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ザルツブルク音楽祭詣での総括 [2022年夏 ザルツブルク音楽祭とザルツブルク]

2022年夏のザルツブルクの話は本日最終回。
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2週間ほど滞在して今年も目一杯楽しんだザルツブルク。
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いや、楽しんだというよりは、いつも通りほぼ何もせず音楽中心の生活を送ったという感じかな。ここは元祖モーツァルトクーゲルのお店なのだけど、夏にチューリップ、ちょっと不思議。
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音楽祭の話はライブブログでほとんど書いてしまった。だから、繰り返しになる部分もあるが、あれから3か月以上経って今振り返って思いつくことをオペラのことのみしたためて、今年のザルツブルクの話の終わりとしようと思う。

まずはめぎの大好きな指揮者クルレンツィスと大好きな演出家カステルッチのオペラから。バルトークの「青髭公の城」というオペラと、カール・オルフの「時の終わりの劇」。これに関しては、収録されなかったので映像はない。青髭の方は舞台がほぼ真っ暗で燃える火の光とエロチックで孤独な雰囲気が非常に印象的な演出で、あの演出がもう二度と見られないというのはとっても残念。これはその青髭のカーテンコール。スマホ撮影でホント暗くてブレブレだけど。青髭のあらすじや概要はこちら
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時の終わりの方も、1973年のザルツブルク音楽祭での初演以来ほぼ上演される事の無い作品だというし、当時のカラヤン指揮の映像もないし、今回のも映像が残されなかったのは本当に残念。あらすじや概要はこちら
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特に、マーラー・ユーゲント管弦楽団の若者たちの迫真の演奏は残してあげたかったなと思うし、特別に大規模な編成のオーケストラが必要な劇だから今後もまたなかなか上演されないだろうと思うので、ホント勿体ない…めぎはゲネプロと初演の2回見たのだが、それでも全てを見つくせたとは言い難く、もう一度見て確認したいことがいっぱい残っている。でも、2回も見られたってことに感謝しなくちゃね。
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オーストリアのラジオではライブ放送があって、それが7日間オンデマンドになっていたのでめぎは音源をダウンロードできたのだが、それがあるだけでも幸せで、皆様にはそれすらない。あとは抜粋だがザルツブルク音楽祭がアップしてくれているこの映像のみ。最初に話をするのが演出家カステルッチで、その後話をするのが指揮者クルレンツィス。字幕を日本語にも英語にも代えられるし、ぜひ雰囲気を見ていただきたいが、再生すると最初に凄い音が鳴るのでどうぞご注意を。



次に、プッチーニの3部作。これは最初のジャンニ・スキッキのカーテンコール。
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普通の3部作の順番とは異なる順で上演されたのだが、2つ目の「外套」は写していない。3つめの「修道女アンジェリカ」がびっくりの感動作で、グリゴリアンというソプラノ歌手の素晴らしさを堪能した。文句なく今回の音楽祭のハイライトだった。
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この映像は多々ある。テレビ放映されたからだ。まずは音楽祭の公式の抜粋から。話しているのは演出家のクリストフ・ロイ。彼のシンプルで簡潔な演出はめぎ好み。2020年と21年に上演されたモーツァルトのコジ・ファン・トゥッテも彼の演出でとても良かったし。映像には出てこないけどウェルザー=メストの指揮もよかった。当時の批評では、(ここ数年リヒャルト・シュトラウスのオペラの指揮で脚光を浴びていた)ウェルザー=メストはプッチーニもシュトラウス風に指揮していたなどと書かれていたが、めぎ的にはそんな風には感じなかった。



しかし、なんと言ってもグリゴリアン。この歌手のためにこういう順番でこういう演出にしたのだろうなと思う納得の素晴らしさだった。日本では12月11日深夜にNHKプレミアムシアターで放映されるそうなので、よかったらぜひ。これは最後のシーン。あらすじや概要はこちら)。



最後に見たのは、モーツァルトの魔笛。これに関しては、まずヨアナ・マルヴィッツの暖かでそつのない指揮が印象的。あらすじや概要はこちら
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音楽祭の公式の抜粋。



もともと2018年にも同じ演出家のをめぎは見ているのだが、今回は劇場を変えて演出も練り直したとあって、前回よりずっと良かった。特に夜の女王の演出や衣装が非常によくなっていた。



めぎは6週間の音楽祭の最初の2週間しかいなかったので、その後に上演されたオペラやコンサートは見ておらず、あとで批評を読んで見てみたかったなあと思うものもあったけど、まあそれは仕方がない。



2022年は音楽祭102年目で、めぎはそのうちの7年行っただけだ。しかしもう7年になった。毎年行けていることに感謝して、また来年行けるように頑張って働こう。



以上で今年のザルツブルクの話はおしまい。
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