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2012年バイロイト音楽祭 ブログトップ
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幕間の風景 [2012年バイロイト音楽祭]

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音楽祭の2回の休憩各1時間に何をするか。もちろん、まずは記念撮影。
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すてきな人♪
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日本人と思われる皆様は、お互いに撮影しあっていた。素敵なドレスねえ♪
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そう、人々の格好を眺めるのも楽しい。あ、お着物の方がいるわ。
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近くにいたご婦人方のおしゃべりによると、この二人のお嬢さん方はどなたか有名な方の韓国人の奥様とのお子様方。セレブなのね。
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お母様はこちらに。ビビットですわね~
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それから、散歩する方々。
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劇場のまわりは広い公園で、緑がとても美しかった。
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こちらは裏側。この大きな石のモニュメントは・・・
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日本の方の寄贈だった。
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ところで、16時から22時過ぎまでの公演だから、喉も渇くしおなかも空く・・・ということで、昨日紹介したようにレストランやスタンドがあるのだが、それはかなりお高い。そこで、これがいかにもドイツらしいと思うのだが、多くの方がお弁当を持参していた。しかも敷物まで用意していたり。(みなさん、足が痛いのね~)
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写りがぶれちゃったが、こんなピクニックの籠まで持参している方々も。これを見てうちのドイツ人は、次回は母親からかつてプレゼントされたイギリスのピクニックセットを持ってこよう!と。そうね、それも楽しそう。
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お弁当や敷物を入れてきた籠や鞄は公演中全てクロークに預けられるし、駐車場に置いている方もいるようだった。とにかく一時間もあるので、結構いろんなことができる。
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めぎ家も午前中に町のお肉屋さんなどでドイツの美味しいハムを選んでドイツの小さな丸パンに挟んでもらったりそのままかじれるソーセージや鶏の脚のローストを買ったりしてお弁当を用意し、うちのドイツ人のリュックに例のクッションやミネラルウオーターなどと一緒に入れて持参、休憩の度にクロークへ取りにいっていた。クロークは広く人も十分にいて混み合うこともほとんど無く、快適だった。そして、こんなベンチに座って、1時間ゆっくりと過ごしたのだった。
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こんな風に通っていく人や・・・
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待っているタクシーなどを眺めながら。
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めぎは着物姿なので、かなりの人がめぎを「キーモーノー!」とじろじろ眺めていったり写真を撮っていったりした。そんな目立つところで、ドイツのソーセージを丸かじりし、大きな丸パンにパクついていためぎ♪

ドイツの夏は日が長く、2回目の休憩の20時台でもこんなに明るかった。天気にも恵まれ、なんて気持ちよかったことだろう。
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あ、休憩の終わりを告げるブラスの音色が。それを聞くとみんなどっと建物の方へ。
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ここで過ごした2公演計4回4時間の休憩時間。楽しかった。
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休憩の終わりを告げるブラスの演奏 [2012年バイロイト音楽祭]

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現在、バイロイト音楽祭の体験談を連載中。

公演中の各休憩は一時間。その間は観客はホールに残ることが許されない。外で散歩したり食事したり飲んだりおしゃべりしたりしている人たちに休憩の終わりを告げるのはベルではなくて、開演15分前と10分前と5分前にここからこの人たちが演奏してくれる次の幕の音楽のワンフレーズ。
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このブラスの演奏をここで待って見上げて聞いたり、写真を撮ったりする人も多い。
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ビデオ撮影している人もいたので、めぎも撮ってみた。これはトリスタンの1幕目のあとの休憩中で、2幕目開演10分前。10分前には2回演奏される。



3幕目開演10分前のはこちら。音楽が違うでしょ。



めぎ家の桟敷席に行くには5分前のを聞いたあとでは階段を駆け上がらなければならないので、3回演奏される5分前のは撮影できなかった。それから、動画を聞くとちょっと聞こえるように、建物の中ではベルが鳴っている。でもそのベルは、観客のためというよりはドア係などの係の方々に知らせる意味合いが強いようだった。というのも、端の席に座っていたとき、ベルを聞いて係の人が一斉にドアを閉めたのだ。

次のはタンホイザーの日の1幕目開演10分前。



そして最後にパルジファルの1幕目開演15分前。15分前だから1回しか演奏されない。



バイロイトに到着した日、レストランの席と食事の事前予約に訪ねたときにちょうどその日の公演の休憩時間に遭遇し、ローエングリンの演奏を聴くことができた。このときはビデオ撮影できるカメラは持ってなかったが、一眼レフで撮影することができた。
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5分前の最後の演奏を聴くことができる少数の方々。5分前でも間に合うこの方々の席は、とてもいいところなんだろうな。
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そして人のいなくなった劇場の前。
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すると、裏側では裏に建っている大道具の倉庫のような建物から大道具が出番に備えて移動していった。
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↑ここ、ちなみに休憩時間中はこんな感じだったの。
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ここでは毎年一ヶ月半、こんな風に毎日が過ぎていっているのね。
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音楽祭のスナップ [2012年バイロイト音楽祭]

