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ドイツで紹介される日本料理 [食べ物・飲み物]

先日、いつも買い物をしているスーパーのレジにこんなのが置いてあった。
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あ、日本料理の本だね~これ面白そう、と言って手にとると、レジのおばさん(ドイツ人)が「たまには違った料理を食べるのもいいわよね」だって!見るからに日本人の私に、それを言いますか・・・まあたしかにうちはめぎが作らないのでいつもドイツ食で、たまに日本食食べるのもいいわよね、というレベルだけど。

それはさておき、せっかくなので買ってきて中を見てみた。表紙のうどん、美味しそう~と思ってそのページを開いたら、醤油ラーメンとして紹介されていた・・・
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その横には塩ラーメンが。この麺、どう見てもそうめんなんだけどな。
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まあそんなわけで、色々と面白い。おにぎりがお寿司のスナックだと説明されてたり・・・
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カツサンドがシュニッツェルとポテトサラダだと説明されてたり・・・
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しゃぶしゃぶがこんな料理だったり・・・
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デザートがチョコレート味の絹ごし豆腐だったり。
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とは言え、結構しっかり寿司ご飯の作り方とか押し寿司やいなり寿司の作り方とか紹介されていた。その他、ラーメンと称していろんな麺が載っていて(ちゃんとラーメンの麺のもあった)、あとは焼き鳥と称して串料理、さらに餃子系の料理がそこそこのページを占めていた。これを読むと日本料理って、寿司かラーメンか餃子か串かという感じ。全体を通して好まれている食材は豆腐と椎茸。味付けのキーワードは、ワサビとテリヤキ。思えば、お決まりの天ぷらがないのがちょっと目からウロコ。これを日本料理の認知度はここまで進んだのだと思うか、まだこの程度なのねと思うか、どうかしら。少なくとも日本人のドイツ料理認知度より進んでいるように思う。
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そんな矢先、うちのドイツ人が面白いTV番組を見つけた。10分程度でデュッセルドルフの日本食と日本のお寺が紹介されている。出ているのはデュッセルドルフに住んで25年でドイツ人と結婚しているという日本人女性。映像の47秒目から1分10秒目までの23秒間は著作権の関係でインターネットに映らないという白い表示が出るが、あとは全部見られる(ドイツ語だけど)。デュッセルドルフの日本食材店とかが出てくるので(ベルリンから買い出しに来る人もいるという話が紹介されている)、興味のある方はこちらをどうぞ。せっかく色んな種類の麺を説明したのに最後にドイツ人男性が買うのはラーメンだったり、寿司用ののりとして手にとるのが韓国の製品だったり、食べに行くのはやっぱり寿司だったりなど、まあドイツの紹介したい日本ってやっぱりこうなのよね、と思ったりもするが、一方でお椀をどうやって持ってどうやって食べるかというのを見せたり、箸の使い方で気をつけることを説明したり、最後には除夜の鐘の説明をしたりなど、ほんの10分なのにかなり薀蓄がつまっている。女性の手を見れば右手の薬指に結婚指輪があって、ああめぎと同じ、ドイツ人と結婚している人だわね、とわかる。そうそう、この女性はドイツに住む日本人のインテグレーションを支える会をやっているそうで(その会のサイトはこちら)、めぎもその会の名前は聞いたことがあって、ああこの人がやっているのね、いつか老後にめぎもお世話になるのかも知れないなあと思ったり。さらに、このほんの10分くらいの番組の中で最初と最後に2回も「あなたはドイツ人的と感じるか日本人だと感じるか」という結構深いテーマの話が交わされるのだが、この女性、見ててなんか違うと思ったらはっきり告げる、そんなとき自分はドイツ人的だと思う、と言っていた・・・うふふ。

さて、日本食をいっぱい見て食べたくなっためぎが作ったものは、やっぱりこんな簡単なもの。マグロとホタテのお刺身を買ってきて、簡単な漬け丼に。
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この日のメインは実はこの鰹節。下は日本食材店で買ってきた新鮮な木綿豆腐なのだが、その上に日本から友人が築地で買って送ってくれた鰹節をたっぷりとかけて。美味しかった♪
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どんなときにめぎは自分は日本人だなあと思うかと問われたら、やっぱり、鰹節の香りに食欲がわき、どうしても定期的にご飯と刺し身が食べたくなることだと思う。つまり、かなり生理的な欲求だ。反対に、どういうときに自分はドイツ人的だなあと思うかと問われたら、めぎもはっきり物を言うことだと思う。言わなくてもわかるとか、空気を読むと言ったことはここではありえず、言わなければ誰とも、たとえ家族とでも分かりあえないのだから。つまり、かなり社会的な行動様式である。あ、でも、ひょっとするとこれって、日本とかドイツとかというレベルじゃなくて、我慢せず言いたいこと言っちゃうオバチャン的傾向ってことかも・・・?
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2月末のあれこれ [文化の違い]

