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5月後半のめぎ家の食事風景から [食べ物・飲み物]

あっという間に5月も終わり。今日はめぎ家の食事のお話を。

5月中旬を過ぎ、新じゃがが売られ始めたドイツ。
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白アスパラも今が味ノリノリの最高潮。値段は1キロ11ユーロで、いつもの年とほぼ同じ。コロナ危機で外国人労働者が来られないからすごく高くなるという話がシーズン前メディアを賑わしていたが、少なくともこの市場に限っては大丈夫だったみたい。
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幸せな時間。
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それから5月中旬に買ったもので、ものすごく美味しかったものと言えば、こちら。
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↑これ、ラムのスペアリブの半身。スープの出汁をとるために注文して買ったのだが(ラム肉専門店でも普通には置いていないので)、量が多いし、結構お肉がついていて美味しそうだなあと思ったので…
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何本かはバーベキューにすることにし…
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残りを鍋へ。
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香味野菜も入れて煮込む。
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で、出来上がったのはアイリッシュシチュー。珍しく買ったグリーンアスパラと、うちのドイツ人の好きなジルバーナーというブドウの白ワインで夕食に。
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シチューと聞くと日本人としてはクリームシチューかビーフシチューを想像しちゃうけど、シチューとは肉と野菜を水から煮込む料理法で、スープが透明なものも含まれる。アイリッシュシチューというのはラム肉を使い、ブイヨンやルウを入れず、塩コショウで味をつける透明なシンプルなスープ。うちのドイツ人がかつて経験したアイリッシュシチューはキャベツが入っていたそうで、それに倣ってキャベツ入り。スープが意外にあっさりしている。ラム肉って、ものすごく新鮮なのを買ったからかもしれないが、ものすごくあっさり。
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後日、スペアリブをグリル。これがカリカリで脂がのっていて、でも脂っこくなくさっぱりとしていて、ものすごく美味しかった。いつもグリル用に買っていた高いあばら肉よりずっと美味しい。安いのを買うのは申し訳ないが、今後はグリル用にはこのスペアリブを注文買いしようと決定(本来捨てるものをわざわざ持ってきてもらったので、申し訳ないほど安かった)。
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付け合わせはフライドポテトだが、油と脂の取り合わせなのに、さっぱり食べられたという凄さ。
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さて、最後にスペイン風オムレツ、トルティーヤ。
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中にはジャガイモ。これはその前日に付け合わせとして茹でたジャガイモの残りを切って入れたもの。美味しかった♪
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6月はどんな一か月になるかな…そう言えばこのブログも明日からプロバイダーが変わるのよね。明日はどうなっているかな…まあ持ち主が変わるだけでシステムを変えるわけではないだろうけど…大丈夫だといいな。
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バルコーニエン [文化の違い]

5月、めぎ家から綺麗なバラが見えた。向かいのアパートの中庭の生け垣に咲くバラだ。写した時にはもうだいぶ終わりごろになっちゃったけど。
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これは桜が終わって葉っぱが綺麗に生えそろったところ。サクランボも若干あるのだが、この写真では見えにくい。見えやすいところのはハトさんがもう食べちゃったしね。
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緩和が進みつつあるドイツだが、まだホテルなどが完全営業には至っていないし、外国への国境もほとんど閉ざされているので(オランダへは行けるようだが)、多くの人が自宅で過ごしている。実は5月21日(木)は祝日で休みで、多くはその後の金曜日に休みを取って4連休にしたり、その後6月1日(月)も祝日なので、5月21日からずっと休みを取る人も多い時期なのだけど、みなさんまだほとんど遠出していない。店は開き出したけどマスク着用義務だし、レストランやカフェでは10名まで集ってもOKになったが名前と住所を登録する義務があるしで、まだ多くの人が避けているのが現状。で、どこで何をするかといえば、バルコーニエンでのんびり。
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バルコーニエンというのはバルコニー国という意味。ドイツ語でイタリアはイターリエン、スペインはシュパーニエン、クロアチアはクロアーチエンといい、つまりドイツ人がよく夏の休暇を過ごす国は~ienという名前なので、それにひっかけてバルコニーをバルコーニエンと呼んでいるのだ。で、バルコーニエンで休暇を過ごしている人たちを4月から5月にかけて撮りためた…コロナ休暇はみんなバルコーニエンだったものだから。あ、庭の写真や窓辺の写真もあるけどね。
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その他、ベルギーはベルギエン、イギリスはグロースブリターニエンだが、国の名前はみんながみんな~ienではない。日本はヤーパンで、中国はヒナで、トルコはトュルカイで、アメリカはUSA(ウーエスアー)で、フランスはフランクライヒで、オランダはホーラントで、チェコはチェッヒェンで、ポーランドはポーレンで、ロシアはルースラントで、オーストリアはオェースタライヒで、スイスはシュヴァイツで、ドイツはドイチュラント。

