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2月末のあれこれ [文化の違い]

カーニバル間近のデュッセルドルフでは、街のあちこちでそれらしいものが目に入る。
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カーニバルにはこの菓子パン(ベルリーナーという名前のパン)を食べる。中にジャムの入った揚げパンで、砂糖をふりかけたオーソドックスのものから色のどぎついものまで。これ、シュナイダー(という名前のパン屋)のjeckeボックスと書かれているのだが、jeckeというのはイェッケと読み、馬鹿騒ぎするという意味。カーニバルはホント馬鹿騒ぎで、その期間は通りのあちこちからキチガイのような叫び声が聞こえてきたりするし、近所で夜中まで大騒ぎのパーティをやっていたりする。
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そして大人も真剣に仮装をする・・・先日新聞に大真面目にペアでの仮装の仕方が載っていた。筋金入りのデュッセルドルフ人たちは、3ヶ月も前から(正確に言えば11月11日から)カーニバルの衣装を考えて作ったり買ったりしている。友人たちとモットーやらテーマやらを決めてその路線で衣装を準備したりする。そしてその衣装でパーティーをし、会社でも飲み会をし、みんなでカーニバルのパレードを見に行ったりするのだ。
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しかし、いくらちょっと暖かくなってきたとは言え、まだみんなこんな格好をしているのだからねえ。同じカーニバルでも有名なリオのカーニバルとは全く様子が違うし、↑上のようなのでもかなり寒いと思うんだけどな。
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話は変わるが、例によって今のドイツで採れる果物はりんごだけ。りんごばっかりもう食べ飽きるほど。まあスーパーにはちゃんとみかんもバナナもマンゴーも売っているのだけどね。

野菜の方も、根菜ばかり。これはその代表、カブ。
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でもこの冬、この水菜のような野菜が冬中売られ続けている。あ、正確に言えば、多分12~1月はなかったけど、2月からずっと並んでいる。こういう緑でちょっと茹でれば食べられるような葉物があると、とっても嬉しい。
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というのは、ドイツでは冬の葉物と言えば長時間煮込まないと柔らかくならないようなものしか無いのだ。その代表があの奥さんが持っている緑の葉っぱ。
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トリミング。
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これはケール。めぎたちはこれをちぎって洗って袋詰になったものを買ってきているが、こうしてこんもりと積まれて売られている。ちょっと見たところパセリみたいだけど、ずっとずっと大きい。
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これは以前の雪の日の撮影だが、ケールの大きさがこれで伝わるかしら。
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最近日本でもケールが売られるようになったと聞くけれど、皆さんどうやって食べているのかしら?うちはドイツの伝統料理にするのみ。ケールをベーコンの塊や塩漬け豚の塊などと何時間も煮込んで作る料理。つまりめぎ的にはケールって何時間も煮込むものなのだけど、日本ではどうやって食べるの??

花屋スタンドでは季節の球根がいっぱい並び始めた。これを見ると、ああ春が近いんだなと思う。ピントちょっと後ろにずれちゃった・・・
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と言っても、実際は春はまだまだ。野菜スタンドで春の野菜が売られるようになるのは3月終わりか4月初めのことなのだ。それまではひたすら我慢。ひたすら根菜だけで我慢。せいぜいノヂシャのサラダがある程度で、トマトもきゅうりもない生活(スーパーに行けば買えるけど、この近郊農家で採れるもののみを売っている市場にはない)。つまり、明るくなってきてもこの市場で売られる野菜はまだまだしばらく代わり映えしない。でももうケールもカブも飽きたなあ・・・
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で、最初のカーニバルの話に戻るけど、カーニバルというのはもともとは2月の家畜の餌が尽きる頃にみんなで肉を食べてしまったことに由来するとか。その昔は、その後食べ物が無いので断食をし、ひたすらイースター・・・キリストならぬ食べ物の復活・・・を待ちわびたという。今は食べ物がなくなったりはしないけど、でも市場に春の野菜が並ぶまでのあと1ヶ月くらいがめぎ的には断食みたいな辛抱の期間。早く本当の春にならないかなあ。これはスープの出汁に使う根セロリを必要な分切ってもらっているところ。ホントスープばっかり食べている今日このごろ・・・
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