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ハルシュタットの納骨堂 [2019年夏 ハルシュタット]

今日からまたこの夏のハルシュタットの一人旅の話を再開。4泊5日の3日目のお昼過ぎのところから。

午前中ちらりと日が差したもののその後曇ってしまったハルシュタット。宿でお昼を食べてから、カメラ2台体制(望遠ズームを付けたのと広角単焦点のと)で散歩しながら撮影することに。これは13時20分ごろの撮影。雲もなく光もなく最もつまらない写真。
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まずはあのカトリック教会のところに行ってみましょ。
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上ってくるとお墓がある。ちょうど花の植え替えをしている人たちがいた。最近亡くなった方のお墓なのかな。
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そうだ、ここ、入ってみよう。1.5ユーロ払って入るところ。
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中は納骨堂。
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ここに一人でいるとすごくシュール。
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結構綺麗な印象だが…
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モノトーンにすると不気味かな。
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なんでもハルシュタットの風習で、亡くなった方を普通に埋葬(棺桶に入れたまま土葬)してから20~30年経ってから再び掘り起こし、骸骨を綺麗にして名前などを記入してもう一度ここに納骨するのだそう。今は希望者のみやっているそうだが、それでも今でもそうする家族がいるということ。

生前ここまで顔を寄せ合ったのはキスする相手か子供くらいだったでしょうにねえ…なんて思ってしまっためぎ。
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中にはこんなにきれいに装飾されているものも。1935年に亡くなった方と1852年に亡くなった方が隣同士。どんな会話してるかな。
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あ、真っ白な方も…無名で納骨されることを望んだのかしら…
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ウィーンのハプスブルク家の納骨堂などよりも死がものすごく身近に感じるところだった。めぎたちもやがてこうなる…いや、めぎはここにこうして納められたりはしないけど、力尽きたあと亡骸になるのは一緒。どんな会話してるかな、なんて考えるのは生きているめぎの想像であって、実際はこの人たちが会話することなんて金輪際ないのであって、このかつて生きていた人たちがこうして無としてここに集っているのは無常の極みという気がした。
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