなのか、分からない。月曜日も火曜日もそのままだった。このあとこの木がどうなるのか、まだ分からない。一階の人は根っこは諦めてそのままにし、幹だけを切ってもらうと言っていたが・・・果たして。
やはり続きがあった [ポプラの伐採]

あれから一週間このままだったポプラの木。枝を全てもぎ取られ、もともとの3分の1の高さに切られ、この殺風景な空間にぽつんと。

これ、どうなるのかな。中が空洞って訳じゃないし、ここまで切ったらもう倒れる心配もなさそうじゃない?このまま置いておかないかな。もしこのままだったらまた枝が伸びてきたりするかしら。
そんなことを考え、ちょっと一縷の望みを抱いたりしていたのだけど、一階の人に聞いたら、今度の土曜日に続きをするのよ、あんな醜いままにしておく訳はないでしょう!?と・・・ええ、もちろん、とんでもなく醜くなって、それを見るのが毎日辛かったのだけど、そんな姿にしたのはその一階の人なのにな。
そんなわけで、この週末の土曜日、また彼らがやってきた。1人少なくなって、5人体制。

今切っているのはかなり重そう・・・

幹にぶら下がって作業中の彼は、巧みにロープを操り・・・


あちこち結んでから切り出す。


そして、ロープの端と端を引っ張って方向を操りながら・・・

ごっとん。パラパラでどうぞ。

早くもいっぱいになって一度どこかへ運ばれていった。

その繰り返しの後に、ここまで低くなった。

彼ももう空中に吊られていなくて済むようになった。

またもやいっぱいになって運ばれていき・・

彼は空中吊り用支度をお仕舞いに。

その間、別の人が切り出した。

下っ端はどこの世界も大変ね・・・

さらに下っ端の彼はひたすらお掃除中。

あ、途中で食べてる!

親方と思われる彼は手際よくどんどん自分の道具を片付けて・・・

一服。

それからまたロープかけを行って・・・

みんなでせーのっと引っ張ったのだが・・・

あああああ!

終わり近くなって、緊張の糸がほぐれて、疲れが出たのかしらねえ・・・これはもう引っ張り上げられない。手間がかかるけど、小さく切るしかない。

切っている横で、刃の手入れをする彼。

もう一日つづく。

伐採終了 [ポプラの伐採]

今日の話は昨日の続き。ポプラ伐採もいよいよ大詰め。こういう大木の伐採はいくらかかるのかネットで調べてみたけれど、どこにも正確な値段は書かれていない・・・立ち方や切り方にもよるが、15メートルで500~1000ユーロ程度、というのが分かるくらい。今回のポプラは30メートルくらいはあったし、ネットに書かれている体験談から想像すると、安くて3000ユーロ、高くて6000ユーロってところかしら。1ユーロ120円程度で換算すると、36万~72万円程度。
昨日の最後、間違って下に落としちゃった大きな切り株は、こんな風に小さく切り刻まれた。

それでも結構大きいわねえ・・・あ、♡マーク♪

彼は結構軽々と放り投げているけど。

下っ端の彼は片付け始めていた。

それからちょっとめぎが目を離しているうちに日が射してきて、ポプラの幹がもう一段切られていた。3時過ぎだったかしら。今日はどうやらそれでお仕舞いのよう。どんどん片付け始めた。


誰もがきびきびと作業していて、あっという間。




この落ち葉は去年の秋のもので、彼らが落とした訳じゃないのだけど、一緒に綺麗にしていった。この落ち葉を見ることも、もう無いのね。

それから荷物を下に下ろし・・・

彼が受け取って・・・

それから車に積んでいった。

と思ったら、ここでも積み作業をしていたり・・・

これを取ってきたり。

まだ見習いなんだろうな。これからの人生、たくさん修行して、頑張ってね。
親方級の二人も掃除中。


誰もがそれぞれの持ち場を綺麗にし・・・

去っていった。あの彼が最後に帽子を取ってめぎに手を振ってくれた。

荷台に幌をかけ・・・

みんな車に乗り込んで、さようなら。

そして残された切り株。塀の高さが残ってて、たぶん1.5メートルくらいはあるだろう。2メートルあるかも知れない。これを一階のうちの人はどうするつもりなのかしらね。根こそぎ掘るとなると庭を一から作り直しになるし、隣の敷地にも作業は及ぶからそう簡単にはできないだろう。しかし、このままだとそれこそ醜い幹がでーんと立ったままだし、だからといって根元まで切っても、そこに切り株は残る訳でテーブルにでもするしかないわよね。

そしてめぎたちには殺風景な向かいの建物の駐車場の屋根部分が残された。ここに何か植えられることはない訳で、ここに何か建つこともない訳で、ここが公園になることもない訳で、ここに何か美しい物が置かれるわけもない訳で、本当にやるせない気分。

ラインタワーはよく見えるようになったけど・・・

あ!あそこに、ハトさんが!!

ハトさんは、何を思って去っていたのだろう。

♪ おまけ ♪
ドルトムント、やりました!(写真はARDから)

カガワもドルトムントにいれば8強に入れたのにね。