カーニバル間近のデュッセルドルフでは、街のあちこちでそれらしいものが目に入る。
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カーニバルにはこの菓子パン(ベルリーナーという名前のパン)を食べる。中にジャムの入った揚げパンで、砂糖をふりかけたオーソドックスのものから色のどぎついものまで。これ、シュナイダー(という名前のパン屋)のjeckeボックスと書かれているのだが、jeckeというのはイェッケと読み、馬鹿騒ぎするという意味。カーニバルはホント馬鹿騒ぎで、その期間は通りのあちこちからキチガイのような叫び声が聞こえてきたりするし、近所で夜中まで大騒ぎのパーティをやっていたりする。
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そして大人も真剣に仮装をする・・・先日新聞に大真面目にペアでの仮装の仕方が載っていた。筋金入りのデュッセルドルフ人たちは、3ヶ月も前から(正確に言えば11月11日から)カーニバルの衣装を考えて作ったり買ったりしている。友人たちとモットーやらテーマやらを決めてその路線で衣装を準備したりする。そしてその衣装でパーティーをし、会社でも飲み会をし、みんなでカーニバルのパレードを見に行ったりするのだ。
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しかし、いくらちょっと暖かくなってきたとは言え、まだみんなこんな格好をしているのだからねえ。同じカーニバルでも有名なリオのカーニバルとは全く様子が違うし、↑上のようなのでもかなり寒いと思うんだけどな。
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話は変わるが、例によって今のドイツで採れる果物はりんごだけ。りんごばっかりもう食べ飽きるほど。まあスーパーにはちゃんとみかんもバナナもマンゴーも売っているのだけどね。

野菜の方も、根菜ばかり。これはその代表、カブ。
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でもこの冬、この水菜のような野菜が冬中売られ続けている。あ、正確に言えば、多分12~1月はなかったけど、2月からずっと並んでいる。こういう緑でちょっと茹でれば食べられるような葉物があると、とっても嬉しい。
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というのは、ドイツでは冬の葉物と言えば長時間煮込まないと柔らかくならないようなものしか無いのだ。その代表があの奥さんが持っている緑の葉っぱ。
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トリミング。
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これはケール。めぎたちはこれをちぎって洗って袋詰になったものを買ってきているが、こうしてこんもりと積まれて売られている。ちょっと見たところパセリみたいだけど、ずっとずっと大きい。
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これは以前の雪の日の撮影だが、ケールの大きさがこれで伝わるかしら。
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最近日本でもケールが売られるようになったと聞くけれど、皆さんどうやって食べているのかしら?うちはドイツの伝統料理にするのみ。ケールをベーコンの塊や塩漬け豚の塊などと何時間も煮込んで作る料理。つまりめぎ的にはケールって何時間も煮込むものなのだけど、日本ではどうやって食べるの??

花屋スタンドでは季節の球根がいっぱい並び始めた。これを見ると、ああ春が近いんだなと思う。ピントちょっと後ろにずれちゃった・・・
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と言っても、実際は春はまだまだ。野菜スタンドで春の野菜が売られるようになるのは3月終わりか4月初めのことなのだ。それまではひたすら我慢。ひたすら根菜だけで我慢。せいぜいノヂシャのサラダがある程度で、トマトもきゅうりもない生活(スーパーに行けば買えるけど、この近郊農家で採れるもののみを売っている市場にはない)。つまり、明るくなってきてもこの市場で売られる野菜はまだまだしばらく代わり映えしない。でももうケールもカブも飽きたなあ・・・
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で、最初のカーニバルの話に戻るけど、カーニバルというのはもともとは2月の家畜の餌が尽きる頃にみんなで肉を食べてしまったことに由来するとか。その昔は、その後食べ物が無いので断食をし、ひたすらイースター・・・キリストならぬ食べ物の復活・・・を待ちわびたという。今は食べ物がなくなったりはしないけど、でも市場に春の野菜が並ぶまでのあと1ヶ月くらいがめぎ的には断食みたいな辛抱の期間。早く本当の春にならないかなあ。これはスープの出汁に使う根セロリを必要な分切ってもらっているところ。ホントスープばっかり食べている今日このごろ・・・
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明るくなってきた [小さな出来事]

今日から数日は今のデュッセルドルフのお話を。

これはバレンタインデーの日に職員室で。担任をしている先生がクラスのみんなにもらったものらしい。ドイツではチョコレートではなくバラの花一輪を贈るのが一般的。
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その日の夜、6時半過ぎに帰宅するとき向こうの空が若干明るいのを発見!
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ああ、やっとやっと真っ暗な日々を切り抜けたんだわ~♪

これは17日10時半頃のライン河畔。
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ただの芝生に見えるけど・・・
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水仙の葉っぱがいっぱい出てきていた。
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最後にこれはスーパームーンの日。お月さまは一番左のぼんやりしている光だけど、肉眼ではホント大きく美しく見えた・・・
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来週あと3日働くと、デュッセルドルフはカーニバル期間に入る。2月はなんだか妙にバタバタと過ぎていく。
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