ザルツブルク2日目 [2019年夏 ザルツブルク]
現在、旅先から旅の話を連載中。
ザルツブルク滞在2日目の朝はめぎ的にはかなり遅く8時過ぎに起床。買ってあったパンとハム、宿備え付きのコーヒーで簡単に朝食を済ませ、9時過ぎに散歩に出発。まず向かったのは古い水車小屋。
↑この水車小屋の中はこれまた古い中世からあるパン屋さんなのだが、この日はここでは購入せず、そのままあの有名な墓地の中へ。
何度かご紹介したあのサウンドオブミュージックに出てくる鉄格子の墓地である。映画ではこんなきれいなシーンは出てこなくて、真っ暗な怖そうなところだったけど、ここは色とりどりの花と鉄細工の十字架が美しいところ。
その真ん中に泉があった。
ボコボコと湧き出てくる…そんな様子を撮っていたその時…
ふと誰かがやってきて、水を汲んだ。不意だったのでびっくりしたが、じょうろに水をこうして入れているところをぎりぎりキャッチ。
あ、お墓の花の水遣りに来たのね。結構きちんとした身なりで、こざっぱりとしたちょっとお年の方。スカートとバッグが緑で、緑色が好きなのかな。ちょっとついて行ってみよう…もしかしたら声をかけてお話できるかもしれないし…めぎは、ここにお墓を持っていて世話をしている人にお話を伺ってみたいと思っていたのだった。いいチャンスだわ!
そう思っていたのだけど…
できなかった。だって、どうやら泣いているみたいだったから。
ちょっと遠くからでも、この人の悲しみがめぎにビンビンと伝わってきた。そんな人を撮るのもどうかしているが、めぎはどうしてもこの人の悲しみを記録しておきたいと感じた。なんだかそんなに他人事に思えなかったのだ。あの姿は、いつの日かのめぎ。そんな気がしたのだった。
その人はしばらくここにいた。蝋燭を付けて。
つづく
ザルツブルク滞在2日目の朝はめぎ的にはかなり遅く8時過ぎに起床。買ってあったパンとハム、宿備え付きのコーヒーで簡単に朝食を済ませ、9時過ぎに散歩に出発。まず向かったのは古い水車小屋。
↑この水車小屋の中はこれまた古い中世からあるパン屋さんなのだが、この日はここでは購入せず、そのままあの有名な墓地の中へ。
何度かご紹介したあのサウンドオブミュージックに出てくる鉄格子の墓地である。映画ではこんなきれいなシーンは出てこなくて、真っ暗な怖そうなところだったけど、ここは色とりどりの花と鉄細工の十字架が美しいところ。
その真ん中に泉があった。
ボコボコと湧き出てくる…そんな様子を撮っていたその時…
ふと誰かがやってきて、水を汲んだ。不意だったのでびっくりしたが、じょうろに水をこうして入れているところをぎりぎりキャッチ。
あ、お墓の花の水遣りに来たのね。結構きちんとした身なりで、こざっぱりとしたちょっとお年の方。スカートとバッグが緑で、緑色が好きなのかな。ちょっとついて行ってみよう…もしかしたら声をかけてお話できるかもしれないし…めぎは、ここにお墓を持っていて世話をしている人にお話を伺ってみたいと思っていたのだった。いいチャンスだわ!
そう思っていたのだけど…
できなかった。だって、どうやら泣いているみたいだったから。
ちょっと遠くからでも、この人の悲しみがめぎにビンビンと伝わってきた。そんな人を撮るのもどうかしているが、めぎはどうしてもこの人の悲しみを記録しておきたいと感じた。なんだかそんなに他人事に思えなかったのだ。あの姿は、いつの日かのめぎ。そんな気がしたのだった。
その人はしばらくここにいた。蝋燭を付けて。
つづく