バルコーニエン休暇はホントにのんびりゆったり。クロウタちゃんが植木鉢にいるのだけど、読書中の御仁には全く気付いていないみたい。
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さて、めぎのコロナ休暇はもうずいぶん前に終わってしまったが、休暇中もその後の祝日や土日もどこにも行かずにバルコーニエンを堪能した。今週末も6月1日の祝日とそれに続く2日も学校の休みでめぎは4連休なのだが、もちろんバルコーニエンである。採点等の仕事も抱えてのバルコーニエンなのがちょっと辛いけど。
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夕食も、晴れていて風が強くない限りほとんどここで。
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仕事の後のバルコーニエンでの一杯が美味しい。
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めぎもうちのドイツ人もおかげさまでコロナどこ吹く風と忙しく、平日の夕食は簡単なもので済ませることが多かったが(この日のメインは肉屋さんで買ったゼリーよせを切っただけ、ジャガイモは切ってローズマリーとオーブン焼き)、バルコーニエンで食べると特別感満載。
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祝日の続く5~6月にドイツは緩和も進み、人々の顔は明るい。でも同時に、対人距離をとるとかマスク着用とかの義務が6月末まで伸ばされた。つまり学校の今年度(6月末まで)はずっと、授業は人数半分ずつマスク着用で机を離して行い、廊下は一方通行というわけだ。しかしそれと同時に6月以降は、これまでリスクカテゴリーに属していて学校に来ることが禁止だった60歳以上と持病のある同僚も、授業に復帰させられることになった。何なのその変わり様…むむむ…

緩和が始まってから早くも1か月になるが、その間ずっとドイツの定めた基準(再生産数1以下、一週間の10万人当たりの新感染者数50人以下…日本よりずっと多いけど、これがドイツの定めた基準)より低い数値で推移している(5月27日現在、一週間平均の再生産数は0.76で、州の一週間の10万人当たりの新感染者数もほとんどの地域が一桁で、新感染者数は州全体でも105人…これ、こちらだと「たったの105人」と感じるのが凄いところ…でも数日前は75人ぐらいだったから、ちょっと増加傾向かな)。しかし、難民収容施設とか、肉解体工場とか、レストランとか、おおおというクラスターが発生している。つまりウィルスはそこここにあるわけで、3月時点と危険性がどう変わったのか全くもって疑問なのだが、緩和は続く一方。さてさて、1か月後の夏休み、2か月半後の新年度はどうなっているのかしらねえ…

デザートの頃(20時ごろ)には日が向かいのアパートの影になってしまう。
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これは20時40分の撮影。日の長い季節、バルコーニエンを楽しんでおきましょ。
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本当はこの4連休、ザルツブルクの聖霊降臨祭音楽祭に行っていたはずだった。それも、ハンブルクの亡くなった義父の奥さんを招待して。同時に北ドイツから義妹と姪夫婦もザルツブルクに来て、みんなで集うはずだった。それがそれぞれバルコーニエンに。今年は何もかも計画通りにはいかないわね。
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バラ園 [小さな出来事]

今日も日曜日の散歩のお話で、今日は5月24日の写真から。

この日、街路樹の根元に何やら見かけないものを発見。
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おお!新手の水遣り!
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水が少しずつ滲み出るのかな。これ、いいわねえ。このところものすごく乾燥してて、木々が喉乾いた~って言っているみたいだったので、なんだか嬉しい。でも、これがついていない木はますます苦しそうで、どうしてあっちにはついていないの?と気になっちゃったりするのだが。
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ずっと閉鎖されていたこのカフェ&バー、この日は日曜日の朝食を食べに来ている人がたくさんいた。緩和が進んだなあと実感。
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その近くで、ずっと閉まっていた博物館の庭園が久々に開いていた。そこにはバラ園があるのだが、わ~満開!
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素敵ね~~
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どこもかしこも美しくて、うっとり。
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こんなに満開なときにここに入ったのは初めて。ラッキーだな~
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午後になれば人が来るのかもしれないが、10時半ごろのここは誰もいなかった。みんな日曜日の朝食を楽しんでいる時間帯だからかな。
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街中のこの博物館にまでバラを見に来なくても、バラはあちこちに咲いているしね…
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ドイツでもみんなスマホで写真撮ってるし、ミラーレスやら一眼レフやらも売れているが、日本ほどのカメラブーム・撮影ブームではないように思う。こうやって散歩していてもカメラを持った人に会うことは実はほとんどない。1時間の散歩で1~2人会うか否かだ。スマホの人には何人か会うが、そんなに一生懸命撮ってないし、自撮りもいないし。

言い換えると、バラが咲いた、アイリスが咲いた、シャクナゲが咲いた…と人が集まったりする文化ではないのだ。花を愛でる習慣はもちろんあって、花束を毎週のように買い、人を訪ねるにも花をお土産にし、バルコニーや庭や窓辺を花でいっぱいにする人の多い国なのだが、どこかへ特別に花を見に行くというのはあまり聞かない。

この公園から見える景色。ここは住宅街で、縦列駐車は住民の車(駐車料金を払って合法に駐車している)。つまりこれだけの人がこの近くにいるのだが。
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古い塀には植物がいっぱい育っていた。
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公園のすぐ近くには立派な教会。教会でのミサも一時期禁止だったのがOKになり、対人距離をとりつつ行われているようだ。
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こんな風に撮っていたら1時間はあっという間。このあとマウスの番組の時間(日曜11時半)に間に合うようにサクッと帰る。11時には帰ってブランチの支度をしなくちゃ。この時間制限には一長一短あるが、日曜日にも生活のリズムを崩さないという意味で非常にいいと感じている。
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