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現在バイロイト音楽祭の体験談を連載中。
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「めぎはいまここ」でも書いたが、休憩時間の終わりを告げるブラスの演奏があるこのバルコニーに、それ以外の時間には観客も上ることができる。
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めぎたちももちろん上ってみた。
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バイロイトの町自体はちょっと離れている。歩くと20分くらいだろうか。
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プログラム売り場と観客たち。
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ワインなど飲みながら開演を待つ人たち・・・そうそう、「めぎはいまここ」でも書いたように、木製のベンチに長時間座るのに備えてクッションというか座布団を持って行く人が多い。ほら、そこにもピンクのを持っている紳士が。
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以前のコメントで質問などがあったこのクッションについて。まず、クッションはもちろん何かに入れて持ってきたのだろうが、その袋や鞄をみなさんクロークに預けているので、開演直前や休憩中のここではクッションをむき出しにして持っている。それから、キャンプ用などの空気で膨らますタイプや折りたためるクッションを持ってきていた人もいると思うが、それは折りたたんでいるからめぎたちの目に止まらなかったということだろう。クロークではクッションの貸し出しもしているようで、借りたり返したりしている人も見かけた。でも、その数は多くないようだったし、もしかしたら、このクッションを持ち込むということ自体もバイロイト音楽祭の習慣で、誰もがそれを楽しんでいるのかも知れない。それぞれが自分のお気に入りか快適に感じる厚さのクッションを持ち込んでいるということでもある。

この女性たちも自分で持ってきている。
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めぎたちももちろん自分で持ち込んだ。クッションはうちにある小さめのものを持って行った。うちのドイツ人は、めぎの着物を着るときに使う腰紐で結んで持ち歩いていた。ここはあの2階のバルコニーの手前の部屋。向かって右にクッションと共に手にしている白いのはプログラム、左に持っているのは日本の扇子。
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開演を知らせるブラスの演奏を聞いて、ゆったりとホールへ向かう人々。
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民族衣装の形もちらほら。見えにくいけど、この男性は皮の短パン姿。スコットランドの衣装のスカートの男性もいた。
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めぎ家の服装は、一日目はこんな感じ。暑いという噂だし、でも着物を着たいし、どうしようかと何人か人に相談して、浴衣を着物風に着てはどうかというアドヴァイスを受け、嘘つき長襦袢を着て、ちょっと小紋風の絞りの浴衣を組み合わせた。帯も半幅で。なにしろ桟敷席だし、そんなに正装である必要も無かろう、と。うちのドイツ人もこの日は普通のスーツ。
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二日目はこんな感じ。この日はレストランで食事したので正装に近くと考え、うちのドイツ人は黒のスーツに蝶ネクタイ、めぎは夏の絽の着物を着た。めぎは絽の着物を持ってなかったので、インターネットで日本の古着の着物屋さんから取り寄せた。帯はいいのが見つからなかったので持っている半幅を組み合わせた。中は夏用の長襦袢。持っているのは風呂敷。オペラグラスとカメラを入れるには小さな着物用のバッグでは足りなかったため、風呂敷を使用。
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三日目は写真を撮っていないが、絽の着物に別の半幅帯を組み合わせた。うちのドイツ人はまた普通のスーツに別のネクタイを。

着物を三日連続で一日あたり8~9時間(劇場での約6時間+行き帰りと公演後の夜の食事)着続けるというのはめぎも人生初の経験で、正直とても疲れた。ホテルも劇場もレストランもどこにもクーラーがないわけで、とにかく暑い。着付けをしているときから汗びっしょりだ。だから、下着を着ずに済むような二部式で袖と裾以外は木綿でできた長襦袢を使い、帯もささっと結べる半幅に。帯の部分はどうしても暑苦しかったが、お太鼓結びより半幅の方が少し涼しいのではないかと思う。着物に詳しい方ならきっと眉をしかめる行為だろうけれど、めぎは自分のできる範囲で着物(風)の格好で行くことを最優先にした。着物姿で最もよかったのは、足が痛くならないこと。足袋に草履はものすごく楽で(これは毎日夏は下駄で、それ以外は地下足袋で過ごしているから慣れもあるのだろう)、足だけは全く痛くならずに済んだ。ドレスを着てヒールの靴を履いたら、ほんの1時間で足が痛くなっていたことだろう。そして、歩き方がイマイチになって、格好悪いことこの上ない。そう考えると、何を着ても大変であることは変わらないわね。


こうしてめぎの音楽祭体験は終わっていった。
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こんな風に、死後約130年経っても世界中から集客することに成功したワーグナー。運や権力やなにやらいっぱい絡んでのことだけど、そもそも作品がなければそれは成立しない。それだけの作品を遺したということよね。そういう人生もあるのだなあ。うーん、ほんと、我々は凡人だわ。
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明日からはバイロイトの町の風景やホテルや音楽祭以外の食事のことなどを。
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