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エーガー(ヘプ) [チェコ]

現在夏のチェコ旅行記継続中。いつ終わるんでしょ。

今日のデュッセルドルフはどんより曇り、気温は最高17℃(体感としてはそんなにあった気がしない)、最低8℃。日の出は7時18分。日没はまだ19時33分だが、朝は真っ暗だし夜10時頃まで明るかった夏を思い出すと、あーくらいよ~と心もどんより。

さて、ここはチェコのドイツ国境の町、ヘプ(Cheb)のヘプ城。ドイツ語ではエーガー(Eger)城。
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ヘプ城は12世紀後半に建てられた古いロマネスク様式の城。と言っても、ほとんど廃墟。

こんな橋を渡って中に入ると・・・
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要塞だったんだなあ、と実感。
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黒い塔に昇ってみると、やっぱりここもオレンジ色の屋根。
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この教会はつい最近塔を建て増しして高くしたようだ。
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この建物は礼拝堂だったような・・・
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ちょっと昔のこだまを思い出す。
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こんな素敵な家もある一方で・・・
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やっぱりこういう団地も。
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かなり望遠で撮ったここ、たぶんドイツ。
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古い城砦の雰囲気がいい感じだった。
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ドイツ国境まで来たけど、まだ旅は終わりじゃない。もうしばらくチェコの話におつきあいを。


Cheb (Eger)



↑この地図、マイナスを何度か(5~6回)クリックすると、白い線が見えてくる。それがドイツとの国境。車で10分くらい。
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マリエンバート [チェコ]

8月初め頃の旅行記を9月後半になってもまだ続けているとは・・・なんだかもう記憶の彼方。

旅行の最後は、ドイツ国境近くのチェコの温泉地に寄った。温泉地としてはカールスバート(これはドイツ語の呼び方、チェコ語ではカルロヴィ・ヴァリという)がなんと言っても有名だけど、チェコ人の同僚がそこを全く勧めないので、別のところへ。まずはマリエンバート。
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マリエンバートというのもドイツ語の呼び方。なにしろこの温泉保養地を作ったのは神聖ローマ帝国やハプスブルクだし、今でもドイツ人のクアがお得意様だから、町の名前としてもドイツ語がしっかり根付いていて、チェコ語のマリアーンスケー・ラーズニェなんて聞いてもドイツ人にはピンと来ないが、マリエンバートと言えば誰でも知っている。

これはコロナーダという建物で、温泉の源泉があるところ。
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この建物、綺麗ですねえ。
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源泉は、こちら。
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ここの温泉は、お風呂に入る温泉ではない。これを飲むのである。温泉を飲みながらいくつもある源泉から源泉へ散歩するのがクア、すなわち湯治のやり方。

日本の温泉のイメージとずいぶん違うでしょ。
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ウィーンみたいな建物が並ぶけど・・・
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不景気みたいで壊れたまま空き家になっているところも。
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建物の造りが分かって面白いけど、勿体ないですねえ。

めぎたちは、マリエンバートには泊まらず、昼食休憩しただけ。お洒落なこのレストランへ。
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内側から見ると、こう。
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めぎだけビール♪
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お昼はエスカルゴ♪
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このあと、宿泊予定の温泉保養地へ。その話はまた明日。



Marienbad


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フランツェンスバート [チェコ]

マリエンバートを後にして、めぎたちはチェコ人の同僚お勧めのフランツェンスバートという温泉保養地へ。
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マリエンバートと似ているが、こじんまり。
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フランツェンスバートというのは、ハプスブルク家フランツ2世=オーストリア帝国フランツ1世にちなんでつけられた名前。フランツ1世はこの方。
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有名なフランツ・ヨーゼフ1世はこちら。上記のフランツ1世とは別人。
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ここが源泉。
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こちらです♪
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この温泉水、恐ろしく美味しくない。

湯治客用の専用カップで飲んでいる人もいたけれど、自分の水筒やマグカップを持って歩いている人が多かった。しかし、これ、水筒いっぱい飲むなんて・・・ありえない。正確には温泉水ではなく鉱泉と言うくらいだから、鉱物の味。鉄がいっぱい。にがいような血のような。または、汗のような。とにかく、いくら身体にいいと言われても、まったく飲めたものじゃない。うちのドイツ人は一口で挫折、めぎは三口で。

この温泉水は、そのまま肌をさらすには成分が強すぎ、肌にも悪いとか。だから、温泉に入りたくても、お風呂がない。プールがあるだけ。
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プールは水着着用かスッポンポンで混浴。

その他、炭酸水や泥につかる温泉療法もあるが、セラピストの指示に従って何分間入って何分間休む、というプログラム制。そのお風呂はいかにも治療用のバスタブって感じで、鄙びた温泉にゆっくり浸かる、という雰囲気ではない。そういうプログラムを毎日こなしつつ綺麗な景色(建物や公園)の中を散歩して鉱泉を飲むことが、クアに来た人たちが行う療法。

鉱泉を飲みながら湯治をする人たちは、2~6週間、こういう部屋に泊まる。
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これで二人で一泊47ユーロ。一人当たり、今の為替レートで換算すると約3800円くらいか。でも、生活感覚的に換算すると一人当たり一泊2500円程度。たぶん、お値段的には中間くらい。もっと安いペンションもあるし、もっと高い高級ホテルもある。

レセプションにおじいちゃんが座ってて、庶民的な雰囲気だったけど、建物はなかなかデラックス。
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ここに2泊して、25ユーロくらいで全身マッサージしてもらったりしてゆっくり過ごした。プールみたいなジャグジー風呂もついていたけど、あんまり温泉って感じじゃなかった。ゆっくり熱いお湯の温泉に入れたらもっとよかったのだけど。


Franzensbad



↑マイナスを何度かクリックすると、白い国境線が見えてくる。この辺りの国境は、ものすごく入り組んでいる。ドイツのようなチェコ領。チェコかも知れなかったドイツ領。国境っていろんなことを考えさせられる。
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