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150mmマクロとお散歩 [小さな出来事]

今日の写真は日曜日の散歩の風景から。

先週末の日曜日の午前中、いつものように散歩に出かけたのだが、ここ2か月ほどいつもフルサイズに40㎜をつけていたのを、ちょっと思い立って150㎜のマクロレンズを持ち出した。
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そのマクロレンズはシグマので、ニコンFマウント用のをマウントアダプターでZ6につけている。AFが壊れててマニュアルでピント合わせをしなければならない古いレンズなのだが、ミラーレスにしてからピント合わせにファインダーを覗きながらピント位置を拡大したりできるようになって、ものすごく楽になった。
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めぎがいつも注目している野ブドウの蔓。芽が出始めている!
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こちらも…
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こちらも。
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八重の濃いピンクの桜はあともう少し。
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地面には青い花がいっぱい。
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つづく。
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久々のコンサート [小さな出来事]

今日は先日の日曜日のお話を。

ヨーロッパが夏時間に変わった日曜日、めぎたちは2年ぶりにここにやってきた。
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ケルンのフィルハーモニーホールである。
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前回ここに来たのは2020年2月20日だった。ケルン・フィルハーモニーホールでのクルレンツィスというギリシャ人の指揮者とSWR(南西ドイツ放送)交響楽団のコンサートを聞きに来たのだった。それから2年と1か月経って、再びクルレンツィスとSWR交響楽団のコンサートが行われることとなり、ずいぶん前からチケットを買ってあった。今回の席もいつもと同じ、ホールの一番上の通路に設けられた席である。
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コロナはまだ絶好調に存在しているけれど、ブースターをしていれば、そしてマスクさえすればドイツではたいていのことが可能になり、コンサートも2年ぶりとは言え普通に行われる予定だった。いや、2年ぶりにやっと普通にコンサートができるという喜びに満ちたものになるはずでもあった。それが、2月下旬からの戦争勃発で、突然雲行きが怪しくなった。その後数日の間に、ロシア人の音楽家はプーチンとの関係がどの程度か調べ上げられ、戦争反対&反プーチンの声明をあげなければヨーロッパからことごとく追放されていったのだ。ミュンヘンの指揮者だったゲルギエフや、超有名なオペラ歌手のネトレプコがその代表である。その二人は、如何に素晴らしい音楽家であっても(リハーサルをドタキャンすると言った話も多かったので本当に素晴らしいかはまた異論もあるがそれはさておき)、プーチンと非常に親しい関係であったことから、ネトレプコに至ってはロシアの東ウクライナの傀儡政治を支持する行動をとっていたことから、そしてそれを戦争が始まってからも決して反省することも無ければ支持を否定もしなかったことから、もはや致し方ない、というのがヨーロッパの今の状況である。

戦争勃発当初からめぎの気になったのが、クルレンツィスである。彼はギリシャ人だけど、20年来ロシアに住んでロシアのオーケストラを率いているのだ。そのオーケストラはロシアの最王手の銀行がスポンサーになっているというし、その銀行はもちろんプーチンと仲が良いというし、さて彼はどうなるんだろう。彼のオーケストラはどうなるのだろう。めぎだけではなく、世界中の彼のファンがやきもきしていただろうし、好きでなくてもクラシック好きなら注目していたはずだ。この春から夏にかけて、彼は山のようにヨーロッパ中でコンサートが予定されているし、ザルツブルク音楽祭だって今年も彼がメイン指揮者の一人なわけだし。

しかしクルレンツィスは長いこと何も声を発しなかった。それでクラシック音楽界の批評家たちは、いったい彼はどうなってるんだ?関係ないとでもいうのか?と常に話題にしていた。彼を招いていた関係者はその間、相当に頭を抱えていたことだろうと思う。きっとずいぶんたくさんの話し合いがあったのだろうな。3月11日になってようやく、クルレンツィスを2018年から音楽監督にしていて3月27日からヨーロッパツアーをすることになっていたSWR交響楽団が声明を発表した。中止になるのかな、と思いきや、コンサートツアーを予定通り行い、プログラムを変更するという発表だった。もともとはブラームスを演奏するはずだったのが、戦争勃発により、クルレンツィスと旧来の友人でキエフに住んでいるというウクライナ作曲家の作品と、ドイツの作曲家の作品と(と言ってもブラームスではなく現代作曲家の作品)、そして反スターリンのショスタコーヴィチの5番にすると。

そして、こちらの記事によれば、SWR交響楽団はクルレンツィスと同じ価値観を持っていることを確認し、双方ともに平和と和解を求めているのだという。クルレンツィスはこれまでプーチン体制を支持する発言をしたこともそういう行動をとったこともなく(そこがゲルギエフやネトレプコと全く違う点である)、その一方で音楽に橋渡しの力があると常に強調してきている、というのがGOサインを出した理由で、だからウクライナ~ドイツ~ロシアの作曲家を選び、その順番で演奏することとしたのだろう。唯一の問題は彼のロシアのオーケストラがロシアの銀行をスポンサーとしていることだが、それはずっと前からのことだから、そのオーケストラがロシアのウクライナ攻撃を支持しているとみなすことはできない、というのがSWR交響楽団の出した結論らしい。

そして、SWR交響楽団としては、戦争の犠牲者への連帯を表明するとともに、「ロシアに住み、活動しているアーティストを一律に非難し自動的に協力を打ち切るのでは、誰の助けにもならないし、戦争を終わらせることもできない」とし、クルレンツィスの「音楽の力で国境を越え、平和な共存に貢献する」という芸術的目標をともに追い求めていくことにしたのだという。

