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ピアノ [小さな出来事]

今日の写真は11月1日の撮影。この日、うちのドイツ人がピアノの練習を始めた。
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実は2年前、うちのドイツ人は年金を受給し始めたのだが、かねてから年金受給者になったらピアノを始めると言っていた。だから、66歳の誕生日にめぎは「簡単なピアノ曲」という楽譜をプレゼントしていた。(ドイツの年金は67歳から受給だが、2年前は以前65歳開始だったのが67歳開始に変更になった過渡期で、うちのドイツ人は65歳11か月で年金をもらう年齢に到達したのだった。ちなみにドイツでも繰り下げ受給できるけど、うちのドイツ人は普通にもらい始めて自分で運用する道を選んだ。彼は仕事も続けているけれど、ドイツの場合年金も減額なく受給できる。それから、外を見ながら弾きたいと言って以前ピアノを設置した場所は窓を開けたりするのに邪魔で、壁に移動。)
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しかし、当時は仕事と家の改装作業で時間が取れず、改装作業中は電子ピアノを弾ける状態に設置することもできず、さらに腰椎を骨折して全くそれどころではなくなり、すっかり棚上げになっていた。それが、この2024年11月1日、突然電子ピアノの電源を入れて、弾き始めたのである。と言ってもいきなり弾けるはずもなく、まずはC(日本語で言うと、ド)はどこ?とめぎに聞き、次に、楽譜上に書かれている1とは何?と聞いてきた。初めての人ってそこから入るんだ!とめぎは興味津々。
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↑楽譜の最初には「新米ピアニストのための11の練習曲」と書かれてて、その下の1曲目のタイトルは「一番最初は難しい」。

そう、こんな簡単な曲でも初めての人は一発で弾けるはずがなく、うちのドイツ人には本当に難しい。片手ずつ練習するといいよ、と言うと、なるほど~とものすごく納得して(そんな当たり前なことすら初めての人って自分では思いつかない)、左手の練習。初めてでどうタッチするのか分からないようで、スタカートみたいな弾き方をしている。次の音符ギリギリまで押し続けるんだよ、と言うと、それがまた難しいらしい。ふーん、そうなんだね。
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そんな風に練習を始めて、一日に15~30分ぐらいだけど毎日練習を続けている。片手では結構上手に弾けるようになったけど、両手で弾けるようにはまだなっていなくて、いつできるようになるかちょっと楽しみ。せっかくピアノが弾ける状態に設置されたので、めぎも時間があれば20分ぐらい座って、その最初の11曲を弾いてみたりしている。35年ぶりのピアノは、もう指がすっかりなまってて、昔はショパンのエチュードや幻想即興曲などを弾けたのに、今やこの最初の11曲も7曲目ぐらいになると結構難しい。でも、初見でパッと弾けるのが昔取った杵柄というところかな。めぎが弾いていたら、いいなあ、ちゃんと音楽になっている…とうちのドイツ人が羨ましそう。めぎも久々の感触が楽しく、頭の普段使っていなかったところが急に働く感じがして、ボケ防止にいいかも。いつか二人で連弾でもできたらいいね。
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