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イブのこと [文化の違い]

今日は日本的に考えるとまだクリスマスの話ですかという感じだけど、こちらではまだまだクリスマス期間中なので、12月24日のお話を。

ドイツのイブの食事は簡単なことが多い。茹でたウィンナーとポテトサラダというのが主流。なぜそんなに簡単かと言えば、プレゼントを贈り合う儀式の前にも後にも、食事などどうでもよいからだ。
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↑たった二人だけのクリスマスなのにこんなにいっぱいプレゼント。でも、一つ一つは決して高くない。家族へのプレゼントは複数用意し、一人ずつ交互に開けて一緒に楽しむことに時間をかける。相手のことを思ってこんなの選んだんだと、一緒に笑い合い、幸せを感じる。健康に一緒にクリスマスを祝えることをともに喜ぶ。それがクリスマス。(もちろん家庭によっては大人のプレゼント交換を申し合わせてやめたり、一つだけにしたりすることもある。でも、押しなべて一般的には大人も大真面目で複数のプレゼント交換をするのだ。)

めぎ家はプレゼント交換の前に食事にするのだが、もう何年も前からいつもエビをガーリック焼きにすることにしている。魚の卸売市場まで買いに行き、新鮮な大きいのを購入。6尾で33ユーロほどだった。これを街中の市場で買うと倍以上するだろうな。
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乾燥トマトのオイル漬けを使ったリゾットともに。
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めぎへのプレゼントは、めぎの好きなオペラ歌手ブリギッテ・ファスベンダーの伝記と、64TBのポータブルSSDと…
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以前e-Bayで売ると言っているところを売るなら私に売ってと言っておいた猫の置物と、写してないけど冬用シーツと…
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こちら。
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そして、プレゼント交換後、こちらのクリスマス・オラトリオを見た。



去年のクリスマスは、イブにポルトガルで義母の危篤の知らせを受けた。そしてうちのドイツ人が腰椎を傷めて痛みで夜通し叫び声を上げていた。泊まっていたコテージの暖房が利かず、薪ストーブの煙だらけだった。一昨年のクリスマスイブは、長時間かけて到着したボルネオで、スーツケースが届かず、お腹ペコペコなのにレストランも閉まってて何も食べられず、悲しいイブだった。その前の年は、大きなツリーを立てようとしたらスタンドが壊れてしまい、固定するのが大変でストレスで疲れ切った。つまり、イブに何かがうまくいかないと、失望で大いなるストレスを抱えることになる…イブへの期待値が大きい分、失望の大きさも計り知れない。今年のクリスマスイブは、暖かい部屋でなんのストレスもなく終えられた。それが本当に幸せだった。
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