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一年前の日本旅行記を再開 [2023年夏 日本]

この5月のザルツブルクの話を書き終えたので、以前に途中にしていた旅行記を再開しようと思う。2年ぐらい前から複数の旅行記を同時進行して日替わりで書いていたのが、去年のクリスマスから中断して全部中途半端になっている。一気に全部復活させる気分ではないので、徐々に始めることとし、まずは一年前の日本のことから。

日本での話は、まず東京で仕事しつつ過ごし、次に札幌に行って実家で過ごし、そこから恩師(この5月にザルツブルクにいらした恩師)の家に遊びに行き、それからまた実家で妹と合流したところまで書いた。今日からその話の続きに入る。この日はめぎが札幌を離れる日。この3日前に来た日は大雨だったのが、この日は朝の光が美しかった。
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リビングにはめぎや妹の写真が飾ってあった。
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めぎと父の写真の前に置かれたこれは、両親の80歳の誕生日祝いにめぎが贈った写真集。あれからもう一年。あのときはみんな元気だったのに、うちのドイツ人はもう日本のような遠くまでの大きな旅行なんてできるかなどうかな状態だし、お世話になった伯父が一人亡くなったし、色々状況が変わってきた。このときの何の心配もなかった幸せな時間が愛おしい。
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父が細かく書いている日記代わりのメモ。めぎのブログのような役割かな。
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別の棚には母が毎日お茶を上げている母方の祖父母の写真。40年ぐらい前の写真で、ずいぶん色褪せて来ている。かつてこうして生きていたのよね…
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めぎが写真を撮っている間に、母が最後の朝食を用意してくれていた。普通は食後に用意するコーヒーを、食前に飲むめぎの習慣に合わせて用意してくれている。
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サラダやお味噌汁には、恩師が持たせてくれた畑で採れた野菜が使われていた。
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小さなお皿に色々なものがのる日本の食卓。めぎにとっては本当に貴重な朝食だ。こういう時間を持てたこと自体がどれほど貴重なことだったか。
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限られた時間に精一杯濃密にもてなしてくれた両親に感謝。この後めぎは妹と妹の家へ向かった。
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