前置きが長くなったが、そのようなわけで、めぎたちはケルンへそのコンサートを予定通り聞きに行き、最初に戦争の犠牲者への1分間の黙祷をし、ウクライナ~ドイツ~ロシアの橋渡しとなるプログラムを聞いた。これは19時頃の休憩時間に撮ったもの。
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ショスタコーヴィチの5番は素晴らしかった。かつてライブで見たラトルとベルリンフィルの4番ほどのインパクトはなかったが、今回の演奏も本当に素晴らしかった。ものすごく真剣で、こうして音楽で是非を問う、という明確な意思が感じられ、ショスタコーヴィチの当時の気持ちにも思いを馳せた。
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いつも、ザルツブルク音楽祭でも、ジーンズかレギンスかと思うようなぴっちりパンツに長いチュニックのような黒いシャツを羽織っているクルレンツィスだが、この日はなんと正装だった。彼にとっては今回それだけ真剣勝負だったのだろう。今後予定通り活動ができるか否かを聴衆に問うコンサートだったのだから。
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帰りは20時を過ぎていたが、まだブルーアワーだった。
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夏時間になったんだなあと実感した。前日まではこの時間帯は19時台だったのだ。1時間時計の針を進めて夏時間になったので、この日は20時台。
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以上、スマホでの適当な撮影なので写真としては何の意味もないが、この日の記録として。
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あとは、彼のロシアのオーケストラ、ムジカエテルナが予定通りヨーロッパに来られるといいなと願っている。クルレンツィスは、いざとなればムジカエテルナと別れてヨーロッパでもアメリカでも生きていける。かつて、ヌレエフだって、ロストロポーヴィチだって、みんな西側へ逃れて生きていったのだ。しかしロシア人たちの集団、ムジカエテルナはどうなるのだ?彼らだって、音楽が好きで、音楽で田舎から羽ばたいて、世界中の人たちと繋がって生きて来たのに、どうなってしまうのだ…?

そして今、めぎはやっとクルレンツィスの気持ちに思いが至る。もちろんめぎの想像に過ぎないが、戦争勃発から今日まで、彼はどんなにいろんなことを考えたことだろう。彼の大事なムジカエテルナをどうしたらいいのか。彼自身、この2年間コロナでたくさんの予定が中止せざるを得ず、いろんな計画や野望が中断されたはずだ。やっとコロナが(終わってないけど)終わりそうなところに来て、今度はもっと悲惨な戦争が行く手を阻もうとしている。こんなことになるなんて。どうしてくれるの。
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お別れの花 [小さな出来事]

今年もまたその季節がやってきた。
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卒業生との授業が終わる季節。
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卒業生と言っても、ドイツの高校の卒業は夏で、まだ4~6月の卒業試験が控えている。卒業試験が大学入学資格試験でもあるので、若い彼らにとって、これからが人生をかけた本番だ。しかし、その試験は州の共通試験とは言え自分の通っていた学校で行われ、採点するのも自分が教わった教師なので、日本の入試よりは温かみがあるというか、知らないところに行って受験するというストレスはない。

しかし、それに先立ちイースター休暇前に授業は終了となる。最後の週はそれぞれの試験科目の授業だけを受けることとなるため、めぎのクラスでは既に、全員がそろう授業が終了するクラスがあった。その生徒たちが、寄せ書きのカードと、花をプレゼントしてくれたのである。
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この学年は、高校1年生の後半からコロナのロックダウンに入った。高校2年のときも、ロックダウンやらオンライン授業やらハイブリッド授業やら交換授業やらありとあらゆる形態の授業を経験した。マスクもずっと義務で、あるときは教室で2メートル以上の距離をとって座らせられ、週に3回コロナ簡易検査もササッと自分で行えるし、水を飲むときには外に出たり窓際に行ったりするというルールをもう何も考えずにできる世代である。そんな3年間を経て今、卒業への最後の期間へ。ここまで頑張ったね。
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今、ドイツは、一日の新規感染者数が25万人~30万人を記録している状況である。そう、一日で、である。週に3回もドイツ中で検査していれば、どんなに軽くても無症状でも見つかるわけで、まあ当然である…七日間指数も1700~1800ぐらいで、これまた今までのコロナ期の中でも断トツの記録的数値を示しているところだ。しかし、4月3日からマスク着用義務がなくなる。かかった人は7日間だったかの自宅隔離だが(5日ぐらい経って検査陰性になればその隔離が解かれるという話もあったような気がする…特に教師の場合、今は陽性で休むケースが多いため、出来るだけ早く復帰させようという措置となっている)、同居の家族でも3回目のワクチンを接種していれば隔離の必要はなく(ちなみに3回目のブースターまで終わっている人は約60%、4回目の接種は今のところ70歳以上の人など限られた人のみ対象)、かつての決まりだったら先日陽性になった教育実習生と濃厚接触だったはずのめぎだって、今は隔離の必要が全くない。生徒の3分の1~半分ぐらいは順番に陽性を経験した感じだし、かかった生徒も風邪程度の症状だったとかで、もうすべてが普通になったというか、コロナにかかることも普通になった感じ。今はもう世の中では旅行も普通に行われるようになり、イースター休暇に計画している人も多い。目下のところみんなのたっての願いは、出発までにコロナ陽性になりませんように、というものだ。陽性が見つかるのは、それだけ日常茶飯事なので。

めぎとしても、最後までめぎも陽性にならずに卒業試験受験者への最後の授業を無事に終えられますように、と願っているところ。でもまあ、もうやるべきことは全部やったから、万が一でも大丈夫。みんなも無事に卒業試験を終えて羽ばたけますように。
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ちなみに、以前の卒業生からもらったこの2つの胡蝶蘭はどちらも元気。
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この花と同様に、みんなも元気でいますように。
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