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聖霊降臨祭の日曜日 [新型コロナウィルスのこと 2021年]

あっという間に日々が過ぎて行って、この日曜日はキリスト教の聖霊降臨祭。月曜日も聖霊降臨祭で祝日で、さらに火曜日も学校がお休みでめぎは4連休、世の中は3連休。
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例年なら聖霊降臨祭の頃には初夏の気温になるのだけど、この日はやっぱり13℃ぐらい。日差しが眩しいから写真ではその風の冷たさが伝わらないけど。
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そう、もう5月23日で、夏至まであと一か月なんだよな…でも、この明るさを全く楽しめない日々が過ぎて行っている。聖霊降臨祭まで一度もバルコニーに座って食事ができなかったのは初めてかも。
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世の中は、厳しいロックダウンのおかげだったのか、ワクチン接種が進んでいるからなのか全く理由は定かではないが、新規感染者数(5月23日のドイツ全体の新規感染者数は6714人)も七日間指数(人口10万人当たりの7日間の感染者数、5月23日は64.5人)も再生産数(5月23日は0.87)もググッと下がり、このグラフもこんなに急降下。一か月ぐらい前にこれからさらにドーンと上がって200を超えたりするのではないかと恐れていたのが嘘のよう。第2波と第3波の谷間の七日間指数の最低は2月中旬の57だったので、たぶん来週あたりにそこに再び戻るのだろうと思う。さて、そこからさらに下がっていけるか、50を直前にしてまた上がり始めたあの頃の失望感をまた味わいたくないよねえとみんなで話しているところ。このグラフはこちらから。
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2月中旬と今で大きく違うのはワクチン接種率。5月23日現在、ドイツ全体では1回目のみが39.73%、2回目も終了が13.64%。めぎの住むNRW州では1回目のみが42.14%で、2回目も終了が12.69%とのこと。6月7日からはワクチン優先接種が終わって誰でも希望者は接種予約できるようになるが、6月の最初の3週間はワクチンセンターでの接種は2回目の人のみにするとのこと。つまり、医療従事者や高齢者や持病のある人や特定の優先順位の高い職業の人の1回目のワクチン接種はほぼ終了し、その人たちの2回目の接種が始まっていて、一般の人の接種はかかりつけ医に任されるということである。

このように接種もかなり進んだし、今や七日間指数が100を大きく下回ってそれが十分定着したということで、この週末からロックダウンが大きく緩和された。例を挙げるとデュッセルドルフでは、床屋や美容院に行くのに今までは予約&コロナ検査陰性証明が必要だったのが予約だけでよくなったり、カフェなどがテラス席のみ営業OKになったり。夜10時以降の外出禁止とかもなくなったらしい…「らしい」と言うのは、めぎはもう何がどういう規則なのか追うのをやめてしまってて…だって、仕事が忙しかったし、規則はあまりにもよく変わるし、町によっても違うし、ほとんどはめぎの生活とあまり関係がない決まりなので…人から聞いてああそうなの、とここに書いているからで、正しくはめぎのブログを当てにせずキッチリ然るべきサイトで調べるべきであることを念のためお断りしておく。
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でも、めぎに関わりのある規則はもちろん熟知している。学校は5月31日から全面対面授業が再開されることと決まった。つまり、クラスを半分に分けて2日おきにオンライン授業と対面授業を繰り返す交替授業形式が終わるということである。授業計画が楽になるのだが、一クラス25人とかのクラスがまたキツキツに座って大丈夫なのか?という不安も結構ある。まあそのために週2回のコロナ検査は引き続き行われ、マスク着用も義務である。めぎはもう生徒のコロナ検査にはすっかり慣れたが、それでももし誰かが陽性だったらどう対処するか、などと思うとドキドキしてしまう。もちろんどうするかは決まっているのだが、生徒の動揺を思うとねぇ。
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ちなみに、めぎ家のいつも買いに行く場所の規則は変わらない。このパン屋さんの前にはいつも通りこう間隔をあけた待ち行列があって…
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中に入れるのは3人までで、マスク着用義務である。
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聖霊降臨祭の日曜日は、いつもより行列が長かった。
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パン屋の前に、新しく無料のコロナ検査場ができていた。ここ、本当は居酒屋バーなのだけど、長らく休業させられて、コロナ検査場として場所を提供したのだろう。今でもコロナ検査の陰性証明がなければ入れないところなどもあるので(例えば、先週学校で行われた卒業試験には、生徒たちは事前に検査して陰性証明を持って来なければならなかった)、何かの折にはめぎ家の近くのここで公的検査ができるというのは何よりである。学校でやっている検査は自分で行う簡易検査で、公的証明にするにはこういう場所で検査してもらわなければならない。しかしそれが予約もなしで15分で証明書発行にまでこぎつけられて、さらに無料だというのは本当にありがたいことである。まあたぶん、誰かがこれで潤っているのだろうけど。
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本日やっと、めぎが申し込んでいたザルツブルク音楽祭のチケット手配のお知らせが届いた。いつもは3月末から4月初め頃に手配が終わるのだが、今年はずれにずれ込んだ。でも、人気のオペラもコンサートもほぼ希望通りのチケットが手に入り、毎年行っているからチケット手配も優先してもらえているというのもあるが(でもめぎは寄付をしているわけではないので優先順位は低め)、やっぱり今年行くのをためらって申し込んでいない人も多いのだろうなと思う。夏にオーストリアに無事に行けるかどうかは、これからの2か月にかかっている。ドイツは夏には七日間指数を20以下になることを目標にしているとのことだが、本当にそこまで下がるかどうか…デュッセルドルフの今日の七日間指数は63.5である。これが、学校を全面再開することで、そして緩和を待っていた人たちがあちこちに溢れかえることで、また元の木阿弥にならないことを切に願う。
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